最近面白いのが見つからなくて、お気に入りも中々更新されないのでモチベが急下降していますけど頑張ります。
それでは、どうぞ。
それは突然だった。
ある日、珍しく外で魔獣を狩ることになり、目的の地に着いては色々な魔獣を倒していたんですが………
「あれ?」
「姉貴!」
「一瀬!!」
唐突に私の足元に変な空間が現れ、咄嗟のことで理解でず、体が動かせなかった。
オリバー君とコカビエルさんが必死に手を伸ばすが時既に遅く、私は静かに落ちていった。
それで、半年前にやっとできるようになった
どこか、別の出口を探すけれども上下左右全て同じような不気味な空間でそのようなものは見つかりませんでした。
ここはどこなんでしょうか…?
そう疑問に思うと、ドライグさんが話してくれた。
『まずいな……。ここは次元の狭間。一定の力を持っていない者だと短時間いるだけでも体が崩壊するが、何とか禁手化と俺の力でそれを防いでいる。急げ、それもそんなに長くは保たない』
「分かりました。………けど、何でそんな場所にいるんでしょうか…?」
『極稀に、次元の狭間が不安定になると世界の何処かに穴が空くと聞く。どこかに……出口は無いのか……』
「これは面白い事が起こってるな」
「『!?』」
私とドライグさんしかいない空間に突如として交ざってきた第三者の声。
誰ですか!?
そう思い、そちらを向くと………金色と黒色が入り乱れた髪で、双眸は右が金で左が黒という特徴的な黒いコートで身を包んだ男の人が立っていた。
…………確か、ヘテロクロミアと言う一種の病気なんでしたっけ?
そんな風にまじまじとその人を見てると、ドライグさんが怯えたように忠告する。
『相棒逃げろ……。今のお前じゃ、相手にもならない奴だ……』
「…?ドライグさん……それどういう……?」
『そいつの名はクロウ・クルワッハ……。邪龍と呼ばれる奴らの中でも最凶と呼ばれるものだ。前に滅んだと聞いていたが………生きていたのか』
「それは勝手な憶測だな。俺は他の奴らとは違い一度も滅んだことは無い。キリスト教の奴らが煩わしくて引っ越しただけだ。そして……………久しいな、ドライグ」
『ああ……本当に久し振りだな、クロウ。だが、何故こんな所にいる?』
「冥界へ行く途中だったのだ。
「え?わっ…!」
ドライグさんとクロウ・クルワッハさんさんの会話に付いていけず、聞くに徹していたら肩に担がれました。
私が動揺してるのにも関わらず、彼は物凄いスピードで何処かへと向かいました。
「きゃああああああああああ!!??」
ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?
なんなんですか!?
アザゼルさんより速いぃいいいぃぃぃぃ!
『そろそろ出られるぞ』
ドライグさん、なんでそんなに冷静なんですか……………流石二天龍です。
そう思ってると、スピードが急に緩くなり、辺りを見回すと冥界の森の中でした。
えーー…………。
こうもあっさりと着くんですね……。
『いや、普通は無理だからな。こいつのやり方が横暴すぎるのだ。なんだ、超スピードで冥界に移動するなんて………。お前は○ック・トゥ・ザ・○ーチャーか』
「ドライグさん、あれ結構好きですよね」
この間、アザゼルさんから色んな映画のDVDを借りていたのですが……ドライグさんが車で未来へ行く映画にハマって、あれから週1でシリーズ毎に見てるんですよね…。
ロバート監督…………あなたは二天龍が気に入るほどの映画を作りましたよ…。
「あれは実に良い。超スピードで未来に行くという発想は流石の俺でも思い付かなかった。あれは…俺に新たな希望を与えてくれた…!」
「あ、見てたんですね…」
………ドラゴンって、あー言うのが好きなのかな…?
アザゼルさんが、ドラゴンは未知だって言うし…………あ、アルビオンさんは○イルドスピードで興奮してましたね…。
ヴァーリ君はMAR○EL作品全般だし…………あ、私ですか?
私はですねーーーーー
「ところで……お前達こそ何故あそこにいたのだ?後少ししていたら消えていただろ?」
クロウさんが私たちにそう聞いてきました。
そう言えば話してませんでしたね。
そう喋ろうとしたとき、ドライグさんが先に答えます。
『元いた場所に突然あそこに繋がる穴が空いてな。それにうっかり落ちてしまったんだ』
「申し訳ないです…」
私が咄嗟に動ければ良かったんでしょうけど………動けなくて申し訳ないです………。
クロウさんはほれを聴き、何か考えるような仕草をした後に、ふっと笑って口を開きました。
「…そんな事もあるのか。まあ良い、本来なら戦ってみたいが……やめておこう」
『見ないうちに、随分と丸くなったな。以前のお前ならなり振り構わず勝負を挑んでいただろうに』
「俺はずっと冥界と人間界を往来してきた。その中でも学ぶべきことがあった。ただそれだけだ」
『………お前を変えるほどか』
クロウさんは昔に何かやらかしたみたいで、ドライグさんはそんな彼がここまで大人しくなっていたことに驚嘆してました。
どうやら彼はヴァーリ君やコカビエルさんと似た人のようです。
「俺じゃ無くてもそうさ。アジ・ダハーカもアポプスも変わった」
『なんだと!?あいつらも生きてたのか?』
ごめんなさい、誰ですか?
