今回は初めての戦闘シーンです。
上手く書けてる自身は全くありません。
何かアドバイスとかダメ出しあったらよろしくお願いします。
あ、聞いてください。
前回で通算UAが一万越えとお気に入り数100越えを達成しました。
これも読者の皆様のおかげでございます。
これを糧にどんどん書いていけるよう頑張っていきます。
それでは、どうぞ。
どうも、兵藤一瀬です。
今、いつもの訓練場にいるのですが、いつもと違うのは、その相手です。
いつもはコカビエルさんなのですが、今回は金髪の碧眼の男の子、名前はオリバー・クレージー。
今代の
何故、オリバー君と模擬戦をする事になったのかというと、アザゼルさんがオリバー君の実力を測りたいと言い、実力が近いであろう私がする事になりました。
正直、負ける気しかしないです…………。
私のは身体能力や魔力を倍にして行く
お互いの武器の等級は一緒。
決め手になるのは、所有者の技量次第…………………遺書書いとけば良かった……(泣)
コカビエルさんから一本取ったことがあるとは言え、あまり自信がないです……。
はぁ…………頑張っていきます。
◇◇◇
訓練場に佇む赤龍帝と獅子王を端から見る複数の存在がいた。
一人は
更に、その幹部であるコカビエルとバラキエル。
白龍皇ことヴァーリ・ルシファー。
堕天使の重要戦力がそこに集まっており、下っ端達が見ればどこかの他勢力に交渉しに行くことを思わせるようなメンバーだった。
たが、彼らの目的は二人の子供の実力を見極めることだった。
獅子王であるオリバー・クレージーは、強くなって獅子王が見てきた運命を変えることを目的として、ここに所属することを決めた。
対する赤龍帝である兵藤一瀬は、転生者に家族を奪われ、それを強くなって取り戻して食卓を囲んでご飯を食べる事を夢見て、ここにいる。
二人は己の願いを叶える代わりに、その力を神の子を見張る者に貸すことで住む事を許可したのだ。
審判はアザゼルが務め、ある程度離れていても状況は理解できるため、彼らが全力を出せるように敢えて離れている。
そして、開始の合図が告げられる。
「始め!!」
アザゼルがそう言うと、最初に動いたのはオリバーだ。
オリバーは神器によって強化され、人間では有り得ない程の瞬発力を用いて一瀬へと迫った。
対する一瀬は動く気配は無かった。
彼女が教わったのは基本的に対人戦だ。
特に一対一の状況についてはこの一年でかなり学んでいるため、自分から動くことは自殺行為だと分かっていたからこそ、動かなかったのである。
そして、黄金の戦斧が振り上げられ真上から振り降ろされるが、彼女はそれを軽いステップで横に躱し、斧はそこまで力を込めてなかったからかすぐに追うも、既に届かなく空を切る。
次に動いたのは一瀬だ。
彼女が狙うのは首筋。
コカビエルから教えて貰った、人間の急所を常に狙うように、彼女はバレないように倍加した身体能力を持って彼の首筋を狙う。
しかし、片手で持った斧で防がれ、彼の空いているもう片方の拳で一瀬へと襲いかかる。
一瀬は予想外だったのか、慌てて片腕でガードするも、衝撃を受け流しきれずに吹き飛ばされる。
何とか足で勢いを止めて、前方を見ると、既に此方へ来て斧を振り下ろすオリバーがいた。
一瀬は更に倍加を掛け、相手が斧を横に振り下ろした瞬間、それをしゃがんで躱し、かつてアザゼルがやったようにオリバーへタックルした。
オリバーは蹴りで防ごうとするも躱されタックルをもろに受けてしまう。
タックルは勢いを止めず、壁へと激突される。
受け身を学んでいないオリバーはいくら身体が強化されてるとは言え、相手は徐々に身体能力が倍加していくのだ。
流石に攻撃力と防御力に定評のある獅子王の戦斧だろうと、
壁にぶつかった衝撃よりも一瀬と壁に挟まれた衝撃の方が強く、肺から問答無用で息が吐き出される。
「かはっ…!」
それだけで意識が持って行かれそうになり、思わず膝を屈する。
……一瀬は自分のことを過小評価する癖があるが、彼女の実力は禁手なしでコカビエルから一本を取れるのである。
