逢魔時王と一人の歌姫の従者   作:龍狐

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平行世界と原作世界の響

前回、原作世界に現れた【平行世界の響】。

平行世界の響は原作世界の錬金術師とアルカ・ノイズを倒すところから始まる。

 

 

「……」

 

 

逢魔響は拳のバンカーを伸ばして縮ませる。その勢いで大量のアルカ・ノイズを倒す。

だが、一体のアルカ・ノイズが響に触れると、その部分からシンフォギアが消滅していっている。

 

 

「ッ!!」

 

 

響はそれをすぐに【ジカンデスピア】でその部分を切って消滅を防いだ。

 

 

「ハハハハハ!!アルカ・ノイズの分解能力の味はどうだッ!?」

 

「分解…そういうことか。なら、これの方がいいか」

 

 

響は逢魔降臨歴から一枚の紙を取り出す。すると、その紙が【ベートーベンゴーストアイコン】へと変わる。

 

 

「ここは歌ではなく音楽で相手をしよう」

 

 

そうして、アイコンのボタンを押してシンフォギアのペンダントに吸収させる。

するとそこから【ベートーベンゴースト】が現れる。

 

 

「な、なんだッ!!?」

 

「来い、ベートーベン!」

 

 

そして、ベートーベンゴーストが響にかぶさる。

 

 

《曲名!運命!ジャジャジャジャーン!》

 

 

響は【ガングニール・ベートーベン魂】へと姿を変えた。

 

 

「はん!!パーカーを被っただけでなにも変わらない!!」

 

 

錬金術師は響にアルカ・ノイズを向かわせる。

だが、平行世界の響のことを知らない、いや、知っているはずがないため、この錬金術師は負けることになる。

 

突如、響の周りに音符が現れる。

そしてそれをアルカ・ノイズへと向けて飛ばす。

 

 

「そんなものでなにができる!」

 

 

錬金術師はそう叫ぶが、意味はない。

なにせ、その音符に当たった瞬間にアルカ・ノイズは赤い霧へと霧散したのだから。

 

 

「……へ?」

 

 

錬金術師の間抜けな声が聞こえた。

錬金術師はすぐに体制を立て直し、巨大なアルカ・ノイズを召喚した。

 

 

「こ、これが俺の切り札だ!!これで消えるがいいシンフォギア装者!!」

 

 

巨大アルカ・ノイズは響へと向かっていく。

だが、響は顔色一つ変えずに行動に移した。

 

 

「……消えろ」

 

 

響は空高くジャンプすると、【ジカンデスピア】のタッチパネル全体をスワイプする。

 

 

《カマシスギ フィニッシュタイム‼》

 

 

ジカンデスピアの鎌の部分にエネルギーが纏われる。

そしてそれを振るうと黄緑色のエネルギーの斬撃がアルカ・ノイズを襲い、アルカ・ノイズは真っ二つになった。

 

 

「は……嘘…だろ…?」

 

「嘘じゃない。さっさと現実を見ろ」

 

「こ、ここは一時退散だ!!」

 

 

そうして錬金術師はエネルギーを足に纏って自らの足を速くしてその場から逃げようとするが、響はそうはいかなかった。

響は再び逢魔降臨歴から一枚の紙を取り出した。それが【ツインブレイカー】に変わり、ギアのバンカーの代わりに装備される。

 

 

《ロック!!》《バイク‼》

 

 

【ロックフルボトル】と【バイクフルボトル】をセットする。

そしてそれを撃つと、バイク型のエネルギーが後ろに鎖をつけて錬金術師を追う。

そしてバイクが錬金術師の周りを徘徊し、錬金術師を鎖でぐるぐる巻きにする。

 

 

「な、なんだッ!!!?」

 

「おとなしくしろ。そしたら痛い目見ないで済むぞ」

 

「ひ、ひぃいいい!」

 

 

そして、その時に響と錬金術師の上からヘリが降りてきた。

 

 

「おい!」

 

「そこまでよ!!」

 

「ちょっと待って‼」

 

「……この世界の私か」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、逢魔響はS.O.N.Gへとこの世界の装者とともに向かった。

 

 

「ようこそ、Squad of Nexus Guardians、通称S.「御託はいい。さっさと要件を言え」……」

 

 

この世界の弦十郎の言葉を断ち切った平行世界の響。

 

 

「ちょ、まだ師匠が喋ってる途中なのに‼」

 

「………」

 

「無視かよ」

 

「少しくらい喋ったらどう?」

 

「で、要件はある程度分かるが……大方なぜ私がこの世界にいるのかだろう?」

 

「「(また無視……)」」

 

「ま、まぁそんなとこだ。響く「馴れ馴れしいぞ」……」

 

「こ、この世界の響さんと平行世界の響さんとでは性格が正反対なんですね……」

 

「誰だ、このガキは?」

 

「ガキッ!!?」

 

 

平行世界の響にガキと言われショックを受けるエルフナイン。

 

 

「ちょ!!この子には【エルフナイン】ちゃんって言うちゃんとした名前があるんだよ‼」

 

