~後日 響side~
「……………」
私は今、すごく悩んでいた。
それは何故か。
そう…祝うことを忘れていた。
我が魔王があの場に現れていたのだ。だから祝わなければならなかったのに、あの時激情してしまい、祝うのをすっかり忘れていた(せいぜい後書き程度…いや、これはメタいですね)。これは我が魔王の従者としてのあるまじき失態…。今後は忘れないようにしなければ…。
え、天羽奏のこと?そんなことはどうでもいいですよ。あんなノコノコと私の前に顔を出すようなやつのことをいちいち考えていてもしょうがない。
よく考えれば、昨日は不幸なことばかりだった。小日向未来に会うわ、天羽奏に会うわ…。やはり私は呪われている…。
「さて……いちいち考えていても仕方ない。今日の買い出しに行こう」
我が魔王は今現在爆睡している。
私の朝は早い。場所は……リディアンの近くか。
あいつに会う可能性も、あの組織の連中と会う可能性もあるが、致し方ない。
「我が魔王のため…」
~三人称side~
場所はリディアン音楽院に行くための通学路。
その中に、四人の女子高校生がいた。そして、その一人――【小日向未来】は考えていた。
「(昨日のあの人のことが…何故か頭から離れられない…)」
「ヒナ、どうしたの?」
「なんかおかしいと思ったんだけど…」
「なにか、悩み事でもあるんですか?」
「ううん、なにもないよ…(皆に心配はかけられないしね…)」
「……あっ!!!」
すると、一人、【坂場弓美】が声を上げる。
「どうしたの?」
「あれ、昨日の人!!」
他三人が目を向けると、そこにはあの黒服で黒いマフラー、黒い本を持っている女の人がいた。
「あの人、なにしてるんだろう?」
すると、その人がこちらを見た。
そして、風でフードが少し揺れる。
「ッ!!」
それを見て、未来は驚いた顔をした。
そして、それと同時に女の人はその場から去って行った。
「待ってッ!!」
未来はすぐに彼女を追いかけるが、すでに彼女はいなかった
「ヒナ!どうしたの!?」
「あの人と知り合いなんですか?」
「急に走ってビックリしたよ!」
「………(もしかして……響なの…?)」
◇◇◇◇◇◇◇◇
「(まさか、再び小日向未来に出会うとは…)」
買い物の最中にまたやつと出会った。
私はつくづく呪われている…。
「おい、そこの姉ちゃん。俺達と一緒に遊ばない?」
すると、男――ゴミ共が私に話しかけてきた。
今は朝、周りに人は少ない。それに、周りの人はこのゴミ共が怖いのかなにもしない
私はその場を立ち去ろうとする。
「おいおい、何無視してんだよ」
「俺達と一緒に遊ぼうぜ」
そうして私を囲うゴミども…。
「私から離れろ、ゴミ共」
「なんだとてめぇ!!」
そうしてこの沸点の低いゴミは私に殴りかかるが、私はそれを避けて腹に膝蹴りをくらわす。
「ゴハァ!!」
「なっ!!てめぇ!!」
そうして残りのゴミも私に襲いかかってくるが、私はすべてをボコした。
「つ、強ぇ…」
「ゴミ共が…」
周りの奴らが私に道を譲る。
全く…私は呪われているな
~お昼~
~私立リディアン音楽院~
~未来side~
「それでね、昨日こんなことがあったんだよ」
「へぇ~~それはすごいですね」
「アニメ見たいな展開!!」
「………」
今現在、私はいつもの四人で昼食を食べている。
だが、私はいつもより元気がなかった。
あの黒い服の人……間違いない、響だ
「ってば…」
でも、どうしてあそこに…やっぱり、あの時のことで…
「ナってば…」
それに、響の顔、とても暗かった…。もう昔の響じゃなかった…
「ヒナってば!!」
「うわぁっ!!」
私が隣を見ると、創世が私に話しかけていた。
「どうしたのヒナ?やっぱりなんだか様子が変だよ?」
