エンリと身体を重ねてからもう半月が過ぎた。
アレから何かあったかというと――――あった。
午前はエンリとの訓練をして、その後2時間【お楽しみ】を……
午後はエンリをノーパンにして焚き付けてくれた小悪魔、シリナという名の村娘の訓練をして2時間【お楽しみ】という過去最高の時間を送らせて貰っている。
猿かよ!って?
いいや、猿以下だね。
オ○ニー覚えると猿になるとか言うけど、それ以下な自負はある。
特にエンリは性欲強いから欲に溺れるのを許してくれてさ、ダメなのは分かってるけど理性はもう役に立たない。
と、こんな話はどうでもいいか。
目の前ではエンリと木の剣を装備した
エンリはもうLv31だから自動POPじゃ割に合わないんだ。
パワーレベリングより技量向上に時間を割くべきだと判断した。
そう、ここでは嬉しい誤算があったんだ。
防御したエンリは後方に吹き飛ばされ、宙返りをして着地すると
「縮地!」
エンリがスキルを発動して姿が掻き消える。
「こっちです!気爆掌!!」
エンリは
そして、気爆掌を
なるほど、
だが
木の剣と自身の巨体を活かして体術と剣撃を放っていく。
モンクの様な特殊効果は載らないが、体当たりなどの攻撃はクラスを持たなくても有効らしい。
攻撃力、防御力は
結局、今日も体力切れとスキルの使用限界でエンリが敗北する事になった。
元々Lv差が4つもあり、
だから神聖属性のオリハルコン装備を持ってしてもエンリは勝てる筈が無いのだが、強敵だからこそ技量が日に日に向上しているのだろう。
それは
最初はただ突っ込んで剣を振り回すしかしなかったのだが、最近はフェイントを織り交ぜての攻撃を定常的に行っている。
コレは大収穫だ。
モンスターのシモベたちのLvは上がらなくても、技量は向上するという成功例が目の前にいるのだから。
「あぁ~~。やっぱり今日も勝てなかったかぁ~~。」
そこに、存在感を示すような突風が――――
「きゃあっ! もぅ~~、強くなったと思ったのに、この風を防げそうに無いです。」
日に日に強くなっていく突風はスカートどころか、お腹のあたりまでぶわっと捲れ上がる。
日焼けした手足とは異なり、お腹は日焼けしてなく白くて白い下着と良く合っている。
ふとももと白いショーツと白いお腹を今日も目に焼き付けて、フウマ達は周囲の警戒の為にこの場から離れていく。
この後の事を知っているから気を使ってくれているのだろう。
「この風を防げるようになったら、ガゼフ・ストロノーフなんてワンパンだよ。
まぁ実際、武技覚えてもっと技量磨けば、ガゼフといい勝負できると思うよ。」
Lv的には上だと思うけど、この世界だと技量はユグドラシルよりもウェイトが高く、更に武技まであるからLv差で勝つのは厳しいだろうな。
「そんな。戦士長様といい勝負だなんてまだまだですよ。」
困ったところはパワーレベルリングし過ぎたせいで、エンリが自分を弱いと思い込んでいるところだろうか。
村を襲った騎士なら余裕で返り討ちに出来る強さなんだけどな。
「ま、そういうことにしておくよ。それより……」
俺はおもむろにエンリの腰に手を回して抱き寄せると――――
「あっ♡ もう……♡ 仕方ないですね。」
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2時間後、腰が抜けたエンリをお姫様抱っこしてカルネ村に戻った。
出迎えてくれたユリはネムだけでなく、村の子ども達全員の勉強を見てくれている。
「ただいま。ユリ。今日もお疲れ様。」
ユリは子供たちの面倒を見るのに大変そうだが、充実したような顔もしている。
「お帰りなさいませ。ヘロヘロ様。
さぁ皆さん!今日の授業はここまでです。今日教えた事、ちゃんと復習するんですよ!」
「「「はぁ~~い!」」」
元気良く返事をして、ユリ先生また明日!と帰っていく子供たちを見ていると、ユリの為にここに学校を作ってもいいかもしれないなと思う。
今はまだ青空学校だが、しっかりした校舎があった方がユリも喜ぶだろう。
モモンガさんと相談してみるか。
ゴーレムならば大して時間もかからないだろうし。
エンリをエモット宅につれて帰り、モモンガさんのいるところへ向かう途中――――
「ユリ、今日も楽しかったか?」
上機嫌だったユリが、いささか沈んだ趣を見せる。
やべ、何かミスったか……?
「はい。とても。ですが、ペスやニグレドのことを思うと……」
なるほど、ペストーニャやニグレドも子ども好きだったっけ。
自分だけ謳歌できてるから申し訳ないと。
でもあいつら、顔の所為で人間の前には出れないよな……。
そいや、トブの大森林でリザードマンの集落見つけたって、アウラ達から報告があったな。
頭数もここより多いし、彼女たちはそっちに?
