期待の7000文字越えと予想外の出来事の連発!
それでは、どうぞ!
場所は先ほどとは違う町。しばらく歩けば海がある外陸。
私は爆音が響いたところにすぐさま向かった。
向かう途中に逃げる人々。
そりゃああれだけの爆発だ。混乱しないわけがない。
「一体、何が起こっているんだ…!?」
こんなことは私も予想がつかない。
いつも通りにノイズが出現したのならこんなに慌てることはないだろう。
だが、今回に関しては何やらいやな予感がした。
「なッ……!!」
そして、
何故なら、そこには大量の
見た目は多種多様。今まで倒した雑魚ノイズの姿をしたカルマノイズたち。
なんでこいつらが!?
あの世界の情報じゃカルマノイズは一世界に一体だけしか出なかったらしいじゃないか!!
「カルマノイズ……!面倒な…!……?」
そのとき、何やら聞き覚えのある声――否、歌が聞こえた。
この声は私にとって不快でしかないこの歌。
これは…!
「ハァ!」
「タァ!」
私の目に、天羽奏と風鳴翼が映った。
風鳴の方はこの世界の方だろう。
「クソっ!こいつら強すぎる!」
「このままでは…!」
「仕方がない奴らだ…」
私は【ビヨンドライバー】を取り出した。
ドライバーを腰に取り付け、【ウォズミライドウォッチ】を起動させる。
ウォズ!
ウォッチをスロットに装填する。
もう一度ウォッチのボタンを押す。
アクション!
ウォッチのカバーが開く。
そして、レバーを倒す。
投影! フューチャータイム!
スゴイ!ジダイ!ミライ!
仮面ライダーウォズ! ウォズ!
私は仮面ライダーウォズに変身して、ジカンデスピアのヤリモードにしてカルマノイズを灰へと還す。
こいつら、案外弱い
「誰だッ!?」
「オーマジオウの仲間か!?」
『うるさいなぁ。さっさとこいつらを倒せ!』
「その声、立花か…!」
「………ッ!」
あの赤髪が唇を噛んで、悔しそうにしているが、今はどうでもいい。
私はジカンデスピアのタッチパネルをスワイプする。
爆裂DEランス!
槍の先端にエネルギーが溜まり、それを突き出すことで一直線にカルマノイズを灰へと化した。
『ふゥ…』
「……すげぇ」
「あれだけのノイズが、たった一瞬で…」
『いいや、まだだ』
私が違う方向を見ると、そこからまた別のカルマノイズがやってきた。
そして、先ほどと違うところは…
「さっきのヤツ等より、一回り大きい…」
先ほどのカルマノイズより、大きさが違った。大きさが違うだけかと思われるが、
大抵が、大きさ=ほぼの確立で硬さに比例している。
「あのノイズ…先ほどのカルマノイズとは大分違うぞ…」
「あぁ。気をつけなきゃな」
「あっ!おい待て!」
「一人では危険だ!」
『うるさい!』
私はウォッチを取り換える。
シノビ!アクション!
フューチャーリングシノビ!シノビ!
ヒューチャーリングシノビに変身し、影分身をする
「増えた!」
私たちは一斉に周りのカルマノイズを『カマモード』で斬り伏せる。
本体の私が一気に大きいカルマノイズの中でも特にデカいカルマノイズへと詰め寄り…
忍法!時間縛りの術!
分身とともに斬撃を生み出しともにカルマノイズへと攻撃をした。
当たりはしたが、効いている様子はない。
「あれだけの連続攻撃でまだダメなのか…!?」
まぁその通りだと思っておこう。
固すぎるだろあれ。
『だったら次はこれだ!』
クイズ!アクション!
フューチャーリングクイズ!クイズ!
今度はヒューチャーリングクイズへと変身し、レバーを開いて閉じる。
不可思議マジック!
大量の?マークが出現し、カルマノイズを捕縛する。
そして、そのマークがそのまま大爆発を起こし、辺り一面に爆風が巻き起こる。
「うぐゥゥ…!」
「うぅうう…!」
『……………』
これでどうだ?
……だが、その考えは虚しかった。
「おいおい嘘だろ…!?」
「あれだけの爆発で…!」
『チッ』
まだ、生きていた。いい加減炭になればよいものを。
だが、効いている様子はある。あと一撃か二撃当たりを食らわせればいけそうだ。
キカイ!アクション!
フューチャーリングキカイ!キカイ!
ヒューチャーリングキカイに変身し、レバーを再び開けて閉じる。
フルメタルブレーク!
