戦姫絶唱シンフォギアFX 〜鏡界からの訪問者〜   作:異次元

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続きです。初の戦闘シーン。上手く描けたか不安ですが、頑張りました。

OP GIRLFRIEND『ミライリスト』


第5話 烈風強襲 後編

同時刻。二課仮設本部内はアラートが鳴り響く。

 

「状況は!?」

 

「シンフォギアのアウフヴァッヘン波形をキャッチ!これは、全てのシンフォギアです……!」

 

「何!?どういうことだ!?」

 

「戦闘区域特定!モニターに映します!」

 

中央のモニターに映ったのは、8人のシンフォギア装者が1人の少年と対峙している映像だった。

 

「彼以外に仲間はいるか?」

 

「いえ、1人しか確認できません」

 

「翼!何があった!?」

 

弦十郎は翼に通信を入れる。

 

『ナスターシャ教授の墓参りの供え物を買いに来ていた時にその少年が私達に襲ってきました。その少年はマリア達元フィーネを憎んでいるようで、説得も通じず、マリア達を殺そうと襲ってきたのでやむを得ず……』

 

翼の説明に考え込む弦十郎。

 

「(一人だけだと?何故マリア君達を恨む?)」

 

『司令、どうしますか?』

 

「……その少年をこの戦闘で拘束する。マリア君達に恨みがあるのなら、話を聞く必要がある」

 

『分かりました!』

 

「(……持ってくれよみんな)」

 

弦十郎はマリア達を信じていないわけではない。今回自分達に喧嘩を売った相手は少年の様に見える。だが、見たこともない術を使い、しかも元フィーネのマリア達4人を強く憎悪し、殺そうと襲いかかっている。さらに響達元二課の4人をも同罪という理由で襲っている。マリア達はフロンティア事変での一件で恨まれていると思い、それがこんな結果になってしまった。そんな状態でマリア達が戦えるのだろうか?

 

弦十郎は事が大きくならないのを願うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は戻り、響達は未来とエルフナインに避難を促し、二人は逃げる。シンクは二人に興味が無く、マリア、奏空、調、切歌の4人に言う。

 

「ここを、お前たち4人の墓場にしてやるよ!邪魔するなら他の4人も同じだ!」

 

シンクは地を蹴り、ある程度の距離に迫った所で先制攻撃を仕掛ける。

 

「喰らえ!」

 

シンクは響達の上空に雷の剣を落とす。響達は落ちてくる前に散開して回避する。

 

『サンダーブレード』

 

しかし、かなりの威力である為に、落ちた所は黒焦げになっていた。しかし、怯むシンフォギア装者達ではない。凛音はシンクの動きを封じる為に小刀を投げつけるが、シンクは手刀で叩き落とす。更にシンクは凛音の上空に雷の剣を落とす。

 

『サンダーブレード』

 

しかし、落ちてくる前にクリスがエネルギーリフレクターを展開し、凛音を守る。サンダーブレードはエネルギーリフレクターに跳ね飛ばされる。

 

「大丈夫か、凛音!?」

 

「ええ、助かったわ。クリス!」

 

凛音は上空に飛び上がり上段の構えで刀を振り下ろした。しかし、至近距離であるにも関わらず、シンクは躱して後ろに跳躍する。マリアはこれを見逃さず、アームドギアである短剣を左腕部ユニットの肘部側から装甲内部に再び納刀するように接続し、左腕部ユニットが多数の光り輝くフィンを有する射撃形態へと変形してシンクに向ける。掌部を変形させ形成した砲身から高出力のエネルギー光波を迸らせる。

 

『HORIZON†CANNON』

 

高出力のエネルギー光波に、跳躍していたシンクは避けられないと判断し、自身の目の前に魔法陣を張り、盾にして防ぎ、着地する。マリアはシンクに問う。

 

「まさか貴方、私達と相討ちでもするつもり!?」

 

その問いに、シンクは

 

「相討ち上等だね!死ね!!」

 

と叫び、雷の剣を連続で落とす。

 

『サンダーブレード』

 

しかし、奏空は連続で落ちてくる雷の剣を躱しながら叫ぶ。

 

「冗談じゃない!!俺達は死ぬわけにはいかない!!死ねないんだあああああ!!」

 

叫びながら、勢いよく大剣をシンクに斬りつける。シンクは目の前に魔法陣を張り、大剣を防ぐ。

 

シンクは一旦後ろに跳躍すると、地を蹴って奏空に接近し、奏空の目の前で着地して、ジャンプして空中回し蹴りを繰り出す。態勢を整えていない奏空は防ぐ事も避ける事も出来ず、シンクの空中回し蹴りを左頬に受けてしまう。

 

「はあっ!!」

 

