堕天使に拾われた赤龍帝と白龍皇   作:花びら

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 昨日は投稿できなくてすいません。
 必死で書いたんですけど寝落ちしました。
 いつか、一日に2話投稿できたらな、と思っているところです。
 ギル祭で以蔵さんに苦戦させられています。
 それではどうぞ。


休息・堕天使の総督と赤龍帝後に白龍皇と幹部

 「それで、試しに一週間行ったがどうだ?」

 「そうですね。体の方は確かにかなりキツいですが、着実に強くなっているのが感じます。頭の方は問題ないです」

 『おい、アザゼル。相棒の吸収力はスポンジどころか高性能タオル並だぞ。歴代トップレベルで、強くなるスピードが速いぞ』

 

 どうも、兵藤一瀬です。

 コカビエルさんの指導を受けてから一週間が経って、アザゼルさんと会える時間は減ってしまったけど、将来的にはもっと会えなくなるかもしれないので、今のうちに慣れておいた方が良いかもしれないと思っています。

 コカビエルさんと初めて会ったときは正直に言って、ビビりました。

 ごめんなさい。

 けど、優しい人だって分かりました。

 トレーニングはかなりキツいけど、全て終わった後にアドバイスをしながら動けなくなった私を支えて風呂場へと連れてってくれる。

 着替えも用意されてて、本当にありがとうございます。

 この一週間は、トレーニングと勉強を一日毎に変えてローテーションで回してました。

 今日はトレーニングの日だと思ったのですが、アザゼル先生から今日までの感想を聞くためなのと、週に一日は休みを取るために、今日は全てお休みです。

 それで、アザゼルさんから色々聞かれてますが、偶にドライグさんがツッコミを入れてきます。

 

 「成長するのは嬉しいが、やりすぎるなよ?」

 「……そのつもりではあります」

 『嘘吐け。一昨日コカビエルからやりすぎだと怒られただろうが。何のためにコカビエルがトレーニングの内容を変えたと思っている』

 「うっ……」

 「まあ、コカビエルから報告は聞いてるからな。どうせお前は休日だと言っても鍛錬か自学しかしないだろ?というか、既に夕食終わった後に自室でそうしてるの知ってるからな」

 「うぅ………」

 

 だって、する事がそれしか無いんだもん……。

 お家にいたときも読書ぐらいしかなくてお父さんの小説を借りてたから、シェムハザさんやアザゼルさんに頼んで色々な本を見て勉強をするか、トレーニングで学んだ鍛錬をするしか私には似合ってるような気がするから…。

 

 「お前、今時の女子小学生が読書か鍛錬しか趣味がないってどうなのよ?」

 「ダメ…………なんですか?」

 「いや、ダメどころか寧ろ良いことだが、人間関係に問題がある奴の生活だな。だからよ、俺が休日の過ごし方を教えてやるよ」

 「…………大丈夫なんですか?コカビエルさんから最近忙しいって聞いたんですけど………」

 

 コカビエルさんが、アザゼルさんが稀に見るほど働いてるって聞いたから、総督というのはやっぱり組織のトップだから忙しいんだなと思った矢先に、大丈夫なのでしょうか?

 そう心配してると、アザゼルさんがニカッと笑って頭を撫でてくる。

 

 「ガキが大人の事情の心配をすんなって。俺は大丈夫だからよ。だが、敢えて言うなら、少し落ち着いてきてな。だからこうして、お前と会えるような余裕があるんだよ」

 「そう………なんですか」

 

 私は少し嬉しかった。

 今となっては第二の父のように感じてるアザゼルさんと過ごせることが私には嬉しいから。

 ドライグさんも賛同してくれる。

 

 『感謝するぞ、アザゼル。こいつ自身も趣味が何なのか分からなくて困ってた所だったのだ。今回は丁度良い機会だから、こいつ教えてやってくれ。………変なのは教えてくれるなよ?』

 「分かっててるさ。つか、一瀬。伝説の赤龍帝に趣味が無いことを心配されるとか……………俺も驚いたぞ」

 「うぅ…………親からも言われました…。お前は人助け以外にやりたいことはないのかって……」

 「こいつ思ったより重症だったわ。ほら、早速行くぞ」

 「は、はい」

 

 アザゼルさんが半分ぐらい呆れてたけど、そこまでですか?

 私、思ったよりもやばいんですか?

 そ、そんな目で見ないでください!

 ドライグさんもそんな憐れみのオーラを出さないで下さい!