「さっきっからボーッとして…」
「やっぱりなにか悩み事でもあるんですか?」
どうしようかな……。でも、こんなこと皆に話すわけにはいかないし…
するとだった。
―ガラッ―
教室の扉が開いた。そして、その扉から出て来た人物は、とてつもない人だった。
「嘘、あれって天羽奏じゃん!!」
「本当だ!!どうしてこのクラスに…!?」
その人は、有名ボーカルユニット、【ツヴァイウィング】の一人、天羽奏さんであった。
どうしてこのクラスに…?すると、奏さんは教室に入り、私の前に立った。それに、私も急なことで困惑してしまった。
「小日向…未来、で、合っているんだよな?」
「は、はい……」
「………放課後、話があるんだ。だから、放課後になったらアタシのところに来てくれ」
そうして、奏さんは私にそう言って教室を出て行った。
すると、三人からすごく質問が来た。
「ヒナ、ツヴァイウィングの天羽奏さんと知り合いなのッ!?」
「う、ううん……違うよ。話したの今のが初めてだもん…」
「でも、急に話しかけられるなんて…」
「アタシもアニメ展開ですごくビックリしたよッ!?」
その後、いろいろと質問され、放課後…。
天羽奏さんが教室の扉の端で私のことを待っていた。
「あの、待たせてすみません…」
「いや、いいんだ。呼んだのはアタシだからな。取りあえず、屋上まで行こう」
そうして、奏さんと一緒に歩く。帰ろうとしている周りの人たちの視線がすごく気になる。
そして、屋上についた。
「あの…私に話って、なんですか?」
「……詳しくはここでは話せないが、断片的に聞かせてもらうぜ」
「……?」
「……【響】って女の子に…聞き覚えはないか?」
「ッ!!」
私は困惑してしまった。どうして奏さんが響のことを知っているのッ!?
「その反応……やっぱり知っているんだな」
「どうして、奏さんが響のことを…」
「言ったろ?ここでは詳しくは話せないって」
「それじゃ納得できません!!」
「だから、言ったろ?
「え?」
すると、私の後ろで『ガチャン』と音がした。
「え…?」
後ろを見ると、そこにはツヴァイウィングの片翼【風鳴翼】さんと、黒いスーツを着た男性がいた。
そして……私はなんだかスゴイ手錠をされていた。
「エエェッ!?何これ!?」
「悪いな……。でも、これも仕方ないだ。我慢してくれよ」
「いきなりで申し訳ありませんが……ボクたちについてきてもらいます」
「急なことで申し訳ないが、どうか飲み込んではくれないだろうか…」
「え、あの、ちょ!!」
そうして、私は訳が分からぬまま、この人たちに連れて行かれた。
~しばらくして~
あの後、私は職員だけが使うエレベーターに乗せられて、すごい勢いで降下していって、そして、着けば…
「ようこそ!!特異災害機動部二課へ!!」
そして、凄く歓迎された。
「すみませんでした…」
そして黒スーツの男の人は私の手錠を外す。
「あの…なにがどうなっているのやら…」
「そこらへんは私が詳しく説明してあげるわよん♪」
「了子くん、俺もいることも忘れないでくれよ」
「分かってるわよ。さて、なにから話そうかしらね?」
「まず、ここどこですかッ!?」
「ここはね―――」
そして――【桜井了子】、了子さんが教えてくれたけど、ここは特異災害機動部二課と言う、ノイズに対策するための施設らしい。している内容は詳しくは言えないらしい。それに、ここは政府の機関だから一般人がやすやすと入れるところじゃないらしい…
「どうして私をそんな場所に連れて来たんですか!?」
「まぁ、場所も整ったことだし、順序よく話そうか」
「さて、まずだが…」
そうして話を進める赤いTシャツの体の大きい男の人、【風鳴弦十朗】さん。
そう言えば、奏さんがいないけど…話が進んでいいのかな?
