初めて赤バーになったかと思ったら黄色バーに変わってて驚いたw
私の名前は蘭。
正確に言うと笹原蘭かな。
元々の名前は美竹蘭。
Afterglowってバンドのボーカルギターをやってたんだけどある日お父さんと喧嘩して家を飛び出してきたんだけど外は思いの外寒くてベンチで座ってたんだけど段々と眠くなって来て目が覚めたら猫だった。
普通の人はそんな事ある訳がないって思うけど実際私はこうして猫として生活している。
たった今起きて辺りを見回すと、大分馴染んできた景色を見て朝を迎える。
そこら辺はやっぱり猫で朝が弱い。
元から朝は弱かったけど、ここまでではなかった。
私は一先ずベッドから出て台所に向かう。
台所ではなにかを調理するような音が聞こえる。私はその人を覗くようにひょっこりと顔を出す。するとその人はこちらに気づいたようで私を抱き上げる。こればっかりは慣れない。
「お?蘭起きたか」
「ミャ〜」
言葉は分かるのに言葉が自分では話せない。なんて不便なのだろうとつくづく思う。けど、この猫になったおかけでこの飼い主の笹原冬夜に会う事が出来た。
冬夜は、困ってた私を優しく抱き上げて温もりを与えてくれた。
そこから私は冬夜にくっついて生活する様になった。最初は恥ずかしい部分もあったけど、それでも冬夜と居るのは居心地がいい。
そして最近気づいたのはキャットフードだ。今までは猫を飼った事がないしキャットフードなんて食べようなんて思った事はなかったけど、冬夜にキャットフードを与えられた時恐る恐る食べてみたら美味しかった。でも恐らくこれも猫になったのが原因だろう。
やっぱりこの体は変だ。
朝食を取ると冬夜は学校に行く準備を始める。その間は私は冬夜の近くで座っている。
「はい終わりっと。ほら蘭こっちにおいで」
「ミャ〜!」
返事をして冬夜の方に駆け寄る。
すると冬夜はまた私を抱き上げて今度はフードの中に私を入れる。
このフードの中は案外あったかくて私のお気に入りの場所だ。
でも、この前冬夜の学校にこっそり行ってみたら見つかって捕まりそうになった。
その時は物凄く怖かったけど冬夜が来てくれてとっても嬉しかった。
そのあとは何故か分からないけど私はその学校のマスコットになってしまった。
でも、その分冬夜と長い時間いる事が出来て嬉しい。
けど……お父さんやみんなはどうしているんだろう。
よくその事を寝る時に考えてしまい、寂しくなって冬夜と一緒に寝る。
それでも冬夜は嫌がらずに一緒に寝てくれた。
「なぁ……蘭」
「?」
こうして冬夜が話しかけてくれる。
冬夜が居てくれる。
だから私は寂しくない。
でもいつかはみんなの所へ帰らないといけない。
だから……
「これからも一緒にいような!」
「ミャー!」
だから、今この時間を大切に生きていたい
誤字脱字、感想評価待ってます。
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