そして、お久しぷりでございます!
失踪しかけましたが、何とか終わらすことが出来ました!
今年も精一杯頑張りますので応援よろしくお願いします。
ある日の
この日、アザゼルと護衛で一瀬、ヴァーリ、オリバー、八岐大蛇が日本へと対談しに行っていた。
今回は八岐大蛇で日本神話が話があるとのことで、アザゼル自身に何の非も無いが監督不行き届きでが行かざるを得なくなった。
ちなみに、他の邪龍に関してだが。
グレンデルはまず、どの神話にも属さないため放置。
アジ・ダハーカ、アポプスについてはゾロアスター勢力、エジプト神話の両勢力のどちらにも連絡はしたが返信は無く、逆に連絡も無いため………これも放置。
ニーズヘッグについては、北欧神話に連絡したところ、オーディン自身が
「いつ復活するかも分からん奴じゃったから、そっちで引き取るなら討伐する手間も省けるし全然良いぞ」
………と来たためにひとまず解決。
クロウ・クルワッハについては、ケルト神話から連絡が来て
「お前らのことだから変なことはしないだろ?クロウ・クルワッハは少し天然なところがあるから上手く共生できるだろうし全然問題ない。こっちは大丈夫だって。文句ある奴はぶっ飛ばすから気にするな」
………と、主神であるルーがそう言ってきたため、これも解決。
ラードゥンについては、ギリシャ神話が少し話し合いを行うそうだ。
今の所分かっているのは大半が別に問題ないのでは?と思ってるらしく、ヘラクレスが少し話がしたいと言うことだけだった。
問題が日本神話のみ。
それで今回行くことになったのだが、日本神話もそこまで過激というわけじゃ無いので条件を付ければ解決するだろう。
それに、今回はそのついでに一瀬、ヴァーリ、オリバー達への休暇でもあるために一週間は滞在するらしい。
その間はアザゼルがいなくても幹部達が上手く廻してくれるため問題は無い。
精々アルマロスとサハリエルの三馬鹿の内2人が暴走しないかが心配なぐらいである。
ちなみに、三馬鹿のもう一人はアザゼルである。
よく暴走するのがこの三人が集まったときなのでシェムハザがそう言いだし、神の子を見張る者上層部の裏でこの三人の通称がそうなった。
三馬鹿はこれを聞いて不満を訴えたが、他幹部達による今までの所業を掘り返されて結果、反論できずに黙認せざるを得なくなった。
閑話休題。
今日はトップと神滅具所有者三人がいない神の子を見張る者の一日を見てみよう。
~邪龍ズ~
「なぁ、クロウの旦那」
「なんだグレンデル」
神の子を見張る者にある邪龍達専用の共有スペースでグレンデルがクロウに絡んでいた。
「何で旦那はあの一瀬とか言う娘と共にいようとしたんだ?アンタなら別に他の勢力でも良かっただろ?」
グレンデルは謎だった。
幾多に存在するドラゴンと比べて名前持ちの個体は少ない。
なのに、その名前持ちのドラゴンの中でも最凶と言われたクロウ・クルワッハが他勢力に比べてこんな小さな組織で満足してるのか謎だった。
しかし、その謎を解くには解けたが更にまた謎が増えた。
それが一瀬とか言う少女のせいだ。
確かに彼女は二天龍の一角である
“
それに、ここには白龍皇もいる。
かの名高き二天龍が同じ組織にいるという極めて稀な事態はグレンデルも初めてだった。
だが、それだけではこのクロウ・クルワッハが神の子を見張る者に降るとは考えづらかったのだ。
グレンデルは少し時間が経ち、それなりに打ち解けたついでにクロウ・クルワッハにそう聞いたのだ。
それをマリパswitchをしながら聞いていたアジ・ダハーカとアポプスは事情を知っていたのか、あまり興味なさそうにしていた。
同じくマリパをしていたラードゥンとニーズヘッグは興味津々でそっちに耳を傾けていた。
ちなみに、クロウ・クルワッハは観戦、グレンデルは一回前にやってビリになってしまったためニーズヘッグと交代した。
クロウ・クルワッハは少し考える素振りをした後にその質問に答えた。
「………そうだな。この際に教えておこう。俺のここ長年の目標………いや、目的は“ドラゴンの行く末を見守る”というものだ」
