戦姫絶唱シンフォギアFX 〜鏡界からの訪問者〜   作:異次元

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は〜、疲れた……。昨日の間に出そうと思いましたが、今日になりました。プロローグをどうぞ!

OP GIRLFRIEND『ミライリスト』


第1部 歌う防人の戦士達と鏡界からの英雄達
プロローグ


パヴァリア光明結社の統制局長アダム・ヴァイスハウプト。

 

彼は人間ではなく、完全な人形である為に、傲慢さが仇となり、倒された。

 

生き残りであるノーブルレッドも、風鳴訃堂にこき使われた上に切り捨てられ、響達に倒された。

 

これでパヴァリア光明結社は全滅したと誰もが思っていた。

 

しかし…

 

「くくく…。S.O.N.G.の装者達よ。しばらくの平和に浸かるがいい。すぐに私が壊してやろう。異世界からの支援組織と共に…」

 

謎の男の声が闇から発せられた…

 

 

 

 

 

 

 

ノーブルレッドや風鳴訃堂、シェム・ハとの一件が解決してから数日、世界は一旦の平穏を取り戻していた。しかし、それも束の間のことだと思い知らされたのが、今回のことだ。

 

ある日、看守が訃堂の牢屋を見たところ、彼の姿がもぬけの殻となっていた。監視カメラで調べても、カメラが壊されており、使い物にならなくなっていた。

 

「急に集まってもらって済まない。これから現在の状況を説明する」

 

S.O.N.G.本部の司令室に集まった、いつものメンバー。その顔はどれもが神妙なもので、ふざける余裕などないようにも感じた。

 

パヴァリア光明結社の生き残りであるノーブルレッドや風鳴訃堂、シェム・ハを打倒したことで終わりに導いたと思った矢先に、この事態なのだから、無理もないと言える。首謀者である風鳴訃堂が脱走したのもあるから緊張感が増す。

 

開始の宣言とともに、弦十郎の口から今回の事件の経緯が語られた。

 

「俺から伝えたから知っていると思うが、以前の神の件で首謀者である風鳴訃堂が何者かの手引きによって脱走した」

 

「あのクソジジイめ…。翼さんや小日向をあんな目にあわせただけじゃ飽き足らず、また何か企んでるな……」

 

「あんなことになるのだけは勘弁して欲しいわね……」

 

奏空の放った発言にマリアが同意する。ミラアルクの手引きにより、風鳴訃堂によって操り人形となった翼や響の友人である小日向未来がシェム・ハとして戦う羽目になった時は彼女達を救い出すのに苦労した。マリア、奏空、凛音は翼と戦い、立花はシェム・ハとなった未来と戦い、救出に成功したが、あんな目に会うのは真っ平御免が彼らの本音である。

 

「今回はまたパヴァリアの生き残りが関わっていると俺達は考えている」

 

アレを映してくれ、と弦十郎はオペレーターに声をかける。その意図を組んだオペレーターが、モニターにとある画像を映し出す。その画像に、驚きの声を漏らす装者たち。そこに映っていたのは、背の高い男とローブの人物3人が映し出されていた。 

 

「捕縛したパヴァリアの錬金術師の構成員によると、この背の高い男が俺達が行方を追っているザラム・レオンハルトだ。彼はパヴァリア光明結社の軍師を務めていたというらしい」

 

「軍師!?あの統制局長の!?」

 

「ああ。しかも魔力も統制局長アダム・ヴァイスハウプトと互角かそれ以上を有していると聞く。それだけでなく、彼は多くの組織と繋がっていることも分かった」

 

弦十郎の言葉に驚きを隠せない雪音を始め装者達八人は戦慄する。アダムでさえ苦戦したのに、ザラムはアダムと同じツングースカ級の威力を持つ程の魔力を持っている。さらに軍師を務めていたというなら、ただ力押しのアダムと違い、冷静な判断が下せるのだろう。そんな人物がまだ生きているのなら、S.O.N.G.にとって強敵と言えるだろう。

 

「せっかくパヴァリア光明結社が壊滅して、ノーブルレッドも倒して平和になったと思ったのに……」

 

「あんまりデスよ……」

 

まだパヴァリア光明結社の生き残りがいることに調と切歌は思わず愚痴る。だが仕方のないことだ。ザラムが訃堂を脱獄させ、しかも彼がパヴァリア光明結社のメンバーである為にパヴァリアとの戦いが続くとなると誰もが調と切歌のような気持ちになる。

 