「ちょ、平行世界の響ちゃん…もう少し穏やかに「うるさい化粧女」化粧女ッ!?」

 

 

この世界の【友里あおい】が平行世界の響に話すが、平行世界の響はあおいのことを【化粧女】と呼んだ。

 

 

「け、化粧なんて女性だったら誰だってするじゃない‼」

 

「まぁ確かにそうだが、私はしてない」

 

「あの…平行世界の響ちゃん。なんでそんなに不機嫌「お前はどっか行っていろ。生理的に無理だ」生理的にッ!?」

 

 

【藤尭朔也】が止めに入るが、『生理的に無理』といわれる始末。

 

 

「俺の…俺のどこが生理的に無理なんだよ…」

 

「あなた、時々変なこと考えてるからじゃないの?」

 

「平行世界の響さんは僕たちの知る響さんとは全く違うんですね…」

 

「そんなことはどうでもいいだろ。それで、私がこの世界に来た理由だが、あの黒いノイズのことを教えろ」

 

「カルマノイズのことか」

 

「ああ。あのノイズ、普通のノイズとは違った。どうしてなのかを知りにきた」

 

「…わかった。あのノイズは―――」

 

 

原作世界の弦十郎はカルマノイズのことを話した。

 

 

「なるほどな。それでお前らは私たちの世界に…知りたいことは分かった。さらばだ」

 

 

そうして響はオーロラカーテンを出現させようとする。

だが、

 

 

「ちょっと待って‼」

 

「…?なんだ、この世界の私」

 

 

そう、原作世界の響だ。

 

 

「実は、オーマジオウって人が、未来のことを止めて言っちゃったの‼お願い、元に戻して‼」

 

「(我が魔王が?そんなミスを?…何か意図的なものを感じる)は?なんであいつなんかのために……」

 

「未来は私の大事な親友なの‼」

 

「……わかった。やってやる」

 

 

そして、その場から響が消えた。

それに驚いた皆だったが、響はただ単に超高速移動しただけなのだが、この世界の住人からすれば、十分に驚くべきことである。

 

 

~治療室~

 

 

「……見事に時間が止まっているな」

 

 

逢魔響は治療室にやってきたが、そこで目にしたのは時間が止まっている未来と怪我をしている三人。

 

 

「この世界の風鳴翼か……あいつ自身を助ける感じで不本意だが、こいつらも治してやるか」

 

 

響は黄金のエネルギーを三人の取り込ませると、怪我が嘘のように消えた。

 

 

「さて、最後は」

 

 

響は未来にエネルギーを送ると、未来は動き出した。

 

 

「響は私が守……あれ?響?」

 

「………」

 

 

どうやら言葉を発している途中で止められたらしい。

 

 

「響、どうしたの?それにその恰好、いつもの響じゃない…」

 

「お前の知ってる私じゃないからな」

 

「え?」

 

 

そして、この世界の響たちが治療室に入ってきた。

 

 

「未来ぅ―――――――ッ!!」

 

「えっ、響が二人ッ!?」

 

 

響は未来に抱き着く。

同時に、寝ていた三人も起きていた。そして今の状態に驚いていた。

 

 

「立花が二人……ッ!!?」

 

「げげぇ―――‼響先輩が二人いるのデス‼」

 

「でも、服装が違う…?」

 

「おお、三人とも、起きたか‼」

 

 

弦十郎やエルフナインが三人が起きたことに喜んでいた。

そして……

 

 

「これでいいか?」

 

「あの…響なんだよね…?」

 

「平行世界のな」

 

「私たちの知っている立花じゃないが……これも平行世界だからか?」

 

「もういいだろ。私はもう行く」

 

 

そうして、響はオーロラカーテンを出現させた。

 

 

「な、なんだこれはッ!?」

 

「じゃあな」

 

 

響はオーロラカーテンの中に入る。

 

 

「あ、ちょっと待ってよ!」

 

 

だが、原作世界の響もオーロラカーテンの中に入っていった。

 

 

「ちょ、響‼」

 

「何やってんだあのバカは‼」

 

「たぶん、この先は平行世界……立花響を連れて帰らなきゃ…」

 

「では、私たちも行くぞ‼」

 

「はい、デェス‼」

 

「行こう!」

 

 

「おい、待て!」

 

 

弦十郎の静止を聞かずに五人もオーロラカーテンの中に入っていった。

それと同時に、オーロラカーテンも消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ここが、平行世界」

 

 

クリスたちは逢魔響のいる世界へと着いていた。

その場所は、住宅街だったが、この場所だけ、何もなく、草があるだけだった。

 

 

「なんでここだけ…?」

 

「あ、響先輩デス‼」

 

「この世界のバカもいるな」

 

 

五人は二人の響のいるところに向かった。

だが、二人がいるところを見て、五人は固まった。

それは、原作世界の響も同じだった。

 

 

「これ……どういうこと…?」

 

「……来たんだ。でも、静かにしてて。二人が眠ってるから……」

 

 

そこにあったのは、響の母親と祖母の名前が刻まれた墓標だった。

 

 

 

 

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