堕天使に拾われた赤龍帝と白龍皇   作:花びら

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お久し振りです、花びらです。
今回どういう視点にしようと考えてたら二週間経ってました。
申し訳ございません。
それと、ナイトナイトさん、アニメ・ゲーム大好き神影さん、誤字報告ありがとうございます!
今後とも気を付けていきます!
それと、今回は違和感があるかもしれませんが……どうか御容赦ください。
それではどうぞ。


混沌・特定不可

 神の子を見張る者(グリゴリ)本部にて、一人の堕天使と二人の男が歩いていた。

 前に堕天使がいて、二人の男を案内するような形だ。

 いや、実際に案内してる。

 それも絶対に粗相の無いように気を配りながら……。

 何せ、そうでもしなければ自分が消されるかも知れないからだ。

 自分が案内している二人に。

 堕天使は幹部とは行かないが上級堕天使の中でも実力は上の方で、幹部とも何回か会うことの出来る程の人物だ。

 だが、そんな彼がビクビクしながら行けないのは、その男二人の正体にあった。

 

 「ここが堕天使共の本部ってか。強い奴はいるか?」

 「…………寄せ。今回はクロウの顔合わせだ。殺されるぞ」

 「分かってるっての。下見ぐらい良いじゃねえか」

 「……ただの下見ならな」

 

 一人は黒と紫が混ざり合った髪に金色の瞳を持ち、まるでヤンキーのような顔つきだが紳士服を着ている男、もう一人は銀に少しだけ混ざった黒がある髪に銀の瞳、褐色肌に冷徹さを纏い祭司服を着てる美青年だった。

 彼らの名は「魔源の禁龍(ディアボリズム・サウザンド・ドラゴン)」アジ・ダハーカ、「原初なる晦冥龍(エクリプス・ドラゴン)」アポプスと言い、邪龍という各神話勢力ですら危険視している者達の中でもその存在の筆頭格と呼ばれるのが彼らだ。

 そんな彼らの今のリーダーが邪龍最凶と言われる三日月の暗黒龍(クレッセント・サークル・ドラゴン)クロウ・クルワッハだ。

 彼らはクロウ・クルワッハに呼び出されてここ、堕天使の組織である神の子を見張る者に来ていた。

 そして、一人の堕天使が案内役としてこうしてその二人の前を歩いてるのだ。

 この堕天使………哀れである。

 

 「よお、堕天使。後どんくらい歩けば良いんだ?」

 「は、はい!後1分も掛かりません!」

 「サンキュー」

 

 アジ・ダハーカは軽い気持ちで声を掛けたが堕天使は一言話し掛けられるだけで心臓がバックバックなのである。

 その証拠に彼らからバレないようにしてはいるが実は冷や汗だらだらだった。

 ちなみに、アジ・ダハーカとアポプスは臭いでそれに気付いてたりするが、自分達の存在がどういうものか理解してるため敢えて言わなかった。

 そして、本当に1分もしない内にトップであるアザゼルがいる総督室に着いた。

 堕天使がその部屋のドアをノックして自分の名前と用件を言うと、中から渋い男の声が聞こえて許可が降りた。

 堕天使がドアを開けて後ろへ下がったためアジ・ダハーカが先に部屋へ入ろうとしたとき、紅い何かが己の顔の目の前に迫ってるのが見えた。

 かなり速いが避けられない程じゃないので首を横に逸らすだけで躱す。

 だが、それだけで攻撃は終わらず連続の突きが彼を襲うが、彼は余裕で躱しきって見せた。

 攻撃が終わったかと思うと、今度は手の平に魔力を集めてそれを相手に打ち出そうとしたとき……

 

 「そこまでだ、セタンタ。下がれ」

 

 威厳のある女性の声が聞こえ、その声が聞こえた途端その紅い槍の持ち主は後ろへ跳び下がった。

 先程自分に攻撃したのはセタンタと呼ばれる黒髪の青年のようだが、彼はその前にいる主の命令らしかった。

 主は深紫色の女性で、ソファに優雅に座っていた。

 アジ・ダハーカは怒り混じりに総督であろう部屋にある机にいるアザゼルに文句を言う。

 

 「よお、ここは客人に随分と物騒な挨拶をするんだなぁ?礼儀を知らないんじゃねえか、あ?」

 「それはすまねえな。だが、滅んだと言われている邪龍の名を聞かれて警戒しない方がおかしいと思わないか?」

 「あ?」

 「…………待て、アジ・ダハーカ。……まだ伝わっていないのだろう」

 「嘘だろ!?旦那は何やってるんだ?」

 『?』

 

 アジ・ダハーカの言葉に部屋にいた全員は首を傾げる。

 本当に知らない様子の全員にアジ・ダハーカは口を開く。

 

 「俺らはクロウの旦那に世話になっててな。堕天使の総督と話したいことがあるって聞いたからよ、こうして会いに来たんだが………てっきり先に来て説明してるもんかと思ってたぜ」

 