「大丈夫だ。あいつらにもこういう場を用意するさ。
だからユリはここでいっぱい楽しい事をして、ペストーニャ達に先生のいろはを教えてあげるといい。」
「も、申し訳ありません! 至高の御方に強請った様な無礼な真似を! この命をも――――」
俺は人差し指をユリの唇に当てて言葉を遮った。
謙虚にも程があり過ぎるのはナザリックのNPCの良くないところだな。
「ユリ、こういうときはね『ありがとう』だ。」
俺達は結構好きにやらせて貰ってるんだから、NPC達ももう少し好きに生きてもいいと思う。
今は頼らせてもらいたいけどね。
「は、はぃ……。ありがとう……ございます……。」
顔を真っ赤にしたユリは、ずっと俯いたままだった。
(キザ過ぎて臭ッとか思われてないよねっ!?)
ユリの心の内は分からないが、俺は心の内は不安で一杯だった。
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「なるほど。面白い結果ですね、ヘロヘロさん!」
エンリとシリナの成長結果と
自動POPのモンスターと召喚したモンスターどちらでもレベルが上がる事がわかったのは大きな収穫だ。
つまり、召喚された30レベル以上のモンスターを倒し続ければ、60レベルくらいには時間をかければ鍛えられるという事なのだから。
ただ、力を持ち過ぎると力に溺れるかもしれないからね。
余ほどの事が無ければ30レベルくらい、ガゼフ・ストロノーフくらいで十分だろう。
「魔法もユグドラシルみたくレベルアップ後に習得できるみたいなんで、魔法を教えるという無茶振りをされなくて済むことですし、次のステップに行けますね。」
次のステップは村人から希望者を募り、エンリ同様にパワーレベリングを施すというものだ。
村娘二人に出来たのだから、倒す数を調整すれば老人でも問題なく出来るだろう。
「じゃあ、村長の家に向かいましょうか。
あ、そうそう――――」
モモンガさんと共に村長の家に行き俺達の計画を話す。
その代わり、この村に学校を作ってユリに先生をやって貰うということと、
他にもモモンガさんが石畳の道路とか石造の宿屋とか村を改造したい、というかもうしているのを続けさせて欲しい事を条件に。
村長はやはり頂き過ぎと遠慮していたが、モモンガさんが上手く言い包めてくれた。
村長の家からゴーレム達の元に戻る最中――――
「それで村人の訓練は誰がやるんですか? ヘロヘロさんじゃないんでしょ?」
「え? や、まぁそうですけど……。以前ルプスレギナがエンリの訓練を見学しに来てたので彼女に任せようかなと。
手が空いてて何か仕事が欲しいって言ってたので。
でも、なんで俺がやらないってわかったんです? 村長の家でそんな雰囲気でてました?」
態度に出てたなら不味いな。ちゃんと直さないと……
「いえ……その、言い難いんですけど、匂いが……。多分、Lvが高い俺にしかわからないと思いますけど……村の娘に手出してますよね?」
モモンガさんの鋭すぎる言葉の斬撃で俺は真っ二つに切断されてしまう。
数秒ほど固まった俺にモモンガさんは何かフォローしてたみたいだけど、俺の耳には全く届かなかった……。
ようやく再起動を果たした俺は自分の身体の匂いを嗅ぐが、自分の匂いというのは案外分からないもので……
しかし、必死になって匂いを嗅いでいると別の匂いが……??
「まさか……モモンガさん……? 俺をぶった切っておいて??」
「だから言ったじゃないですか。」
さっきの聞こえなかったフォローってそれか。
何だ良かった。俺だけじゃなかったのか。
そりゃそうだわな。村にずっと居て復興してたのモモンガさんだし、そりゃモモンガさんの方がモテるか。
「ちなみにおいくつでいらっしゃる?」
「いっせーので指を出しましょう。」
「「いっせーの!」」
俺の出した指は2本、対するモモンガさんは――――4本!?
おぉ……流石だ、モモンガさん……。
「アルベドは何も言わないんですか?」
アルベドはゴーレムの統率で今はここに居ない。
だからこそできる話なのだが。
「それが……アルベドが村娘たちに発破をかけるんですよ。」
「えぇ……? 謎ですね。」
「はい……。アルベドは頭がいいから何かを考えてると思うんですが、それが分からなくて……。」
なんだろうな……?
天才の考えはわからんっていうし、考えても無駄かもしれない。
「ま、まぁ、悪くないなら良いんじゃないですか?
ちなみに、村だと難しくないですか?」
ナニが?というのはお察しだ。
俺は森の中だし人も来ないから問題ないけど、モモンガさんは殆ど村にいるし。
「グリーンシークレットハウスですよ。流石に外では……」
しまった!その手があったか!!
ま、まぁ、外も悪くはないけどね。
まぁ、モモンガさんも男ですからね。しっかりやる事はやってます。
モモンガさんのカルネ村改造計画は次の話で。
ヤリ捨てなんてことはないですよ。
そんな考えは2人には無いです。
いつも誤字報告ありがとう御座います