「彼が何を目的として動いているのか不明であり、どこにいるのかも判らない。だが、風鳴訃堂を脱獄させ、パヴァリア光明結社の一員である彼は間違いなく我々S.O.N.G.の敵だと言っていいだろう。世界各地を転々と転移しているため接敵する可能性は限りなく低いと思うが、万が一彼と遭遇した場合は、全力で被害を食い止めてほしい。困難だとは思うが、無力化と確保が最上だな」

 

「その意見には賛成だけど……」

 

「やりきれないな……」

 

弦十郎の意見に凛音と奏空は溜息混じりの発言をする。

 

「しかし、異端技術である錬金術師をこのまま放置して置くわけにもいかない。我々は防人である故に、錬金術師は必ず捕まえなければならぬ」

 

と翼の一言で気を引き締めることになった。しかし、この時彼らは気付かなかった。

 

このローブの3人の悪意に……。

 

 

 

 

 

 

 

その一方、異世界、ティルナ・ノーグでの仮想島では……

 

「さて、帝国への対抗策も考えたし、次は…」

 

白髪に褐色肌の青年、イクス。彼は魔鏡結晶に囚われていたが、コーキス、ミリーナ達の活躍で助け出された。その後、ミリーナと同時に精霊装を習得しさらに一時、妖精の姿に戻っていたコーキスがまた大きくなって仲間入りを果たし、今は新年を迎えている。ところが…。

 

バタバタバタ…

 

ガチャン(コーキスが扉を開ける)

 

「マスター!大変だ!」

 

イクスの部屋に入ってきた青年はイクスと同じ黒を中心として、胸が剥き出しになっている服を纏い、銀色の靴を履いており、何よりトレードマークの眼帯を左目につけている。一見、人間に見えるがその正体はイクスの鏡精である。

 

「コーキス!どうしたんだ?」

 

自分を慕う鏡精の只事ではない様子にイクスは尋ねるが、

 

「とにかく来てくれ!!」

 

「え!?ちょっと!?」

 

コーキスはイクスを部屋の外へ連れ出す。コーキスがイクスを連れてきた場所にはミリーナやアラン、フランにユーリなど、鏡映点の英雄達が全員集まっていた。更には、

 

「えっ!?フィルにマーク!?」

 

フィリップ、マーク率いる新生救世軍も全員集まっていた。

 

「よう、イクスにミリーナにみんな」

 

「久しぶりだね、イクスにミリーナ。それに鏡映点のみんな」

 

「フィルにマーク!久しぶりね」

 

久し振りの再会に喜ぶイクス達。するとアランが口を開く。

 

「今回の一件、新生救世軍のメンバー総出ということは…」

 

「こりゃ、只事じゃねぇな」

 

とユーリはこれから起こる事態に警戒する。

 

「フィルにマーク!何があった!?」

 

「これを見てくれ!」

 

フィリップはイクス達をケリュケイオンに連れていき、ある映像を見せる。

 

「!! これは…!」

 

『くくく…。素晴らしい…。全て私の物にする…』

 

黒の長髪に黒のローブを纏った男がイクス達の世界を見て、そう発していた。

 

「こいつは…」

 

「かなり、やばそう……」

 

アランとフランはこの男に警戒心を顕にする。

 

「誰だこの男?」

 

コーキスは疑問に思う。すると……。

 

「それについては……」

 

「俺から説明するぜ」

 

ジェイドと彼が帝国のスパイとして送り込んだデクスが現れる。

 

「貴方は!」

 

「デクス!」

 

エミルとマルタはデクスに警戒する。

 

「待て!デクスは俺達の仲間だ!手を出すな!」

 

そういったのは天地戦争の英雄ディムロスだ。

 

「味方?」

 

「どういうこと?」

 

エミルとマルタは疑問に思うが、

 

「それは私から話しましょう」

 

とジェイドが口を開く。そしてジェイドはデクスと知り合い、今までの経緯を語る。

 

「そういうことなら今は納得するけど……」

 

「手ぇ出したら承知しねえぞ」

 

一応、エミル(ラタトスクモード)とマルタは納得したが、まだ警戒心が残っていた。デクスはそんな二人に気に留めず、本題へ移る。

 

「じゃあ言うぜ。アスガルド帝国のデミトリアスと接触を図ろうとした際に、その男がデミトリアスと何かを話していたぜ。会話の内容からパヴァリア光明結社のザラム・レオンハルトということが分かった。どうやら異世界からの秘密結社のリーダーらしいぜ」

 

「パヴァリア光明結社ねぇ……」

 

「どんな連中なんだ?」

 

デクスの説明にユーリはぼやき、ロイドは疑問を出す。

 

「錬金術師だけで構成された秘密結社らしいぜ」

 

そのデクスの説明に

 

