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皆さんありがとうございます!
私の名前は友希那。
今は笹原友希那という名前よ。
因みにその前は湊友希那。
私はRoseliaというバンドのボーカルを担当していたわ。
でもあの日、滅多に……いや殆どしたこのとのない喧嘩をした。
喧嘩といっても口喧嘩。
相手はリサ、理由は歌詞の中身についての事。
その日の私はとても変だったわ。
最近は Afterglowの美竹さんが幼馴染の人達と一緒に居るのを見ていない。
それとは関係ないけれどその日はとても気が立っていたのね。
そしてリサとケンカをしてしまって、そのままスタジオを飛び出してしまった。
季節はまだ冬。
いきなり飛び出して来たものの防寒具一式をスタジオに忘れて来てしまった私は途方に暮れていた。
「……どうしようかしら」
私はスタジオに戻ろうか戻らないかを考えていた。そして考えて数分経った頃、私は一人の男子に声を掛けられた。
「あの……大丈夫ですか?」
「え?」
「いや、あの……冬なのにそんな薄着だったので気になってつい」
私はここで周りの通る人から度々視線が送られて来ていたのはそういう事だったのかと理解した。
そして、この男子はそれを心配して私に声をかけてくれたと……世の中にはとんだお人好しも居るものね。
「えっと……宜しければコート貸しましょうか?」
「え?」
「いえ、別に深い意味はないんですけどそのままだと多分風邪ひきますし……」
確かに先程から寒い。
彼は初対面の私にここまで優しくしてくれたのだ。人の好意は受け取らなければ失礼だと考えてコートを借りた。
「それじゃぁ……お願いするわ」
「はい……蘭出ておいで」
「蘭……?」
今蘭って……いえ、そんなはずないわ。偶々美竹さんと名前が被っただけよ。……被っただけよね?
私はその男子のフードから出て来た生き物に目を疑った。
「……にゃーちゃん」
「え?に、にゃーちゃん?」
はっ!私としたことが取り乱してしまったわ。……それにしてもこのにゃーちゃん、とても美竹さんに似ているわね。髪といいメッシュといい、それに私を見る目も何処と無く美竹さんの目つきと似ている気が……。
「気のせいよね?」
「はい?」
「あ、その……知り合いにとても似た特徴を持ったにゃーちゃ……猫で驚いただけよ」
「そ、そう?」
そのまま少し話そうと思ったけれど男子の上の蘭ちゃんが男子の頭の上で爪を立てて痛がっていた。
「痛い!痛いって!分かった帰る、帰るから許して!」
「……フフッ」
「あ、そのコート使い終わったらこのベンチに置いておいて下さい。俺よくこの公園来るんで」
そう言って彼は去っていった。
彼と話した事で少しスッキリしたわ。
なんだかリサと喧嘩したのが馬鹿馬鹿しくなって来たわ。数年も居れば少しは喧嘩くらいするものね。
「帰ろうかしら」
そう思って立ち上がった瞬間。
突然目線が下がった。
「ニャ?」
え?近くににゃーちゃんが居るの?
私は直ぐ様あたりを見回すが周りにそれらしき者は居なかった。
気のせいかしらね。
「ニャ〜」
やはりにゃーちゃんの声だ。
私は不思議に思い携帯を確認しようとする。けれど、携帯が異様に大きい事に気付いた。
おかしいわね……そこまで大きい筈はないのだけど……
私は暗い画面で自分の姿を確認すると驚きが隠せなかった。
近くににゃーちゃんが居たのではなく、私が猫になっていたのだ。
「ニャー!」
なんて事、こんなにも可愛らしいのに撫でられないなんて!!
と、考えているよりも体が寒い事に気づき近くの段ボールの中で一晩過ごす事になった。
朝起きると自分の体は昨日のままで、本当に猫になった事を理解する。
どうしようかしら、このままでは凍えてしまうわ。
そんな事を考えていた時に彼が……昨日の男子が私を拾ってくれたのだ。
名前は笹原冬夜。
どこにでも居そうな顔の人だけれど、こんな姿の私にとても優しく……家族として迎えてくれた。
だから、私は彼と少しでも長く居るために彼の学校についていく事にした。
何故かマスコットになってしまったのは別の話よ。
これが私のとある秘密。
「ニャ……ニャー!」
「ミ、ミャーー!」
何故か美竹さんも猫になっていた事にはとても驚いた。
最後終わり方変ですみません。これしか思い浮かばなかったんです。