その瞬間、周りの電柱から電流が流れ、それが一つの塊となり、カルマノイズに雷のように直撃する。
『これで、どうだ…?』
砂ぼこりが晴れた。
そこには…
「まだ、倒れねぇのか!?」
まだ、そこにはカルマノイズは健在だった。
だが、確実に弱っている。あと一撃だ。
『これで、終わりだ!』
私はジカンデスピアのタッチパネルをスワイプして、エネルギーを溜める。
そのとき…
「はぁああああああああ!!!」
何度も聞いたことのある。聞き覚えのある声がした。
これは、
その声とともに、カルマノイズが爆発した。
煙が晴れると、やはり…
「大丈夫ですか!?」
「カルマノイズは倒せたようだ」
「バカでけぇカルマノイズだったのに、案外楽勝だったな」
「でも、弱ってたというのもあるわ」
「でも倒せてよかったのデス!」
「そうだね、切ちゃん」
あちらの世界の装者だ。
「あの…そちらのキカイと顔に書いてある方は…」
『…余計なことを…』
「その声、この世界の立花か!?」
「一体全体なんなんだよその恰好!?」
『我が魔王から授かりし最高の一品だ』
「……世界が違うと性格も違う…」
「こっちの響さんもおかしいデスけど、こっちの響さんはもっとおかしいのデス!」
『うるさい』
全くこいつらは…。何故こんな地獄絵図を体現しているような状況でこんなことが…
『とにかく、私は他のカルマノイズを倒す「待って!」なんだ?』
私を止めたのは…別の世界の私か?
『なんだ?』
「一緒に協力して、カルマノイズを倒そうよ!」
『は?協力?お前等がいなくとも、私と我が魔王で…否。我が魔王だけでカルマノイズごとき一掃できる。だが、今我が魔王はいない。だからこそ、私がやらなくてはならないのだ。それに、お前等じゃカルマノイズ一体を相手にするのも大分苦労するだろう』
「そんなの、やってみなくては「いや待て、この世界の私」どうしたんだ?」
「立花の言う通り、カルマノイズは強力だ、油断しない方が賢明だ」
「……ッ確かに、そうだ」
現に、風鳴は私がここに来るときにカルマノイズと戦っていたから分かっているはずだ。カルマノイズ一体一体の強さを。
『それに、私一人でカルマノイズは倒せる。充分だ。お前らはお得意の人助けでもしてろ』
そうして私は体から電磁波をだして、近くに会った車の屋根に乗り、それを操って別の方向へと向かっていくのであった。
「あ、ちょっと待って!!………」
「ここの立花は、難しいな…」
「あぁ。これもすべて、私が、弱いせいだ」
「翼のせいじゃねぇよ。アタシだって悪いさ。アタシのせいで、あいつは…」
「嘆いているところ悪いけど、今はカルマノイズの相手をするのが先よ。どうして、カルマノイズがこんなに大量発生を…」
「カルマノイズのバーゲンセールだなんて、全く喜べないのデス…!」
「どうしてこんなことが…」
「今は考えても仕方ねぇ!とにかく今は―――って、どうしたんだ?」
「クリスちゃん……。実は、ここって……」
「あぁ。そうだったな……。立花にとって、苦い記憶がある場所だったな…」
「……この世界の私も、私と同じような境遇だったんですよね……。ってことは、つまり―――
『はぁッ!』
私は車の屋根に乗りながら、カルマノイズが発生している現場へと急行していた。
一体、どこからこんな大量のカルマノイズが…だが、今考えていても仕方ない。
シノビ!アクション!
ヒューチャーリングシノビ!シノビ!
私は再びヒューチャーリングシノビになり、分身の術を使う。
10人当たりに増えた私たちは、ここらへとあふれたカルマノイズの群れに突入する。
最初に迫りくるのは人型のカルマノイズとカエル、オタマジャクシ、ナメクジ型のカルマノイズの大群。あのノイズにはこれと言った特徴はないため、突撃などの特攻だけが得意な雑魚。
斬撃だけで充分だ。
私の分身たちは迫りくるカルマノイズを斬り伏せる。縦に、横に、斜めに、ただそれだけの単純作業で充分だ。
だが、これだけならまだいい方だ。例えば―――
『飛んでいるヤツが、面倒くさい』
空を飛ぶカルマノイズが、厄介極まりない。
斬撃を飛ばすにしても、一体に当たるかどうか。これでは消極的だ。もっと、確実な広範囲の技は…
『変身』
クイズ!アクション!
フューチャーリングクイズ!クイズ!
私はフューチャーリングクイズに変身し、上にいるカルマノイズどもに問題を出す。
『問題。お前たちは、私に倒される。○か、×か?』
クイズの能力は相手に問題を出し、その回答が間違っているか無回答だったら問答無用で雷を喰らわすという能力。それに、ノイズには意思疎通能力がない。つまり…
その瞬間、空を飛ぶカルマノイズたちに、一斉に雷が降り注ぎ、灰へと化した。
このように、広範囲かつ一撃で倒せる。
さて、次は…
ツエスギ!
