ヘロヘロとモモンガと愉快な仲間たち   作:火焔+

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ユグドラシル最終日のログイン後から始まります


01-死の支配者と古き漆黒の粘体
01. ヘロヘロがログインしました


「またどこかでお会いしましょう」

 

 そういって俺はユグドラシルをログアウトした。

 殺風景な部屋、現実世界は地獄でゲームが救いだった……。

 でも、働かないと生きる事すらできない。

 

 救われたくてもそんな時間さえ許してくれない……

 

 

 

「何時何処で会うんだろうな……」

 

 

 

 ポツリと呟く。

 

 久しぶりにモモンガさんに会えてよかった。

 どんどん悪く変わっていく世界の中、彼だけが――――あの時のままだった。

 変わらずに居る。そのためにモモンガさんはどれだけの努力をしてきたのだろう。

 

「折角だから最後のOFF会でもしようかな。ゲームなんだからハッピーエンドじゃなきゃ。」

 

 このまま何もせずに終る。モモンガさん――――鈴木さんの努力が気泡に帰す。

 それはとても悲しく思えた。

 

 多分、センチメンタルになっているのだと思う。

 それだけ自分の心が磨耗しているのを実感する。

 

(OFF会で何人集まるかな? 俺と鈴木さんだけ? それもあるかもしれないけど、考えても仕方ないよな)

 

 今は11:55分。ユグドラシル内でメッセージだけなら送れるかもしれない。

 ダメだったらメッセージアプリで連絡だけもしてみよう。

 

 久しぶりで今日2度目のログイン。

 

 

(間に合うかな……?)

 

 

 光の中に意識が吸い込まれた。

 

 11:59:58――――11:59:59――――12:00:00――――

 

 

 

 

 

 

 

 12:00:01――――

 

 

 

 

 12:00:02――――

 

 

 

 

 

 

 目を醒ますと草原エリアだった。

 

 

(ログイン場所が変わってる……。こんな時間にINしたからかな? それより、まだログイン出来てるって事は順次サーバーダウンなのかな?)

 

 

 そう思うと同時に今まで感じたことのない感触を感じた。

 草原はしっとりと湿り気を帯びていて、若草の香りが鼻腔をくすぐる。

 以前、仮想現実で大草原を再現したヒーリングを経験した事があったが、それを凌駕している。

 

 

「あぁぁ~~~気持ちいいなぁ~~。癒される~~~~」

 

 

 俺は寝転がって初めて知る「草原に寝転がる」という贅沢な体験に心が童心に戻っていく。

 

(昔の人たちはこんな事が簡単に出来たんだろうなぁ……羨ましい)

 

 空を見上げれば無数の星々、横を見れば緑色の地平線。

 初めて見る綺麗な光景にセンチメンタルになる。

 

(ブルー・プラネットさんだったかな。自然が大好きな彼は……。もしかしたらこういう風景を見た事があったのかな?)

 

 そんな事を思うのと同時に、

 激務の疲れによる眠気は初めて嗅ぐ爽やかな緑の香りとひんやりとした心地よさに抗う事など不可能で

 

 俺の意識は途切れた――――

 

 

 

 

 




※モモンガさんは、アルベドのおっぱいを揉んでいるところです。

死の支配者「えぇ!?そこピックアップですか!?」
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