「錬金術師ですって!?」

 

リフィルが驚きの声を上げる。

 

「そうだ。話を戻すけど、ザラムはアスガルド帝国の助けを借りて、自分達の世界でリビングドール計画をやろうとしてるって」

 

「!! 何だと!?」

 

「本当なのか!?」

 

アランとルクスが驚きの声を上げる。特にアランにとってリビングドール計画は到底許せる物ではなかった。その為にアランはイクス、ミリーナ達に味方していた。

 

「どうすりゃいいんだよ!?」

 

とルークが叫ぶ。すると、

 

「私に考えがあります」

 

と声が。イクス達はその声に振り向く。

 

「ワイズマンさん!」

 

とエリーゼが叫ぶ。

 

「奴らの本拠地であるパヴァリア光明結社は潰れているので、彼を直接倒すしかありません。その上、彼らは人間を塵に変える怪物を使役します」

 

「は!?そんな相手じゃ俺ら不利じゃねーか!!」

 

ワイズマンの説明にヒスイが反駁する。

 

「ご心配なく。今から貴方達がその怪物に触られたり、攻撃を受けたりして塵にされないように、儀式を行います。この場所に立って下さい」

 

全員が言われた場所に立つ。

 

「では始めます」

 

数分後……

 

 

 

「はい、これで大丈夫です」

 

「本当だろうな?塵にしないようにしたのは」

 

とアランは疑うが、今更疑っても仕方ないので、本題に移る。

 

「それで、その連中は今どこの世界にいるんだ?」

 

「今から仮想島とケリュケイオンごとその世界に転送します。転送後、仮想島とケリュケイオンはその世界の人には、見えないようにします」

 

「それなら安心だな!」

 

「また、貴方達の攻撃がその怪物に効くように施しました。これで大丈夫です」

 

ワイズマンの言葉に、イクス、ミリーナ一行とフィリップ、マーク率いる新生救世軍は安心する。

 

「後、これらをS.O.N.G.という組織に渡してください。必ず役に立ちますよ」

 

「S.O.N.G.?」

 

アランが疑問に思う。

 

「何だ、その組織?」

 

ユーリも疑問を口にするが、

 

「行けば、分かります」

 

というワイズマンの言葉に今は何も言わなかった。

 

そしてワイズマンが具現化したのは……

 

「何だこれは?」

 

「黒い破片?」

 

「それになんか銃みたいな物もある」

 

「とは言え、持っとくか」

 

イクス達は結局持つことになった。

 

「ではいってらっしゃいませ」

 

ゴゴゴゴゴ…

 

「ザラム・レオンハルト…。何者かは知らないが、俺達の世界に手は出させない!」

 

「その意気よ、イクス!」

 

こうして、イクス、ミリーナ一行とフィリップ、マーク率いる新生救世軍の連合軍は自分達の世界を守る為に、ザラム達パヴァリア光明結社生き残りの魔の手から守る為に新たなる戦いへ足を踏み入れるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きらーん

 

「ん?」

 

「どうしたの響?」

 

「な、何でもないよ未来」

 

何かを感じた響だが、考えないことにして歩き出す。鏡界からの戦士達と歌いながら戦う防人達の出会いは間もなく…。




ED 高垣彩陽『Rebirth-day』

キャスト

立花響:悠木碧
風鳴翼:水樹奈々
風鳴凛音:早見沙織
雪音クリス:高垣彩陽
マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子
枢木奏空:下野紘
暁切歌:茅野愛衣
月読調:南條愛乃
小日向未来:井口裕香
風鳴弦十郎:石川英郎

イクス・ネーヴェ:花江夏樹
ミリーナ・ヴァイス:照井春佳
コーキス:内山昂輝
マーク・グランプ:三浦祥朗
フィリップ・ビクエ・レストン:阿部敦
アラン・ソード:斉藤壮馬
フラン・レイピア:種田梨沙
ユーリ・ローウェル:鳥海浩輔
ロイド・アーヴィング:小西克幸
エミル・キャスタニエ、ラタトスク:下野紘
マルタ・ルアルディ:釘宮理恵
ルーク・フォン・ファブレ:鈴木千尋
ジェイド・カーティス:子安武人
リフィル・セイジ:冬馬由美
ヒスイ・ハーツ:松風雅也
エリーゼ・ルタス:堀中優希
ルクス・アーチャー:松岡禎丞
ディムロス:置鮎龍太郎
デクス:陶山章央

ザラム・レオンハルト:山寺宏一

両サイドの締めが駆け足になってしまいました。彼らの口調もこれで合っていると思います。多分……
次回も頑張ります。
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