 その言葉にアザゼルは密かに冷や汗を掻いた。

 本当に邪龍最凶のクロウ・クルワッハがここに来るのが現実に成るとは予想はしてたが、なっては欲しくは無いと思ってたからだ。

 だが、此方は彼方に何かした記憶はない。

 部下が何かしたとしても、邪龍最凶がここに来るまでのことを仕出かすとは思えなかった。

 そして何より、血は繋がってないが愛娘のように可愛がってる兵藤一瀬が行方不明の状況でどうしてこうも面倒事が連続してやって来るのか分からなかった。

 何としてでも一瀬を探したいのに、ケルト神話の重鎮と下手したらここを滅ぼす可能性を持つ邪龍の筆頭格にいる二体。

 そして、後でその二体を従えてる邪龍最凶のクロウ・クルワッハが来るという報せを聞いてアザゼルは後少しで胃に穴が空きそうな思いだった。

 アジ・ダハーカはここで疑問に思ってたことを口にする。

 

 「それで?そっちの自己紹介はなしかよ?俺らだけ知られてるってのは理不尽じゃねえか?」

 「………あ、ああ、そうだっな。俺の名はアザゼル。ここの総督だ。そんで後ろにいるのが幹部の……」

 「コカビエルだ」

 「バラキエルという。よろしく頼む」

 「そんで、部屋の隅にいる銀髪の子供がヴァーリだ。その近くに居るのが、金髪がオリバーで黒髪が鳶雄だ。俺の用心棒みたいなもんだと思ってくれて良い」

 「………ほう」

 「そして……」

 「そこは妾がしよう。妾の名はスカアハ、影の国の女王だ。先程はすまなかったな。ああ、後ろにいるのはセタンタ。クー・フーリンと言ったほうが分かりやすいか?」

 

 その名前を聞いて固まるアジ・ダハーカとアポプス。

 まさか、挨拶のつもりで来ただけなのに、自分達が世話になってる者と同じ出身な上に敵対関係にいる者達がいるとは想像も着かなかったからだ。

 これには邪龍の筆頭格も驚きである。

 

 「……………マジか」

 「……どうする?」

 

 下手すればここで戦争が始まる…。

 それを悟った邪龍らはどうすれば良いか分からなくなった。

 アポプスがこっそり連絡しようにも何故か繋がらなくなり、二人は頭を抱えたくなった。

 そこで、スカアハが彼らに問う。

 

 「お前達はあの馬鹿者とはどういう関係なのだ?」

 「……封印されてた私たちをアイツが解いたのだ。……それ以来、恩に報いるために一時的な主従関係だな」

 

 そう言ったのはアポプスだ。

 その言葉に驚いたのはアザゼルだった。

 彼らは滅んだと言われていたが、実際には封印されてたと言う。

 しかもそれを解いたのが邪龍最凶だ。

 もはや厄介ネタでしかない。

 

 「あの馬鹿者がの…………。解いた理由は聞いておるのか?」

 「気紛れと言ってたな」

 

 スカアハが少しでも情報を得ようと質問するが、アジ・ダハーカはあっさりと返してきてきた。

 ぶっちゃけて言えば、アジ・ダハーカは別に知られてはいけない情報などない。

 悪事は復活してから何もしていなく、何か企んでいるわけでも、誰かに与しているけでもない。

 ○ouTuberとして人間界でゲームにハマって平和に暮らしてるだけなのだから。

 

 「あの者が何の目的も無くお主らを復活させるとは思わないのだがな…………」

 「…………昔を知ってるなら納得するが、今のアイツはかなり丸くなったからな。…人間界と魔界で修業に明け暮れてるぞ」

 「マジかよ……。何も感じなかったぞ」

 「だろうな。旦那は今となっては俺らですら話にならない所まで行ってる。お前程度じゃ感じるのは必至になんない限り無理だろうな」

 「お前達二人がかりでも無理なのか……?」

 「この間やってみたが、ありゃダメだ。確実に全盛期の二天龍を越えてんぞ」

 『なっ!』

 

 これには流石のスカアハも驚きで、クー・フーリン意外は皆声を出して驚いた。

 クー・フーリンも驚いてるが、基本無口なのであまり声を出すことが少ないので周りに伝わっていないのは残念なところである。

 アジ・ダハーカは続ける。

 

 「まあ、安心しろよ。クロウ旦那もあんたらに喧嘩を売ったりはしないと思うからよ」

 「……そうだな。私たちもお前達と争うつもりはない」

 「未だに信じられんが………嘘を吐いているわけではなさそうだ」

 

 アジ・ダハーカもアポプスも戦う意思は無いと宣言する。

 スカアハは二人とも本当のことを言ってるようにしか見えなかった。

 それはアザゼルも同様で、次に質問をしようとしたとき…………ヴァーリが突然と立ち上がった。

 

 「は!?一瀬が邪龍と一緒にやってくる予感がする!?」

 「いきなり立ち上がったと思ったらどんな予感してんだお前は………!?」

 

 そう思ったら変なことを言い始めたので思わずアザゼルがツッコんだ瞬間、漆黒の魔法陣がドア付近の天井に描かれた。

 アザゼルは今までに一度も見たことのないもので、いったい誰だと思ったが………一人だけ思い当たる者がいた。

 その証拠に、スカアハはその魔法陣を見るなり目を細め、クー・フーリンは槍を構える。

 邪龍達に関しては呆れ顔だった。

 そして…………

 

 「やっと着いたか。転移魔法は中々に扱いづらいものだな」

 「きゅぅ………」

 『一瀬、お前は頑張った』

 

 クロウ・クルワッハが、今代の赤龍帝である兵藤一瀬を肩に担がいて現れた。

 歴史上でも極稀な混沌とした空間が完成した瞬間だった。




学校のレポートが辛い………。
明日までなのに何も手を付けてない………(泣)
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