我が家の五匹の小ちゃな家族   作:猫又侍

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これも分からずらくならないようにギタリスト編の記念話という区切りで投稿します


記念話 ギタリスト編
我が家の猫の誕生日


今日は3月20日。

 

今日はとっても特別な日。

 

あ、別に春分の日とかそういう事じゃないからね? あ、分かる? スミマセン。

 

取り敢えず、今日は俺にとってとっても大切な日なのだ。

 

そう、なんたって今日は………

 

****

 

俺は、友希那と彩を連れてとあるショッピングモールを訪れていた。

 

「なぁ、これなんかどうだ?」

 

俺は適当にマグカップを二つ手に持ち彩に聞いてみる。

 

「う〜ん、でもこの前プレゼントした気がするんだよね」

 

「え? マジ? そりゃそうか。マグカップが一番手頃だし長く使えるもんな」

 

となれば、もう少し違う物でなおかつ長持ちする物が必要とされる。

 

そんな事を考えていると、友希那が猫の置物を抱えてこちらにトテトテと走って来た。

 

可愛いかよ。

 

「はぁ……はぁ……冬夜、これなんかどうかしら?」

 

「うん、それは完全に友希那の趣味だよな? それとその置物が置いてあったの直ぐ近くだった筈なんだけど……友希那、運動してるか?」

 

「……してるわよ」

 

そう言って、若干目を逸らす友希那。

……今度一緒にジョギングでもするかな。

 

「はぁ、にしてもむずいなぁ。誕生日プレゼントなんて誰かに渡すのなんていつぶりだ? いや、初めてかもな」

 

「冬夜くん、本当に友達いるの?」

 

おい彩、そんな目で俺を見ないでくれ。一応俺大学生よ? 君女子高生よ? 女子高生が大学生、しかも男を心配そうな目で見るんじゃありません。

こっちが悲しくなってくるでしょうが。

 

とはいえ、今日渡さないと意味のない物になってしまう。

 

みんなには言ってないし、そもそも知ってると思うが今日は紗夜と日菜の誕生日なのだ。

 

「なぁ、彩。日菜ってどんなのが好みなんだ?」

 

「う〜んとね、『るん♪』ってする物?」

 

俺はそのるん♪の部分を具体的に教えて欲しいよ……まぁ、感覚で買えって事なんだろうけど俺には六兆年のエキスパートとスペシャルを二つの端末で片手プレイを同時にするレベルで難しい事なのだ。

 

「因みに、紗夜の好みってなんだ?」

 

「………ポテト?」

 

「なんで疑問形なんだよ………てか、ポテトは食いもんだろ? まぁ、一瞬でなくなる未来が見えるから後で買い足しはするけど」

 

「犬が好きと言っていたわ」

 

うん、紗夜の場合は言ってたんじゃなくてバレたんだね。

 

まぁ、犬の置き物とかグッズは無難だしなぁ……

 

「あ……」

 

「? どうしたのかしら」

 

「分からない……」

 

よし、あれを買おう。

 

俺は友希那と彩に少し待つ様に言って俺はとある場所に向かう事にした。

 

あれはすぐに壊れるかもしれないが、長持ちはする。

 

「よし、これでオッケー」

 

俺は、ラッピングされた二つの箱を持ち友希那と彩の元に戻りお礼をして帰宅した。

 

♪*♪*♪

 

家のリビングでウトウトしていると、不意にインターホンが鳴りハッと起きた。

 

「はいは〜い」

 

俺は急いで玄関に向かい扉を開けた。

 

そこには、二人の少女氷川姉妹が立っていた。

 

「冬夜くん来たよ〜!」

 

「お邪魔します、冬夜さん」

 

「あぁ、悪いな。親とも色々あるんだろ?」

 

「いえ、両親にも行ってきなさいと言われましたので」

 

ご両親、ありがたいな。

 

今度紗夜と日菜の猫写真でもあげよっかな。

 

取り敢えず俺達はリビングに行き、軽い雑談をした。

 

「それでその時彩ちゃんがねー」

 

「そりゃ、彩がやりそうな事だな」

 

「ふふっ、丸山さんそういう事をするのね」

 

っと、そろそろ暗くなってきたし俺は渡す物を渡さないといけないか。

 

俺は時計を確認した後、ソファーを立ち紗夜と日菜にはトイレに行くと言って二階に向かいプレゼントを取りに行った。

 

♪*♪*♪

 

俺はプレゼントが入った袋を手に持ち、ドアを開ける。

 

「あ! 冬夜くん! プレゼント取りに行ったの?」

 

「ひ、日菜!」

 

「ははっ、そりゃバレるよな」

 

 

取り敢えずおれは、紗夜と日菜の向かい側に座りプレゼントを差し出す。

 

「ほい、これプレゼント」

 

「わーい!」

 

「ありがとうございます」

 

「まぁ、バンドのみんなより大層なものは出せないけど。受け取って」

 

そう言うと、早速プレゼントを開ける日菜とやれやれといった感じでプレゼント開ける紗夜。

 

「……じゃーん!ってこれ」

 

「……これは」

 

「ネックレスなんだけど、二人とも付けちゃってるのさっき思い出したんだよね」

 

盛大にミスしてしまったが、日菜には月のネックレス、紗夜には太陽のネックレスをプレゼントした。

 

勿論、夜と日って名前から取ってあげたんだけどね。

 

「無理して付けなくてもいいからな? まぁ、受け取ってもらえるだけでも嬉しいってもん……「冬夜く〜ん!」グハァ!」

 

な、なんだよいったい。

 

突然日菜が抱きつくと言う名の突撃をかまして来て、ギリギリ耐えることに成功した。

 

てか、日菜の一撃重くないですか?

 

そして服に顔をスリスリしない。

 

「このプレゼントるん♪って来た!」

 

「ふふっ、そうですね。私もとても気に入りました」

 

「で、でもバンドメンバーのプレゼントの方が嬉しいんじゃ?」

 

「メンバーからのプレゼントも大切ですが、冬夜さんのプレゼントも大切ですよ」

 

「そうそう! 今年は皆から変装セットもらったんだ〜」

 

ははっ、なんだよ。俺の考え過ぎかよ。

 

こんなに喜んでくれるなら、後悔なんてする必要なかったじゃねぇかよ。

 

「紗夜、日菜」

 

「なに?」「なんですか?」

 

「改めて、誕生日おめでとう!」

 

「「……うん!(はい)」」

 

来年もいい誕生日にしようぜ、氷川姉妹。

 




もう訳ワカメ

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