「がっ!?」

 

空中回し蹴りをしたシンクは着地して宙返りし、追撃に飛び膝蹴りを加え、最後は奏空の腹部を蹴り、奏空をふっとばす。

 

「ふっ!!はっ!!」

 

「ぐぅっ!ぐはっ!」

 

ふっとばされた奏空は壁に激突して倒れ込む。

 

「奏空!」

 

と凛音は叫ぶ。

 

「こいつ!接近戦も出来んのかよ!?」

 

とクリスは驚く。しかも体術で、大剣を使う奏空を圧倒しているので翼やマリアも驚きを隠しきれない。

 

しかし、シンクは翼に狙いを変えて飛びかかる。シンクは翼の目の前にまで接近すると、右足を軸にして左足にオーラを纏い後ろ回し蹴りを放つ。翼は刀で防ぐが、シンクは逆立ちの要領で右足にオーラを纏い蹴りを放つ。翼はこれも防ぐが、鈍器で殴られる様な感覚であり、苦しそうに顔を歪める。しかし、シンクが逆立ちを終えて翼に背を向けて着地した所を狙い、翼は刀を振るうが、シンクは予想していた様に後ろバク転で躱す。しかし、翼は自分の後ろに回ったシンクに振り向きざまに斬りかかるが、シンクは腕にオーラを纏って刀を受け止めて弾くと、宙返りしながら翼に蹴りを放つ。翼はこれを防ぐ。翼はシンクに斬りかかるがシンクは跳躍して宙返りで躱し、翼は振り向きざまに斬りかかるも読んでいたように後ろ宙返りで躱す。

 

するとマリアが短剣でシンクに斬りかかるが、シンクは躱してバク宙で、マリアの背後を取る。マリアは振り向きざまに左腕の篭手から引き抜いた短剣を周辺に展開・放出する高範囲攻撃を放つ。

 

『INFINITE†CRIME』

 

しかし、シンクはこれを全て躱しながらマリアに接近し、左手の掌底でマリアの動きを止め、両手で気を集束させマリアの腹部に当てて吹き飛ばす。

 

「ふんっ!!」

 

『双撞掌底破』

 

「がはっ!?」

 

「マリア!?」

 

いくら戦闘経験が豊富なマリアでも、かなりの威力を持つこの技は耐えきれず、壁に激突して倒れ込む。

 

「マリア!?」

 

「このっ!!」

 

調と切歌がシンクに飛びかかる。調はヘッドギアの左右のホルダーから巨大な2枚の回転鋸を放ち、切歌は鎌の刃部分を分裂させブーメランのように投擲して左右から挟撃する。

 

『γ式・卍火車』

 

『切・呪りeッTぉ』

 

しかし、シンクはこれも素早く回避して二人に接近し、風で二人を巻き上げる。

 

「はあっ!!」

 

『タービュランス』

 

「くううううっ!!」

 

「あああああっ!!」

 

巻き上げられた二人をシンクは見逃さず、闇魔法陣を張り放つ。

 

「こいつはどうだい?」

 

『グラヴィティ』

 

巻き上げられた二人はいきなり無重力に押さえつけられたように地面に叩きつけられる。

 

「調ちゃん!切歌ちゃん!」

 

響の悲鳴が聞こえる。元フィーネ組の4人はフラフラになりながらも立ち上がる。

 

「ハァ、ハァ、ハァ……」

 

「ゼェ、ゼェ……」

 

「くっ……」

 

「つ、強いデス……」

 

「ふん、弱すぎる。楽にしてやるよ」

 

シンクはとどめを刺そうとするが、響がシンクに飛びかかる。しかし、シンクは響の腕を掴むと振り回してクリスに投げつける。二人はぶつかって吹き飛ばされる。翼と凛音が左右から飛びかかるがシンクは逆立ちと共に回転蹴りを放って二人を吹き飛ばす。そして……、

 

「魔鏡技!!」

 

『魔鏡技』

 

左足での鋭い蹴りを4連続で放つ。

 

「隙だらけだよ!」

 

そこから放たれた風で竜巻を形成してマリア、奏空、調、切歌を飲み込んだ。

 

「そこだ!」

 

右足に力を込めて、マリア、奏空、調、切歌の4人に一瞬で迫りながらの蹴りの一閃で竜巻ごと4人を切り裂いた。

 

「裂空瞬閃舞!!」

 

『裂空瞬閃舞』

 

4人は吹き飛ばされ、壁に叩きつけられて気絶する。

 

「マリアっ!?」

 

「奏空っ!?」

 

翼と凛音は驚く。4人があっさりとやられるとは思っていなかったからだ。

 

「はああああっ!!」

 

今度は響が跳躍して落下を利用して右の鉄拳をシンクに放つ。シンクは跳躍して躱す。

 