かの三大勢力間で起きた大戦時から生き残り、聖書にも名を記されている堕天使の中でも幹部に選ばれるほどの男に、だ。
しかも彼は生粋の戦闘狂だ。
相手が強ければ強いほどに厄介さを増すことで有名な病気とも言える性格の持ち主で、恐らく堕天使の中でもトップクラスの戦闘経験を持つ者だ。
一瀬は一本しか取れないと残念がっていたが、本人は加減されてるからと思い込み、まだまだだと思っているが…………とんでもない。
寧ろ、永い時の経験で研ぎ澄まされた化け物染みてる戦闘センスをしているコカビエルに一本を取れるのは彼と同じ幹部クラスじゃないと厳しいのだ。
中には上級堕天使でも取れる者はいるが、それは自滅覚悟で挑んでこそだ。
コカビエルが教えてるのと何度も模擬戦をしてるのもあるが、それでもコカビエルから一歩を取る彼女は異常なのである。
しかも、禁手なしでこれなのだ。
至ったときには間違いなくヴァーリと同等以上に強くなれるだろうと、壁際にいる者たちは予想しているぐらいに、彼女は強い。
たかだか目覚めて数日も経っていないオリバーが約1年間修業に明け暮れ、天然の戦闘センスを宿している一瀬に勝てる可能性は限りなくゼロに近いのだ。
このまま終わってもおかしくはない状況だが、オリバーは立ち上がった。
「つぇーなぁ………。過小評価しすぎじゃねえのか?」
「…………私は他の人達と比べたら弱いんです。皆を守るには、私がもっと強くならないといけませんから……」
「少なくとも四桁前半に行くくらいに、お前は強いよ。もっと自信を持てよ。じゃないと…………死ぬぞ?」
目の前からオリバーの姿が消えた。
否、視認できないスピードで移動しただけだ。
その証拠に、壁際の四人には彼のスピードを眼で追っていた。
一瀬は驚きはしない。
なんせ、ここではそれが普通なのだから。
アザゼルやコカビエル、バラキエルの全速力など彼女は見えたことがない。
そして、それは今も、彼女自身は眼でオリバーを追えない。
その代わりに他のものに頼るしかない。
それは、持ち前の直感と、コカビエルから学んだ、考えるな感じろの精神で相手の動きを察知し、限界まで倍加した脚力による回し蹴りで、後ろから襲い掛かる拳を迎えた。
だが、一瀬はここで気付いた。
彼の持っていた斧が
どこだと探してると、ふと風切り音が聞こえた。
反射的にそちらを向くと、上から斧が降ってきていたのだ。
彼は姿を消した時に自身を囮に使い、斧で逃げ道を塞いでいたのだ。
横に避けては拳が襲い、上に避けようものなら斧の餌食になる。
なら、答えは簡単だ。
一瀬は上から降ってくる斧の柄を跳んで摑み、大きく振りかぶってから勢い良くオリバーに投げ付けた。
「ちょ!はぁ!?」
横向きに来る斧をオリバーは跳んで躱すも、それが決定的な隙となってしまった。
限界まで身体を倍加させた一瀬が目の前にまで迫っていた。
オリバーは咄嗟に腕をクロスさせてガードするも、一瀬が繰り出す拳の衝撃で腕が弾かれ、先に地面に着いていた一瀬ががらんどうになった鳩尾に容赦なく発勁を撃ち込んだ。
オリバーはこの瞬間に意識を失い、衝撃で四回ほどバウンドして壁に激突し、地面に倒れた。
その瞬間、アザゼルから告げられる終了の合図。
「そこまで!」
一瀬はそれを聞くと仰向けに倒れる。
一瀬の体力はそこまで少ない訳じゃないが、思考するのに体力を使ったのと、限界まで肉体を倍加していたのもあり、身体が耐えきれなかったのだ。
アザゼルはそんな彼女へ近づき横抱きで彼女を医務室へ運び、コカビエルはオリバーを肩に担いで医務室へと運んでいった。
ちなみに、この翌日からオリバーは一瀬を姉貴、ヴァーリを兄貴、アザゼルを先生、コカビエルを師匠と呼ぶようになった。
バラキエルとシェムハザだけはさん付けのままだったらしい。
「なぁ、コカビエル」
「なんだ?」
「一瀬に何を教えたらしいあーなんだ?」
「基本的には武術と合気道、偶に人間の急所やその場にあるもの何でも使って戦う模擬戦だけじゃが?」
「やっぱりお前のせいか!」
「良いじゃないか。将来が楽しみだ」
「お前もほどほどにしとけよ?下手すりゃ一瀬が泣くからな?」
「…………善処する」
(あ。これはしねぇな…)