ジカンデスピアをツエモードにして、構える。
私の目の前にいるのは、ダチョウ型、タコ型のノイズ。
ダチョウ型は粘液を吐いてきて、タコ型は音に敏感だ。
だからこそ、ツエが最適だ。あいつらは近づく―――つまり接近戦だとこちらが不利になる。
もし仮に近づけばダチョウ型の吐く粘液をに体を絡めとられる。
そして、音に敏感なタコ型には近づいただけで先制攻撃をされる。だからこそ、遠距離攻撃が必須なのだ。
ジカンデスピアのタッチパネルをスワイプする。
不可思議マジック!
ジカンデスピアを構える。
私の周りに無数の緑色の球体型エネルギーが溜まり、それを弾丸として発射する。
図体だけでかいノイズだ。避けることもできず直撃し、灰と化す。
そして…
私は違う方向に向きなおる。
そこには大量のカルマノイズの群れ。―――本当にこいつらはゴキブリか?倒しても倒しても湧いてくる。キリがない。
私はドライバーのレバーを開閉する。
クイズショックブレーク!
その瞬間、カルマノイズたちを四角形の箱が閉じ込める。
この技は敵を不可思議な空間に閉じ込めて選択を迫り、解答を間違えた相手を爆破する技だ。
先ほども言った通り、ノイズには意思疎通能力はない。
つまり、爆発だ。
―――箱が、爆発する。とてつもない轟音、爆音、そして衝撃波に私を除いたすべてのものが、半径5M当たりだろうか?その範囲のものがすべて吹き飛んだ。
『…………』
通常状態に戻ったそのとき、またか。私は目の前に迫りくるカルマノイズの群れを見てそうため息をついた。
一体、こいつらはどこから湧いてくるのだろうか?我が魔王から聞いている【バビロニアの宝物庫】からではないことは確かだ。あれからは普通のノイズしか生まれない。
では、カルマノイズはどこから生まれている?
それがわからないことには、話は進まない。そして、この状況からも抜け出せない。
だが、かといってあのカルマノイズたちを無視できる現状ではない。どうにかして、この状況を―――
「うわぁあああああああ!!!」
―――ッ!?
だが、そんな私の考えは遠くから聞こえた声によってかき消された。
まだ誰か避難できていないヤツがいる!あのまま死なれても目覚めが悪い!私はカルマノイズたちを無視し、無理やり通り抜け、その声が聞こえた方向へと向かっていく。
走って走って走って。
そして、人影が見えてきた。ここからではよく見えないが、デカいカルマノイズたちに追いかけられているのは分かる。私はすぐにレバーを開閉する。
タイムエクスプロージョン!
高く飛び、キックの姿勢を取る。
脚にエネルギーが溜まり、斜めに急降下する。それをそのままカルマノイズへとぶち込み、爆発しながら灰へと化していった。
そして、私はそのまま追いかけられていた人へ向き直る。
『おいお前、大丈夫……か…!?』
その瞬間、私の時は止まった。
否、動けなくなったと言ったほうが正しいだろうか。脳が、体が、すべてが停止した。
なにせ、こいつは…この男は…ッッ!!!
