~響side~
これは、ある日の出来事。
「私に…調査ですか?我が魔王」
ある日、私は我が魔王にあることを調べてきて欲しいと言われた。
「ああ、実は、さっき時空に歪みが発生してな…」
「それは本当ですかッ!?我が魔王」
時空に歪み……これは本来あってはならないこと。ならば、それ相応のことが今起きようとしている前兆……。
「それで、お前にはこの時空の歪みの原因を調べてきてほしい」
「お任せください。我が魔王の使命……必ず成功させてみせます」
我が魔王からの直々の依頼……成功以外のことはない!!
私は、オーロラカーテンを出現させた――
「ああ、響、あとこれ…」
すると、我が魔王は私にある物を渡しました。
「これは……?」
「【ネオディエンドライバー・プロトタイプ】。護身用に持っとけ。ライダーの召喚やディエンドへの変身はできないが、銃としての機能は充分にある」
「ありがとうございます。我が魔王」
我が魔王にもらったこれは、大事にしなくてはならない…。
そうして、私はオーロラカーテンの中に入って行った……。
「……あれ、言っておけば良かったかな…?いや、でも今の響の精神状態じゃな…」
さて、外に出たはいいものの、まるでと言っていいほどに手がかりがない。
「時空の歪みを検出するのはオーロラカーテンでしか出来ない…(後、我が魔王も)どうすればいいか…」
私は、町中でそんなことを考えていた。
実際、やるとは言ったものの時空の歪みを調べて、その原因を探るなど至難の業……。
……にしても今は夏の時期だ。もう少し涼しい恰好をしたいが生憎私の服装はこれしかない。それに、これ以外を着る気はない。フードを被ればいいと思うだろうが、私は今気分がいいのでそんな暗い感じにはしない。それに、奴等にはすでにこの服装はばれているので今更フードを被っていても意味はない。(服装時点ですでに暗いですが?それにそれ今気づくことですかい? 響「お前は黙っていろ」)
……私は誰と喋っていたのだろうか?まぁ今はそんなことはどうでもいい。
今は……。
「……つけられているな……」
途中から感じた誰かがついてきているような感じ。
もしかしてまた奴等か?
「……ついてきているのは分かっているぞ。姿を表せ」
私がそう言うと、物陰から誰かの声が聞こえた。
「おいまじかよ!!ばれた!!」
「そんなはずはないわ!!だってあの立花響がこのくらいの追跡気づくはずが――」
「…気づいているんだが?」
「「ッ!」」
声からして二人……。
そうして、物陰から出て来たのは案の定二人。
一人は猫耳の形をした長いピンク色の髪の女。
もう一人は小柄で銀髪の女。
ちなみにだが二人とも結構胸がデカイ。
まぁ、今はそんなことはどうでもいい。今はこいつらのことだ。
私は我が魔王からもらった【ネオディエンドライバー・プロトタイプ】を女二人に向ける。
「貴様ら、何者だ?」
「え、えっとだな…」
「わ、私達は、その…」
「とぼける気か?それにお前等は私の元の名字と名前を知っていた…。どういうことか説明してもらおうか」
「(おいどういうことだよ…この世界のバカ、私達の知っているバカとは全然違う…)」
「(これが本当に立花響なの……?それに、元の名字って…?)」
「話さないなら…少し強引な手を使うぞ?三秒数える。その間に言え。1・」
「おい無茶【バン!】ッ!?おいまだ一秒しか経ってねぇぞ!?」
「そんなことはどうでもいい。言わなかったお前等が悪い」
「(この世界の立花響……無茶苦茶ね…)」
そうして、この謎の女どもと話していると…
『『『『『ノイズだぁ――――――――ッ!!!』』』』』
警報音と共に、ノイズの発生したと言う証拠の声が鳴り響いた。
「ノイズだとッ!?」
「行かないと!!」
そうしてあの女二人はノイズの出現方向に向かって行った。
あいつ等はなにを考えているんだ……?仕方ない。私もあいつらにはいろいろと聞きたいことがある。助けてやるか…。
そうして、ノイズの居る場所に行くと…
「行くわよ、【クリス】!!」
「分かってるっての、【マリア】!!」
そうして、あの二人はペンダントを取り出した。あれはッ!