どこかで聞いたことがあるような気はするんですが、ドラゴンの分野は全然分かってないんです。
すると、ドライグさんがこっそりと教えてくれて、邪龍という各神話の中でも凶暴で危険視されたため討伐もしくは封印された者達の総称らしいです。
その中でも最凶ってクロウさんは何をしたんですか………?
そして、今出て来た二人は邪龍の中でも真っ先に名前が出て来るほど有名で、クロウ・クルワッハ、アジ・ダハーカ、アポプスにだけは出会うな、と言われるほどらしいです。
本当に何をしたんですか……?
「奴らは封印されてた所を俺が解いて色々と連れまわしてるだけだ。最近は離れて○ouTuberをしてると聞いたな」
「ドラゴンが○ouTube……?」
あ、でもドライグさんとアルビオンさんが組んだら面白そうですね。
しかし、ドライグさんは呆れながらも、疑問を抱いていました。
『世も末だな。しかし、あの戦闘狂共をそこまで変えるとは………何があった?』
「普通にゲームにハマっただけだ。○ルダの伝説や○マブラなど、様々なゲームの実況をしている。ちなみに名前は、邪龍兄弟で己の名を変えないでやってるな」
「あれ?見たことある…………」
『まさか、あいつらが………?画面越しのせいで気付けなかったのか…?』
最近、有名になり始めた二人組の男性で、黒と紫の混じった荒っぽい性格で何故か紳士服を着ていて、もう一人は冷静で口数は多くないけど、何故か祭司服を着てるのに口が悪いという独特な雰囲気な上に、上手な実況や卓越した技術で視聴者を虜にしてる人達だ。
最近、私も彼らの動画を見ており、アポプスさんのボケとアジ・ダハーカさんのツッコミの漫才が面白くて何回か繰り返しで見る事もあります。
「まさか、赤龍帝がファンだったとはな。今度あいつらに紹介するから一緒に出てみるか?一回戦う必要はあるかもしれんがな。……それで、いつまで鎧を纏ってるつもりだ?」
「あ……」
すっかり忘れてました。
言われて速めに禁手を解き、左手に籠手だけ展開してクロウさんに向き直ります。
「失礼しました」
「気にしていない。しかし、その年でよくあれだけ保ったな?」
「はい。トレーニングは欠かさずしているので」
『…………そうだな』
クロウさんの質問にそう答えるも、ドライグさんが歯切れ悪そうに同意します。
…何か変でしたか?(←その年でするトレーニング方法がえげつない事に本人は気付いていない)
「そう言えば、こんな所にいて良いのか?いくら赤龍帝と言えども何処かに所属してるんじゃないのか?」
「『あ』」
しまった!
連絡を一回もしてないから皆にどこにいるのか教えてなかったんだ!
携帯は…………しまった、訓練中だったから置いてきてたんだ…。
念話は使えないし、通信手段一個も保ってなかった……。
私はそれに気づき………ガクッと四つん這いで落ち込んでしまった。
ドライグさんはアルビオンさんに伝えられるかも知れないけど、それは近くにいるとき限定。
ここが
実際に試したけどダメでした。
どうすれば………。
そう思ってると、クロウさんが提案してきました。
「なら、俺が送ろうか?」
『なんだと…?』
ドライグさんは予想外だったのか、驚きの声を揚げました。
正直私も驚いてます。
まだ会ってそんなに時間とあっていない人にそこまで親切にするのでしょうかって。
それに、それが意味するのは主に二つ。
勢力に与するか殴り込み。
コカビエルさんから教えて貰いましたが、
けど、クロウさんはあっけらかんと答えます。
「まあ正直、何処かの勢力に行くのは俺自身乗り気では無い。だが、俺も後ろ盾は持った方が良いと思ってな。そろそろ行動するのにも限界が来はじめてな。
『昔のお前からは想像も出来ないような台詞だな。しかし、良いのか?罠かもしれんぞ?』
「あるわけ無かろう?それは俺に喧嘩を売るということだ。各神話連中でも危険だと謳われた俺にそんな事をする輩がいるとは思えん。その上、俺を戦力にする方が得だろう。それに、そこまで言わずとも………お前の主、一瀬だったか?俺を騙すほどの演技力の持ち主だったら驚くが、きっとそれが素なんだろ?俺が凶暴な邪龍と知りながらも普通に話すことが出来るのはそう多くない。なら、変なところだったらドライグが必死に止めてるはずだ。それでもいると言うことは、お前達がいる組織は問題ないはずだ」
なんか………こそばゆいですね…。
神の子を見張る者が褒められてるのは嬉しいんですけど…………次のなんて話したら良いか分からなくなってきました……。
『まあ、お前じゃなくてもそこまでは分かるが、本当にいいのか?』
「無論だ。これから転移魔法を使わせて貰うが、ちょっと記憶を借りるぞ」
「え?」
クロウさんの手が私の頭に置かれた瞬間、頭の中が不思議な感触で満たされる。
気持ちいいような気持ち悪いような………そんな矛盾している感触が数秒すると、クロウさんの手が離れて魔法陣を展開する。
「記憶から座標を読ませて貰った。なるほど、お前らが堕天使に所属していたのなら、そうなったのも頷ける。では行くぞ」
そう言って私たちは魔法陣の光に体を包まれていった。