逢魔時王と一人の歌姫の従者   作:龍狐

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絶望的な力の前に

前回、原作世界に出現したオーマジオウ。

そしてそれに対抗する三人の装者。

オーマジオウが召喚した三人の仮面ライダー。

 

どうなるかっ!?

 

 

 

~司令室~

 

 

「翼さん、切歌ちゃん、調ちゃんが侵入者と対峙しました!」

 

「……あの侵入者、目に【ライダー】って書かれてません?」

 

「まぁ、確かにそうですが、今はそんなところではありませんよ」

 

「あの侵入者……一体何者なのだろうか……?」

 

 

そうして、弦十朗は目の前のモニターに目を向ける。

唐突に表れた謎の存在。それに困惑していた。そして……。

 

 

「ッ!?景色が変わった………ッ!?」

 

「なんだとッ!?どういうことだッ!?」

 

 

突如、景色が変わったのだ。

 

 

『あの場所では少々狭かったのでな……ここならお前等は思う存分戦えるだろう?』

 

 

「あの侵入者がやったのか……?」

 

「景色が変わったのと同時に、三人の装者と侵入者の場所のポイントが移動されています!!」

 

「空間移動……!?」

 

「そんなことが出来るなんて……ボクやキャロルと同じような錬金術!?」

 

 

 

そうして、時間が進むにつれて、装者たちと圧倒的な差を見せつけるオーマジオウ。

 

 

 

「装者たちの攻撃が効いていない…!?」

 

「あの侵入者から感じられるエネルギーは、もはやシンフォギアとは違う別のなにか……エネルギーだけでも翼さんたちを超えています!!」

 

「差が……歴然すぎる……!!」

 

 

そうして、画面の奥の装者たちがイグナイトモジュールへと姿を変えるも、すべて無駄に終わっている。

 

 

「イグナイトでも……!!」

 

「一体、奴は何者なんだ……ッ!?」

 

 

そうして、召喚されるライダー。

 

 

「なんだ、あれは……ッ!?」

 

「召喚術!?」

 

「それに、イグナイトの技を防いだ……ッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『行け』

 

 

そうして、三人の仮面ライダーは動いた。

 

 

【風鳴翼VS仮面ライダーブレイド・キングフォーム】

 

【暁切歌VS仮面ライダーエターナル】

 

【月読調VS仮面ライダーダークキバ】

 

 

の勝負となり、圧倒的になる。

 

 

 

そうして、最初は剣同士の戦いを見ていこう。

 

 

「はあぁッ!!」

 

『………』

 

 

翼はブレイドに何度も攻撃をするが、ブレイドには傷一つついていなかった。

 

 

『………』

 

 

そして、ブレイドは動いた。

ブレイドは単体ラウズを使い、【マッハジャガー】の力を使って高速化し、翼の後ろに立って翼を【ブレイラウザー】に【スラッシュ】【サンダー】のカードを読み込ませた。

 

 

《LIGHTNING SLASH》

 

 

電撃を纏った攻撃を翼に当てた。

 

 

「グハァ!!」

 

 

その一撃で、イグナイトモジュールは解除された。

 

 

 

 

 

そして、死神と死神の戦いを見て行こう。

 

 

『さぁ、死神のパーティータイムだ!!』

 

「死神はアタシの特権デス!!真似するなデス!」

 

 

そう言いながらも【エターナルエッジ】とアームドギアの鎌が打ち合う音が響き渡る。

そして、エターナルは一本の水色のメモリをエターナルエッジに差し込んだ。

 

 

《ICEAGE MAXIMUM DRIVE!!》

 

 

そして、エターナルエッジの刀身が凍りつき、エターナルエッジを振るうと氷の斬撃が切歌を襲う。

 

 

「デェスッ!?」

 

 

そうして、その斬撃がアームドギアと手に当たり、そこから凍りつく。

 

 

「て、手が凍ってしまったのデス!!」

 

