~回想終了~
「嘘だろ……オーマジオウ…!?」
「なんでそいつが私達の世界にいるのよ…!!」
「なんだッ!?二人とも、何か知っているのか!?」
「ええ、実は……」
そうして、二人はオーマジオウのことをを話した。
「平行世界の存在…!?」
「平行世界の存在がどうしてボクたちの世界に…ッ!?」
「それに、どうやって響さんを治したのかも謎です」
「ああ。現にこいつはオーマジオウの力で治ったんだろ?」
そうしてクリスは響のことを親指で差した。
「うん……でも、どうしてワザワザそんなこと……?」
「……?そう言えば……さっきから気になってたんだけど、小日向未来は?」
「そう言えば、いないな…どこ行ったんだ?」
「……ここに居ます……」
そうしてエルフナインがカーテンを開けた。
そしてそこには……。
「はぁッ!?」
「どうなってんだこりゃっ!?」
そこには、時間が止まった状態の未来がいた。
「あれから未来さん、ずっとこのままなんです」
「いろいろ調べてみたんですけど、まったく分からなくて……」
「クリスくんにマリアくんは何か知らないか?」
「たぶん、あちらの世界での情報によると、たぶん時間が止まっている状態ね……」
「確か、オーマジオウってやつは時間も操ることができるっていうから、強ち間違いじゃねぇかもな」
「時間を止める……っ!?じゃあ未来くんはずっとこのままなのかっ!?」
「……いえ、時間を止めれるのなら動かすこともできるはず……もう一度平行世界に行ってオーマジオウに直接頼むしかないわね」
「そうか……俺達には何もできない。頼んだぞ、二人とも……」
「あの~~、だったら私も「響さんは駄目です。さっき回復したばかりなんですから」うぅ~~」
「とにかく、私達はもう一度平行世界にブ―――――ッ!!ブ――――――ッ!!この音はッ!?」
突如、大きな音が治療室に響いた。
「アルカ・ノイズ……!!」
「またはぐれ錬金術師かっ!?」
「まずいぞ……とにかく、アタシとマリアで行くしかない!!」
「ええ、とにかく、一度司令室に戻りましょう!!」
そうして司令室に戻った一同。
「クリスさん、マリアさん!!戻ったんですか!!」
「口を動かす前にまず手を動かして!!」
司令室でアルカ・ノイズの出現場所を探っているこの世界のあおいと朔也。
そうして………。
「出現ポイント、絞り込めました!!」
「映像に映します!」
そうして映ったのはアルカ・ノイズとそれを操る錬金術師。
「錬金術師の野郎……!!」
「すぐに行くわよ!!」
そうして二人が司令室を出ようとした瞬間
「ッ!?司令!!アルカ・ノイズ出現ポイントに一般人が!!」
「なんだとォ!?」
そうして映像に映ったのは
そしてその少女を見て二人は固まった。
「なんであんなところに一般人が……ッ!?」
「ていうか、なにあの服装…?」
「そんなことはどうでもいいでしょ!!二人ともすぐに……って二人とも、どうしたのよッ!?」
「二人とも、どうしたんだッ!?」
「クリスちゃん?マリアさん?」
皆が呼びかけるが二人は固まったままだった。
そして、映像に映っているアルカ・ノイズが少女を攻撃していた。
「ッ!!」
それに驚く一同だったが、すぐにその不安は取り除かれた。
「な、何っ!?」
なんと、少女はアルカ・ノイズを倒していたのだ。
そして少女の手には『ヤリ』と書かれた黄緑色の槍を持っていた。
「アルカ・ノイズが………ッ!?」
「シンフォギアじゃないのに…!」
「「あり、えない……」」
「え?」
そうして、映像の少女は、懐からペンダントを取り出した。
「なにっ!?」
「シ、シンフォギアっ!?」
「なんであの子が持っているのッ!?」
そう、少女が取り出したのはシンフォギアのペンダント。
「「ありえない………」」
「二人とも、なにがありえないんだ?」
「「なんで………―――
『Balwisyall Nescell gungnir tron…』
「「なんで平行世界の
「「「「「「え……えええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!!???」」」」」」
そして、モニターに映っていたのは、ヤリと書かれた槍を持ち、逢魔降臨暦と言う本を持っていてマフラーで口元を隠している以外は立花響そのものだったのだ。