それはそうとして今日9/20は私猫又侍の誕生日です。
いわゆる猫又侍誕生祭的なあれです。まぁ、アカウント作った日とは全くの無関係なんですけど……
それはさて置き本編をどうぞ!
「……やっっっっと、終わったぁ!」
俺は今、学校から出された大量の課題を終わらせた。こればっかりは体力を消耗するのが激しい。脳内がオーバーヒートしそうなのをなんとか落ち着かせ頭の中を空にする。
「……」
「ニャー!ニャー!」
「ん?友希那どうしたんだ?」
というよりいつのまに居たんだい?
と、考えている時に友希那が俺のズボンの裾を掴んで何処かに連れて行こうとしている。
……可愛い。
いやいや、そんな事をしている場合じゃない。友希那がなにかを伝えようとしているのだ。ちゃんと聞いてやらないといけないじゃないか。
「友希那、何処かに連れて行きたいのか?」
「ニャ」
コクンと頷く友希那。
この時はどうしても俺の言葉を理解しているのではないかと錯覚してしまう。
そんな事より友希那が俺になにを知らせたいのか気になった。
「……友希那、その場所に連れて行ってくれないか?」
「ニャー!」
すると友希那は付いて来いと言わんばかりに鳴きトコトコ歩き始めた。
俺はそれを見ながら友希那が向かう方向に歩いていった。
着いた場所はリビングだった。
だが、リビングには別段変わった事はないしそれなりに汚くもない。
蘭や友希那がなにかを散らかした形跡もない。
ん?そういえばいつもなら友希那と一緒に居ると飛んで来る筈の蘭が来ない……
俺は不思議に思い辺りを見回す。
「ニャー!ニャー!」
「そこに居るのか?」
友希那が鳴いている方向に行ってみると、そこにはとても辛そうな顔をした蘭が横たわっていた。
「蘭?!」
「ミ……ミャ〜」
俺はすぐ様蘭に近づき触ってみる。
少し熱い。しかも声も掠れているように聞こえる。
まさか熱を出したのだろうか。
だが、まだ動物病院に行った事がない為すぐに診察できるわけではない。
かといってこのような状態の蘭をそれまで放置出来る自信がない。
「……よし、やるか。友希那は蘭を見ていてくれるか?」
「ニャ!」
まずは体温を測ることから始めよう。
猫は人とは違い脇では体温が測れない。
その為取らなければいけない手段は……
肛門に挿入するという方法だ。
これはかなり抵抗があるが、家族の為だ。許してください神様。
俺は家の引き出しの中から体温計を取ってきて熱を測る。
流石に測るところの説明は省く。
え?何故かって、そりゃ余り説明して居てもいいもんじゃない。
それに今は蘭が第一だ。
因みに猫の平均体温は38〜39℃とされている。一応蘭は39.5℃。わずかではあるが、熱が上昇しているのが分かる。
次は発熱の経過。
恐らく蘭の状態から察するに午後からの発熱だろう。
午前は俺も下に居て蘭と友希那の相手をして居たのを覚えている。
察するに急に熱が上がったのだろう。
「こんなもんか……蘭大丈夫か?」
「ミャ〜」
先程から辛そうな顔をしていて見ているのが辛い。
友希那も心配しているのか、近くでずっと座っている。
だが、風邪がうつってしまったら元も子もない。
「友希那……悪いけど今日は少し離れるか俺を挟んで蘭と寝てくれないか?」
「ニャ〜」
「うん、良い子だ」
俺は友希那の頭を撫でると蘭を抱えて俺の部屋に向かった。
先程まで運動していたせいなのか分からないが、兎に角体を冷やして一晩様子を見よう。
幸い明日は月曜だが祝日だ。
「おやすみ蘭、友希那」
「ニャ〜」
「ミ……ミャ〜」
二匹とも落ち着いたようでとてもぐっすりと眠っていた。
「さて、もう一踏ん張りしますかね」
俺は蘭の体調を見ながら試験勉強をする事にした。
朝になると蘭の熱が平熱に戻りいつも通りの蘭になっていた。
「良かったな、蘭」
「ミャ〜!」
「友希那も、よく面倒見てくれたな」
「ニャ〜!」
今日は少し遊ぶのは控えて日向ぼっこでもしようかと考えて気をつけて過ごす事にした。
今回少し短くてすみません。