「あの…奏さんはどこに…?」
「奏か……今はちょっと、別の部屋にいる」
「そうですか…」
「では話を戻して、奏から聞いたと思うが、響と言う女の子の名前は知っているんだな?」
「っ!!どうしてあなたたちが響のことを知っているですかッ!?」
今までのことですっかり忘れてしまっていたけど、たぶん私をここへ連れて来た理由は響のこと…?
「実は先日、俺達は響くんに出会ったんだ」
「っ!本当ですかッ!?……実は、私も響に会ったんです」
「それは本当かッ!!……その時の響くんの服装は、全身黒であっていたか?」
「は、はい…」
「やはり、君の知っている響くんと、俺達の知っている響くんは、同じようだ…」
「弦十朗くん、取りあえず本題に入りましょう?」
「おっと、そうだったな。すまない。それでだ、立花響くんのことについて知っていることを聞かせてくれないか……?」
「…はい…」
とにかく、私は言うとおりにした。そうしないと話が進まないと思ったからだ。
私はこの人たちに話した。
響があのライブのことで迫害を受けたこと…
響のお父さんがどこかに行ってしまったこと…
そして、私は響に何も言えずに、引っ越してしまったこと。
「………私が知っているのは、ここまでです」
「………そうか。(と、なると…あのことは知らないのか…)未来くん……君は、立花響くんの家がもうないことを、知っているか?」
「…………………え?」
私は、弦十朗さんの言っている意味が分からなかった。
響の家が…もうない…?一体どういうこと…?
「急なことで困惑するかもしれないけど、これは事実なの」
「僕たちも、これを知ったときは唖然としました…。響さんの家は、燃やされたんです。それで、その時家に居た響さんの親族も…」
「えっ!?」
「そしてその同時刻に、ノイズが出現して、響さんの家が燃やされた事件は大したニュースにならなかったのです」
「そんなことが……ッ!!」
そんな…私は、響の親友なのに、響のこと、守りたかったのに…大事なときに、私は傍にいなかった…!!
「そして、それから響さんは捜索願も出されず行方不明になり、二年が経ちました」
「それで、未来くん。俺達が君をここに連れて来たのは、君に響くんを説得してほしいんだ。もはや、彼女の心の傷は、もう治らないかもしれない。だが、俺達は今の彼女を助けてやりたんだ。だから、協力を願いたい…」
響が、そんなことになっていたんて…全く分からなかった、知らなかった!!ううん…もう知らなかったじゃすまされない…。それでも……!!
「分かりました…!!私、やります!!」
「っ!!協力、感謝する…!!」
「彼女が来たら、あなたを彼女のもとまで送る…そのときに頼む」
「はい!」
「……最後に、未来くん」
すると、弦十朗さんが私に言ってきた
「君はアポカリプスを知っているかい?」
「勿論知っています。最近現れた、ノイズを倒す謎のヒーローですよね?それがどうかしたんですか?」
「実は…響くんとアポカリプスには、なにかつながりがあるらしいんだ…」
「それって本当ですかッ!?」
アポカリプス……。『終末もの』『終焉もの』と言う意味があるが、それに等しい力を持っていると噂されているアポカリプス……。響がその人に関係している…?
「とにかく、これだけは言っておいた。どうか、よろしく頼む…」
そうして、私はそのまま寮に帰った。
響………
『私に、呪いの言葉をかけた癖に!!』
「アタシは……アタシは、そんなつもりで言ったんじゃ…」
「おいしいですか?我が魔王」
「ああ、うん。ありがとな響」
「いえいえ。我が魔王が喜んでくれるなら」
彼らの思いは、彼女に届くのだろうか………?
今の段階ではまだ、未来はシンフォギアのことは知りません。
未来は響を説得するために協力してくれというのが現状ですね。
修正点があったらよろしくお願いします!!