 

 

 ◇◇◇

 

 

 「これがかの任○堂が創ったWi○だ。」

 「あー、CMで有名なやつですね」

 

 先生が自室で紹介してくれたのは有名企業が創ったとあるゲーム機だった。

 クラスメートが買ったことを他の人に自慢していたのを覚えてる。

 なんでもクオリティ(?)と映像解像度が上がってオンラインでもできるようになったとかって燥いでいたような気がする。

 ゲームは全然しないし、お父さんもお母さんもゲームに興味を持ってるようじゃ無かったから、触れ合う機会が無かったので生で見るのはこれが初めてかも知れない。

 

 「これで何をするんですか?」

 「これだ」

 

 そう言ってアザゼルさんが見せたのは2つのパッケージの描かれたケースだった。

 1つは英語でタイトルが描かれていて、草原の中に刺さった一振りの赤い剣らしきものと奥の方に灰色っぽい巨大な何かが描かれたものと、タイトルが『大乱闘○マッシュブラザーズX』と書かれた複数人のキャラが描かれたモノだった。

 

 「まだ英語を習っていないお前には分からないだろうから教えるが、これは『ゼノ○レイド』つってな。一人の時にやると良い。んで、こっちが『大乱闘スマッシュブラザーズ』という最大四人までできるから、一人じゃ無いときでもできるし、Wi-Fiも繋げてるからオンラインでもできるからな。さて、じゃあ試しにやってみるか」

 

 アザゼルさんにコントローラーを渡され、先生から言われたとおりにやってみることにした。

 ここで気付くことは無かったけど、よくよく考えたらこれ女子に勧めるジャンルのゲームじゃ無いことに気付いたけど、ツッコむのは止めようと思った。

 

 ~1時間後~

 

 「あー!私のカービィが!?」

 『これで12回目か。3分間で飛ばされすぎだろう』

 「だから言っただろ。バリアやカウンターを駆使しろって。ほら、カウンターはこうやってーーーーー」

 

 ~2時間後~

 

 「……ここっ……ふっ……そや…!」

 「甘い、大天空!!」

 『なるほど、道連れの如く場外へと自分ごと落として落ちた時のシステムの判定で勝ちを持っていくのか。エグいな』

 

 ~3時間後~

 「これが………カービィの全力です!」

 「なにぃ!?俺のアイクが!」

 「すまんな、勝ちは貰った」

 『相手が動けなくなったときにカービィの石に変化でアイクをふき飛ばし、カービィが石から解除された瞬間にサムスのチャージショットで吹き飛ばすか。…ヴァーリはとんだ策士だな』

 『なぁ、何故我らはゲームをしているのだ?さっきまでコカビエルと模擬戦をしていたはずなのだが………。というか赤いの、貴様順応しすぎではないか!?』

 

 ~5時間後~

 「くっ……!」

 「ありえねぇ……」

 「そんな…!俺のサムスが……!」

 「ふん、所詮貴様らなど先の時代の敗北者じゃけぇ。実に空虚な試合じゃったのぉ」

 『ここに来てコカビエルのメタナイト無双になるとは………。流石は最強の称号を保つ者か…』

 『おい、キャラが変わってるぞコカビエル!赤いの!貴様もツッコまんか!俺だけじゃ回んないぞ!というか何故、コカビエルがメタナイトを使ってるんだ!?まずゲームをするような奴だったか!?』

 「ちくわ大明神」

 『誰だ今の!?』

 

 

 

 そうして、時間は過ぎていき、夕食の時間になり、アザゼルさんから感想を聞かれた?

 

 「ゲームはどうだった?楽しかったか?」

 「楽しかったです。また皆でやりたいです」

 「だろ?」

 「悪くは無かったな」

 「人間正しくなきゃ生きる価値なし!!お前達に勝てる価値なし!!」

 『俺たちを助けてくれた人を馬鹿にすんじゃねぇ!!!取り消せよ……!!!今の言葉……!!!』

 『コカビエルもドライグもどうした!?さっきから何の茶番を見せられてるのだ!後何故か分からぬがセリフが微妙に違う気がするぞ』

 

 アルビオンさんのツッコミが終わりません……。

 ドライグさんとコカビエルさんがとても仲が良いからでしょうか?

 仲良しならこれに越したことはないです。

 その後、食堂で皆とご飯を食べさせて貰い、とても楽しかったです。

 もう一回だけでも、こんな日が来るといいな……。

 その日の夜、私は『○ノブレイド』をいつもの寝る時間までやった。

 巨神脚まで行って、七一式機神兵と触手にやられてしまいました。

 触手は…………勘弁して欲しいです……。


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