『死ねぇ!!』

 

 

《ETERNAL MAXIMUM DRIVE!!》

 

 

エターナルメモリをエターナルエッジに差し込む。

そしてエターナルは切歌の元へと走り、エネルギーを足先に集中させ、∞の軌跡を描く跳び回し蹴りを切歌に喰らわした。

 

 

 

「デェェェス!!」

 

 

 

そうして、イグナイトモジュールも解除された。

 

 

『さぁ……地獄を楽しみな!!』

 

 

 

 

 

最後に、黒き者同士の戦いを見よう。

 

 

 

「フンっ!」

 

『…………』

 

 

調は丸のこでダークキバを攻撃しているが、ダークキバにはダメージは入っていない。

 

 

『その程度か』

 

「ッ!!……どういうこと?」

 

『多少力が上がっただけでは、ファンガイアのキングである俺には勝てない』

 

「バカにして!!」

 

 

そうして調はヘッドギアの左右のホルダーから巨大な2枚の回転鋸を放つ技、【γ式・卍火車】をダークキバに向けて放った。だが、ダークキバはそれを握りつぶした。

 

 

「ッ!?」

 

『つまらない。これで終わりだ……』

 

 

《ウェイクアップ・1》

 

 

ダークキバはフエッスルを使い、拳にエネルギーを溜めると、空へと飛び、遥か上空からストレートパンチを繰り出した。調はそれでイグナイトモジュールを解除された。

 

 

 

『お前達では私達には勝てない……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う、ぐう……」

 

「あ、アタシたちでは……」

 

「こいつに…勝てない……」

 

 

三人は、倒れながらも目の前の敵、【オーマジオウ】に目を向けていた。

 

 

『言っただろう。お前達では、私には勝てないと……』

 

「き、貴様は一体……何者なのだ……!?」

 

『私の名か?いいだろう。私の名は【オーマジオウ】。最高最善の、王だ……』

 

「王……正しく、その名の通りの強さ……」

 

「あなたは一体、なにが目的なの……ッ!?」

 

『貴様らが知る必要はない……何故なら、貴様らが寝ている間に、すべて終わるからな……』

 

「それは、どういう意味デスか……?」

 

『しばらく、眠っているがいい』

 

 

そうして、オーマジオウはベルトの両側を押した。

 

 

《ドライブの刻!!》

 

 

《フルスロットル!!》

 

 

 

そうして、三人の周りを黄金のエネルギーで生成された車がぐるぐると回る。

 

 

「なんだ…!?」

 

「なにかがグルグルと回っているのデス!!」

 

「まずい…囲まれた………」

 

 

そうして、オーマジオウがその場から()()()

オーマジオウはジャンプし、車型エネルギーの壁面を蹴って中点の三人に何十発もの蹴りを三人に浴びせた。

 

 

「「「うぁああああああああああ!!」」」

 

 

そうして、三人のシンフォギアは完全に解除された。

 

 

 

『…………』

 

 

 

オーマジオウは再び歩みを進めた………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待て……!!」

 

 

だが、それを止める者がいた。

 

 

『……貴様は、何者だ?只者ではないことは分かる……』

 

「なぁに、ただお前が倒した彼女たちの保護者さ」

 

 

そういい赤いTシャツを脱ぎ捨て拳を構える大男、【風鳴弦十朗】。

 

 

「お前の目的、聞かせてもらうぞ」

 

『出来るものならやってみるがいい』

 

 

そうして、再び景色が変わった。

今度は動きやすいようにかなにもない草原に変わった。

 

 

「景色が……!!どうやっているかは知らんが、異端技術だということは分かる……」

 

『異端技術……ハッ、この私を聖遺物などと一緒にするな』

 

「……では……行くぞ!!」

 

 

そうして、弦十朗は高速でオーマジオウの元に行き、拳を当てた。だが、オーマジオウには効いていなかった。

 

 

