ヘロヘロとモモンガと愉快な仲間たち   作:火焔+

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R-15的な要素ありますよ!


02. ソリュシャンとの再開

「…………様! ……ヘロ様!」

 

 

(ん……一体誰だ……)

 

 誰かが俺の体を揺する感じがする。

 俺はこんなに心地がいいんだ……まだ寝かせて欲しいよ……。

 

 

「……ヘロ様! ヘロヘロ様!!」

 

 

 自分の意識がハッキリしていくのを感じると共に血の気が引いていく。

 俺は飛び起きて状況を確認する。

 

「しまった! 今何時だ!!?!?」

 

 

(ヤバイ!! 寝落ちしたっ! 4時半には出社しないといけないのに!

 それに、モモンガさんにメッセージも送り忘れた!!)

 

 

「ヘロヘロ様。今は0:30に御座います。」

 

 焦って取り乱す自分を宥めるかのような優しい女性の声が耳に入る。

 

(良かった……。思った以上に寝てなかったみたいだ。)

 

 

 草原で寝てしまった自分を恥じつつ、女性の声が聞こえたほうへ意識を向ける。

 

 その顔は非常に美しく、白い肌に金色の長い縦ロール、頭には黒いホワイトブリムを身につけていた。

 メイド服は布面積が少なく胸元は大きく開き、豊満な胸に目が奪われそうになる。

 足元はゴツい金属のグリーブを身につけ、短くタイトなスカートの間の絶対領域には、黒い網タイツとガーターベルトが白い肌を飾っている。

 

 

「ソ……ソリュシャン……?」

 

 

 とても懐かしい。何せ自分が作ったNPCの一人だからだ。

 

 

「あぁっ……!! ヘロヘロ様! ヘロヘロ様ぁ!!」

 

 

 言葉と共に俺の視界は肌色と黒の世界に染まった。

 

(や、やわらかいっ………!まさか……これは……!)

 

 多分ソリュシャンが俺に抱きついたのだ。

 童貞である自分に、これは驚異的な破壊力だ!

 顔には柔らかい感触といい香りがして、まさに麻薬。

 寝ぼけた思考がさらに麻痺していく。

 

 

(これが夢なら、このチャンスを逃すわけにはいかない!

 此処で躊躇ったら、起きたときに絶対後悔する!)

 

 

 本当ならR-15、下手したらR-18に触れる行為。

 だが、夢なら絶対逃しちゃだめだ。

 ユグドラシルだとしても、もう終わるゲームのNPCだし今更BANも恐くはない。

 

 もしBANされちゃったら、モモンガさんにはメッセージアプリで連絡しよう。

 

 俺はソリュシャンの背中に手を回し、胸に顔を更に押し付けて自分からも抱きしめる。

 どさくさに紛れてお尻を触ったり揉んだりもしたが……。

 

(あぁ、これ絶対ヤバイ。俺こんなスゴイの知らないし。)

 

 

「んっ……♡ ヘロヘロさまぁ……♡」

 

 

 『柔らかい』を堪能してそこそこ時間が経った気がする。

 だが、一向にBANもされず徐々に冷静さを取り戻していく。

 

 

(これ……ヤバくない……?)

 

 

 俺はソフトウェアに関わる人間だ。

 最新のアプリでもこんな感触、匂い、温度がこんなにリアルに感じられるわけが無い。

 リアルは知らないけど。

 

 それにこんな技術、欠片も聞いた事がない。

 

 

「す、すまない……ソリュシャン。気が動転していたみたいだ……。」

 

 

 名残惜しいが、ソリュシャン(?)から身を離して謝る。

 これは普通にヤバイ案件だ。

 夢じゃなかったら捕まるかも知れない

 

 

「いえ、わたくしの存在全てがヘロヘロ様のモノです。どうぞお好きにお使い下さい。」

 

(ドS設定だったはずなんだけど、優しく微笑まれるとドキドキするなぁ。)

 

 聖母のような微笑に俺は再び目を奪われてしまう。

 

「気持ちは嬉しいけど、先にやらなくちゃいけない事があるみたいだ。」

 

 

 

 0:30というサービスが終了するにしては遅すぎる時間。

 そして余りにリアルの様な感触が(いや、リアルの感触は知らないけれど……)ゲームとは信じられない。

 一体これが何なのか、答えを出すには情報が少なすぎる。

 もしかしたら、モモンガさんもここにいるかもしれない。

 少し、自分の置かれている状況を分析していると――――

 

 

「ヘロヘロ様。わたくし如きが恐れ多いとは存じております。

 ですが、何卒わたくし達の願いを聞き入れては下さいませんか?」

 

 ソリュシャンが悲しいような寂しいような顔をする。

 そんなプログラム組んだ覚えはない。

 もしかしたら引退後にユグドラシルがアップデートした影響かもしれないけど。

 

 だが、ソリュシャンにそんな顔されたら聞かないわけにはいかない。

 

 

「あぁ。叶えられる保証はないが、それでもいい?」

 

「はい!」

 

 ぱぁっとソリュシャンの顔が明るくなる。

 表情がコロコロ変わって新鮮な感じだ。

 

(こんな風に表情が豊かなシステムを作れたらいいな)

 

「ヘロヘロ様。どうか、ナザリック地下大墳墓にお帰り下さいませんか?

 わたくし達に不満が御座いましたら直ちに命を絶ち、邪魔なものがいましたら全力で始末して見せます。ヘロヘロ様の――――」

 

「ちょ、ちょっと待って!?」

 

(自害とか殺害と凄い物騒なワードが聞こえたんだけど!?

 しかもソリュシャンの顔、マジでやりそうな顔してるし!)

 

「誰かに不満とかあるわけじゃないんだ。」

 

 忙しかったなんていいわけだ。

 モモンガさんだって忙しかったはずのに何年もアインズ・ウール・ゴウンを支えていたんだし。

 

 

(俺も、もう一度頑張ってみるか!)

 

 

「折角帰ってきたんだ。もちろんナザリックに――――アインズ・ウール・ゴウンに戻るよ」

 

 

 

 




「――――至高の方々の最高責任者であり、私どもの最高の主人でもあります。そして――――」
モモンガさん(え……?なに、この高評価……ヤバくない?)

※ヘロヘロとの接触により、セバスやプレアデスの帰還が遅れております。
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