「Seilien coffin airget-lamh tron」
「Killter Ichaival tron」
そうして、あの女どもはシンフォギアを纏った…。まさかあいつ等、シンフォギア奏者だったとはな…
あの女どもはノイズを駆逐する。
「おい、お前も早くノイズを倒せ!!」
「数が多いから人手が必要なの!!」
「私に命令するな!!私に命令していいのは我が魔王だけだ!!」
だが、しかし、やらないと危険だ。あいつらが来ればすぐに逃げればいいだけ。
私にはまだやることがある。
「仕方ない……今回だけだ!!」
そうして、私は腰にベルトを巻く。
《ジクウドライバー!!》
「なんだそりゃッ!?」
「あなた、シンフォギアはッ!?」
「うるさいぞ」
私はあいつらの言葉を無視して、二つのウォッチを起動する。
《ゲイツ!!》
《ゲイツリバイブ・疾風!!》
そうして、ジクウドライバーにセットし、ベルトのロックを解除してベルトを360°回す。
《リバイ・リバイ・リバイ!リバイ・リバイ・リバイ!》
《リバイブ疾風!疾風!》
私は【仮面ライダーゲイツリバイブ疾風】に変身する。
「「はああぁぁぁぁあああああ!?」」
『祝え!巨悪を駆逐し、新たな未来へ我等を導くイル・サルバトーレ!
その名も仮面ライダーゲイツリバイブ!
真の救世主がこの地に降り立った瞬間である!』
「姿変わった上になんか意味わからないこと言ったぁ!!」
「なんなの…あれ…?」
『滅されよ、雑魚ども!』
そうして私は高速移動をしてノイズどもを大量に炭にする。
「速いッ!」
「なんつースピードだ!!」
『やかましい!!』
そうして私は【ジカンジャックロー・つめモード】のボタンを連続で押す。
《つめ連斬!!》
そうしてつめ型の青いエネルギーが無数に飛び交い、ノイズたちを倒す。
「あの数が、一瞬で……!!」
「おい、見ろマリア!!」
『?』
あの銀髪が指差した方向を見てみると、そこには普通のノイズとは違う、黒いノイズがいた。
「カルマノイズ……ッ!!」
「出てきやがったな…!!」
カルマノイズ?一体何なんだろうか?
だが、ノイズはすべて倒す。それだけだ。
私はゲイツリバイブライドウォッチを180°回転させる。
《パワードタイム!!》
《リ・バ・イ・ブ剛烈!! 剛烈!!》
私は【ゲイツリバイブ剛烈】の姿になり、パワードのこを装備して黒いノイズに斬りかかる。
だが、そのノイズに攻撃は効いたものの、黒いノイズ――カルマノイズと呼ばれたノイズはその攻撃を防いだ。
『ッ!?』
「気を付けろ!!カルマノイズは普通のノイズとはワケが違う!!」
「私達も加勢するわ!!」
『必要ない』
私はゲイツリバイブライドウォッチをジカンジャックローにセットする。
《フィニッシュタイム!!》
《スーパーのこ切斬!!》
のこ型の赤いエネルギーをカルマノイズに向けて放った。
だが、カルマノイズはその攻撃を避け、その場を去って行ってしまった。
そして、その場で私は変身を解除した。
「逃げたか…」
「ねぇ、あなた…立花響よね…?」
すると、あの二人が話しかけて来た。
「私をその名字で呼ぶな」
「(本当にあいつなのか…?)」
「(一体、この世界の立花響になにが…?)」
すると今度は……。
「立花響ッ!?それに…シンフォギア!?」
「先輩!?」
「この世界の翼…?」
一体どういうことだ?状況がよく理解できない…。
それに、この世界とはどういう意味だ?……まさか……。
取りあえず、この場から一旦離れよう
私は、オーロラカーテンを出現させて、その場から離れた。
「き、消えたッ!?」
「一体なにがどうなっているのッ!?」
「お前達、一体なにものだ?」
そうして、しばらくしたあと二人は二課へと向かって行った……。