「何っ!?」

 

『良い一撃だ……。だが、その程度では私には勝てん』

 

 

オーマジオウは拳にエネルギーを溜めてその拳で弦十朗の腹に拳を当てた。

その衝撃で弦十朗は口から吐血し、遠くにまで吹き飛ばされる。

 

 

「ガハァ………ッ!!」

 

『貴様は確かに強い。だが、所詮はその程度。私には勝てない……。行け』

 

 

オーマジオウがそう言うと、弦十朗の周りにいくつものライダーズクレストが現れる。

 

 

「これは……ッ!!」

 

『貴様は確かに強い……だが、見込がない。簡単に言えば……()()()()

 

 

その瞬間、ライダーたちがキック態勢で現れる。

 

 

【仮面ライダーオーズ・ガタキリバコンボ】

 

【仮面ライダーゴースト・グレイトフル魂】

 

【仮面ライダークローズ・クローズエボルフォーム】

 

 

「な……ッ!!」

 

 

《スキャニングチャージ!!》

 

《グレイトフル オメガドライブ!!》

 

《マッスルギャラクシーフィニッシュ!!》

 

 

『『『ハアアアアアアァァァァァァァァァァァ!!!』』』

 

 

50人全ての分身体が一斉に同時に放つ跳び蹴りを放つ【ガタキリバキック】

15の偉人を召喚して主にライダーキックを繰り出す【オメガドライブ グレイトフル】

クローズとエボルのオーラを纏ったキックを放つ【マッスルギャラクシーフィニッシュ】

 

 

合計で68人分のライダーキックが生身の弦十朗は喰らってしまった。

 

 

 

「グアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァ!!!!」

 

 

 

そうして、景色が戻ると、弦十朗は大怪我のまま気絶していた。

 

 

 

『……私ほどではないが、お前は強い。褒美だ』

 

 

 

すると、オーマジオウは黄金のエネルギーの球体を出現させると、それを弦十朗の体に取り込ませた。

すると弦十朗の怪我は完璧に治っていた。

 

 

『これで、お前が起きれば後は何もない……』

 

 

そうして、オーマジオウは歩みを進めた……。

 

――――――――――――――――――――

 

 

~司令室~

 

 

「司令が……やられた……ッ!!?」

 

「嘘でしょ……あの司令が……!!?」

 

 

司令室では、さきほどの戦いを見ていた者たちが驚愕の声を上げていた。

 

 

「司令が倒させるなんて………これでは僕でも倒せそうにありません……!」

 

「だったら、このまま侵入者……オーマジオウって言うやつの侵入をこのまま指を咥えてみていろって言うのッ!?」

 

「でも、どうすれば……!!」

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

そうして、治療室の扉の前。

 

 

『………ここか』

 

 

だが、治療室の扉には当然のようにロックがかかっていた。

 

 

『この程度の施錠で私を止められるなど、大間違いだ……』

 

 

オーマジオウは扉を壊さず、()()()()()()()

そしてそこには寝込んでいる立花響と、この世界の小日向未来がいた。

 

 

「ひ、響には手を出させない!!」

 

『貴様に用はない』

 

 

オーマジオウは未来に向けて掌を向けると、その一瞬で未来の時間は止まった。

 

 

『さて……』

 

 

そうしてオーマジオウは寝込んでいる響に近づく。

 

 

『……なるほど、そういうことか。私の世界の響と、この世界の響の感覚がリンクしている……。ならば、そのリンクを断ち切ればいい………』

 

 

オーマジオウは響に黄金のエネルギーを流し込んだ。

そうした後にしばらくすると、響の顔色が良くなった上に、穏やかになった。

 

 

『これで、この世界に用はない……』

 

 

そうして、オーマジオウはその場から姿を消した。

 

 

 




そう言えば、68人分のライダーキックって書いたけど、オーマジオウって2068年の仮面ライダーだった。

スゴイ偶然になってた。

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