そこからは響とシンクの激しい体術の応酬となる。響が拳を放てばシンクは拳にオーラを纏って迎え撃ち、蹴りを放つと回避して蹴りを放つなど、激しい一騎打ちとなる。

 

しかし、シンクは響の右の鉄拳を受け止めると蹴りで弾いて響の態勢を崩す。響は立て直そうとするがシンクは素早い動きで響を翻弄し、振り向きざまに蹴りを放って吹き飛ばし、響は吹き飛ばされて倒れ込む。

 

「やらせない!!」

 

凛音はシンクの背後から斬りかかる。シンクはしゃがんで躱し、飛び上がってバク宙の要領で壁を蹴って凛音に急接近すると、防御していた凛音の刀を踏みつけるように蹴り、さらに空中後ろ回し蹴りを放つ。凛音は防ぐが、かなりの威力である為に後ろに下がる。しかし、石に躓いて態勢を崩しそうになる。それを見逃すシンクではない。

 

「貰った!!」

 

シンクは飛び上がり、手刀で貫こうとするが、

 

「やらせるかよ!!」

 

クリスが光の矢で応戦する。

 

『QUEEN's INFERNO』

 

空中にいたため、その内の一本がシンクの左腕を掠め、シンクは痛みに顔を歪めて態勢を崩しそうになるが自力で立て直して着地して凛音に蹴りを放つが凛音は刀で防ぐ。

 

そこへ響がシンクにタックルを仕掛け、シンクはタックルをまともに受けるが、蹴りで強引に引き離し、また響と体術での応酬となる。

 

「ッ!?」

 

すると、シンクは反撃に出ようとした瞬間、体が動かなくなる。動こうにも動けない状態でいた。

 

『影縫い』

 

敵の影に小刀を打ち込み動きを封じる。放ったのは翼だ。シンクの動きが速かった為に打ち込む隙がなく、苦労したがやっと打ち込めた。

 

「喰らええええええっ!!」

 

クリスは弩弓に変形させたアームドギアからクラスター弾としての性質を持った大型矢を放つ。

 

『GIGA ZEPPELIN』

 

その矢は影縫いで動けないシンクに当たる。さらに、翼と凛音は追撃を加える。凛音は後ろ腰にある二つの柄を引き抜くとビーム刃が飛び出しシンクへ投げ付け、すぐさま二刀に持ち替えると翼同様刀身が割れて紫の光が漏れ出す。そしてそのまま交差した。

 

『紫電・四刃烈風』

 

「ぐああああああっ!?」

 

真っ二つとはいかないがシンクはかなりのダメージを負う。さらに翼は炎を纏った剣を翼と見立てて飛翔し、同じく炎を纏った脚部ブレードを高速回転させつつ対象を両断する。

 

『羅刹零ノ型』

 

「あああああっ!?」

 

両断とはいかなかったがシンクはその威力で宙に舞う。そこへ響がシンクにライダーキックの要領で蹴りを放つ。

 

「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」

 

シンクは防ごうとするが、防ぎ切れずまともに喰らい、地面に叩きつけられる。

 

「どう…し…て…」

 

それはシンクの敗北を意味する発言だった。

 

 

 

 

 

「くっ……お前らみたいな……小娘共に……」

 

シンクは片膝を付いていた。しかし、まだ動けるようだ。

 

「シンク君……どうして、マリアさん達を……」

 

響はシンクに近づくが、シンクは響の手を払う。

 

「お前たち甘ちゃん共に言う義理はないね。僕達の事情も知らない癖に」

 

シンクは響を拒絶する。

 

「そんなことない!話せば分かるよ!戦う必要なんか……」

 

響がそう言いかけた時、

 

「五月蝿いんだよ、偽善者」

 

シンクはそう言う。

 

「お前みたいな偽善者の御託は聞きたくないね!!」

 

と怒鳴りつける。シンクは立ち上がり、

 

「次は殺す!!」

 

そう言って跳躍して立ち去った。

 

 

 

 

 

後に残された響達はマリア達の所へ行った。二課の職員によって回収されて運び込まれたマリアに奏空、調に切歌はメディカルルームでのチェックを受けた。幸い、シンクとの戦闘で衝撃を体に受けはしたが大した傷はなかったので、少しのあいだ休んだ。

 

しかし、響にはシンクの発言が頭から離れることは無かった。




ED 高垣彩陽『Rebirth-day』

キャスト

立花響:悠木碧
風鳴翼:水樹奈々
風鳴凛音:早見沙織
雪音クリス:高垣彩陽
マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子
枢木奏空:下野紘
暁切歌:茅野愛衣
月読調:南條愛乃

シンク:大谷育江
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