「あ、ありがとう……助かったよ」
私の元・父親、【立花洸】……!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「たぁ!」
「はぁ!!」
「せいッ!」
「たぁああ!!」
「デェス!!」
「えいッ!」
場所と時間は変わり、原作世界とこの世界の装者が、一斉にカルマノイズと戦っていた。
響は自分の武器である拳をカルマノイズへと叩き込む。そのカルマノイズは衝撃で後ろに下がるが、それだけだ。
「やっぱり、あまり効いてません!」
「すべてのノイズがカルマノイズ…!私たちすべてが出払わなければ、今すぐにでもやられていただろう!」
「だけど、この数は反則すぎんだろ!!」
そう言いながらも攻撃する皆だが、今のところ皆で協力してようやく2~3体倒せた程度だ。
それだけでも、皆の体力は限界に近くなっていた。
「数が…多すぎる」
「このままじゃぁジリ貧だな。どうする、翼?」
「このまま闘い続ける!それが私の使命だから」
「あぁそうだな。アタシたちがしっかりしなきゃな!」
そういい、この世界の二人の装者も、すかさずカルマノイズを攻撃する。
「…………」
翼は、攻撃しながらも奏のことを心配していた。奏は先ほどまで響に言われたことが心にダメージを与えていた。だが、今は一体だけでも危険なカルマノイズが大量発生している。そんな心配はする暇もないのだが、どうにも気がかりだった。
「ていやぁ!!」
事実、奏は先ほどとは違い、必死になって闘い続けている。
それでも、翼は心配になる。カルマノイズの特性の一つであるカルマノイズ自体が、人に破壊衝動を植え付ける『呪い』を持っているということ。この呪いと、奏の情緒不安定さがリンクしあい、奏自身が危険な状態にならないか、心配になってしまう。
「翼ァ!集中しろッ!」
「うんッ!」
だが、そんな心配も長くは続かず、その考えを一旦頭の奥にしまい、戦闘を続けるのであった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『立花洸…!』
「ッ!?な、なぜ俺の名前を!?」
響は、こんなところで再開してしまった元・父親。【立花洸】を仮面越しに睨みつける。
自分たちを捨てて逃げた男。あれだけ信用していたのに、あれだけ頼りにしていたのに。どうして、どうして、どうして、どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして―――。
あのとき、ずっと頭の中で連呼していた言葉を、出来事を、響は忘れていはいない。
否、忘れることのできない、悪夢の一つなのだから。
「なんで、俺のこと知って…!?」
『――――――』
響は、レバーを開き、ウォッチを取り外して、変身を解除した。
そして、フードをゆっくりと、ゆっくりと下ろした。響の素顔が露わになる。
「ひ、響……ッ!!!???」
素顔を見た洸が、言葉を失う。
それは、ただ単なる驚愕からだけではない。もちろん、自分が捨ててしまったはずの娘と再会したことへの驚きと、そんな娘がノイズを倒していたこともある。
だが、一番の驚愕は表情。洸の知っている響の顔は、いつも笑顔だった。どんなときにも、笑顔を絶やさなかった。悲しむ顔をするのも、珍しいほどに。
だが、今の響の顔は、一言でいえば黒い。それは物理的にではなく、洸の幻覚だ。
簡単に言おう。今の響の顔は憎しみで歪められている。ただただ、目の前の男に憎悪を顔でぶつけている。
「……なんで、お前がここに…!」
「……響には、関係ないさ」
「……ッ!!」
響はその言葉で怒りと言う感情に飲み込まれそうになるが、今はそんなことすべきではないと、感情のダムを無理やり抑え込む。
そして洸も、口ぶりも変わっている娘に、自分が逃げた後に一体なにがあったのか。洸に知る由はない。
なにせ、あの火事はなかったことにされている。あのときノイズが出ていることへの影響の方が大きかったからだ。ノイズと迫害者の家族の家の火事。メディアがどちらを取るかは聞かなくても見ればわかるだろう。
「じゃあな」
「ま、待ってくれ!」
「あ?なんだ」
「俺を―――シェルターまで送ってくれないか?」
「……は?」
――この男は何を言っている?
響は頭で理解できない。否、理解したくない。
「俺がここに居ても邪魔なだけだから、せめてシェルターに「ふざけるなッ!」ッ!」
洸の言葉に、響は怒声で返答をした。
先ほどあれほど押しこんでいたダムが、決壊したのだ。
「またそうやって!自分だけ助かろうとしているのか!」
「違う!俺はただ、戦うお前の邪魔にならないようにと…!」
「それでも助かろうとしているのは同じことだ!それに、お前なんか邪魔じゃない!いざとなったらノイズごと撃ち抜いてやる…!」
「響…ッ」
豹変した響の姿に、洸は言葉を失うしかなかった。
昔の、自分が知っている娘なら、こんな暴言を言うはずがなかった。一体、自分がいなくなって、どれほどの苦痛を響は受けたのか、知る由もない。
「もうお前なんて私の家族じゃない!私の血のつながった人たちはもう死んだ!お前は赤の他人だぁ!!」
「ッ!」
その言葉が、トドメになった。
洸は元々ついていた尻もちをさらにへこませ、地面に手をつき、顔を地面に向けていた。
そしてなにより、突如聞かされた自分の家族の死亡報告に、心がやられてしまった。
「…………」
「…………」
響は洸に背を向ける。
そこから漂うのは焦燥感と、埋まることのないであろう
「私はもう行く。助かりたければ勝手に助かっていろ」
響は、懐から一回り大きなウォッチを取り出し、回して、ボタンを押した。
ギンガ!
ウォッチをセットし、レバーを閉じる。
投影!ファイナリータイム!
ギンギンギラギラギャラクシー!宇宙の彼方のファンタジー!
ウォズギンガファイナリー!ファイナリー!
響は【仮面ライダーウォズ・ギンガファイナリー】へと、姿を変えた。
そして、最後に偶然助けた
『………………』
響は―――ウォズは何も言わず、その場から姿を消した。
次回。【悪意と呪いと負の連鎖】