「“ドラゴンの行く末”………?」
グレンデルはクロウの言い放った中で疑問に思った言葉をそのまま口に出した。
クロウは続ける。
「そうだ。これからの未来にて、ドラゴンが如何にして滅ぶのか、それとも生き延びるのか。俺はそれを見たいと思ったのだ」
「それなら、旦那はどの勢力にと付かなくても良かったんじゃないか?」
グレンデルの疑問はもっともだ。
クロウ程の実力者ならば誰にも見付からずに見守ることも可能だ。
なんせ実際に誰にも見付からずに何百年と言う時間を過ごしたのだからクロウには何の問題も無い。
それなのに、こうして表舞台に出て来た。
クロウはその理由について語る。
「確かにグレンデルの言うとおりだ」
「……他に理由があんのかよ」
「………そうだ。これはアザゼルにしか話していない。アジ・ダハーカ、結界を張れ」
「お、おう」
急に真面目な雰囲気になったクロウにダハーカは言われたとおりに結界を張った。
結界を張ったら堕天使達が騒ぐのでは無いかと思うが、実はこの部屋で結界を張ることは日病茶飯事となってるために堕天使達は気にする必要がなくなった。
というより、彼らが力比べで暴れるので周囲に被害が出ないように結界を張ってるので逆に誰も近寄ってこないのだ。
ちなみに、これから話すことについてはダハーカもアポプスも聞いていないらしく、クロウの話を真面目に聞こうとしていた。
クロウは結界の強度を確認し、部屋にいる全員を見て言う。
「お前らは偽りの赤龍帝は知っているな?」
「おうよ。
「それに加えて、何やら面白い能力も持ってましたよね?」
「た、確か、“無限の魔力”、“不死”、“覇龍を暴走せずに扱える”………後なんだっけ?」
「……“変身能力”だ。如何にも阿呆が考えた“自分が無敵”と勘違いしてそうな能力ばかりだ」
「実際にその通りなんだろ?観測班が言うにはお遊び程度の訓練しかしてない上に来年をこれでもかと待ちわびてるらしいじゃねえか」
グレンデル、ラードゥン、ニーズヘッグ、アポプス、ダハーカが順々とクロウの問いに応える。
クロウはそれひ満足して頷き、話す。。
「知っていて何よりだ。しかし、ここで言っておこう」
「………なんか、嫌の予感がするのだが?」
「奇遇だな。俺もだ」
クロウが何故か嬉しそうに話し始めるのでアポプスとダハーカは嫌な予感を覚える。
そして、とうとう
「俺はここに来る数年ほど前に、偽りの白龍皇を見掛けた」
「「「はあ!?」」」
「「うわぁ……」」
クロウの発言にグレンデル、ラードゥン、ニーズヘッグが驚きの声を上げ、アポプスとダハーカは頭を抱えた。
クロウは続ける。
「その時はアルビオンの気配がないから噂で聞いた“システム”のバグかと思った。実際に過去に何度かあったらしいからな。しかし…………」
「一瀬の件で偽りの赤龍帝も出て来た」
「そうだ。
「なるほど。それは迂闊に話せませんね」
“システム”のバグ。
それは聖書の神が死んでから起こったいくつかの問題点。
過去に何度か起こったこともあり、例を挙げるならば亜種
通常の禁手は聖書の神がそうあれと創ったために元の能力の延長線上のような強化しかない。
しかし、亜種となると能力が別方向に働き、新たな能力が付け加えられることとなる。
これは“システム”からしたら有り得ない現象である。
他にもまだあるが、今は辞めておこう。
ここで、ふと疑問が出て来たアポプスが切り出す。
「……しかし、何故この時に話し出したのだ?」
アポプスはこれほどの情報を伝えるには時期的に少し遅すぎることが不思議になった。
クロウは、少し間を置いてから答えた。
「最近、アザゼルから嫌な報告があったのだ」
「嫌な報告?」
この時、他の邪龍達はクロウがここまで苦虫を潰したような顔を見たのは初めてだと語った。
「…………新たな神滅具および他の神滅具の偽物がここ数年で十数件もの数が発見されてるらしい。事態は我らが思ってる以上に厄介になりそうだ」
どうでしたか?
楽しんでいただけたら幸いです。
それではまた会いましょう。