この素晴らしい世界に鍵使いを! 作:アセどん
中々の難産でしたぁぁ……
前話でのアンケートの答え合わせが出ますので、ツカサのキーブレードがどんなのか、ぜひ本話を読んでみてください!!
因みに今回もアンケートがありますので、そちらの方もぜひぜひ!
それでは、『このすば』ならぬ『この鍵』第2話をお楽しみください。
天使によって異世界転生したツカサは危ない所をアークウィザードのゆんゆんによって助けられた。
そして、自己紹介をしたツカサは目の前で独特な名乗り方をしたゆんゆんに困惑していた。
「……わ、我が名はゆんゆん!アークウィザードにして上級魔法を操る者!やがては紅魔族の長となる者!」
………………………………ッハ!?
「なるほど!コレが此方での挨拶だったとは……
……でh「ちちちちち、違います!違いますから!コレは私達紅魔族特有の名乗り方であって、この町の挨拶ではありませんからマネしなくて大丈夫ですから!!」………そ、そうか…すまない」
どうやら違っていたようだ。
さっきの名乗りが恥ずかしかったのか、ゆんゆんは先ほどよりも紅く輝く涙目で詰め寄って静止してきた。少し怖い。
「では改めて。ありがとうゆんゆんさん。君のおかげで助かりました」
「そ、そんな頭を下げないでください。私の方が多分歳下だと思うので、敬語はいいですよ」
「ん、そうなのか? てっきり17歳前後だと思っていたのだが違うのか?」
ツカサはきっちりと頭を下げ、ゆんゆんにお礼の言葉を述べたのだが彼女が同年代ではないことにきょと顔をしてしまう。
「私まだ14歳ですから!そんなに大人じゃありません!!」
流石に女性相手に年齢ワードはまずかったようで、ブスッと頰膨らませながら怒られてしまった。ちょっとコレはコレで子供っぽくって可愛いと思ってしまったのは余談である。
「すまない。レディ対して失礼だったな」
「そ、そんな謝らなくてもいいですよ。そ、その……あ、あの…」
砕けた口調で謝罪すると急にゆんゆんは、またもやモジモジしながら上目遣いで言葉を濁しながら尋ねる。
「そ、その……わ、私の名前を聞いても………わ、笑わないんですか?」
「命の恩人をいきなり笑うだなんて、そんな恩知らずではないよ。俺もツカサで良いよ。ゆんゆん」
「そ、そうですか…あ、あの、もももし!宜しければ……あ!ご迷惑でなければですけど……アクセルの町を…案内しましょうか?」
「いいのかい?」
渡りに船とは正にこのことだな。
数分前に転生したばかりで此方の世界の常識が全く知らない状態なので彼女の提案は天からの授かりモノと思ってしまうほどのものだった。実際には天からの授かりモノはキーブレードなのだが………
「はい。ツカサさんがご迷惑でなければですけど……やっぱり……ご迷惑でしょうか?」
「いいや。此方から改めて頼みたいよ。ゆんゆん、俺に町を案内してくれ」
すると、パァーッと輝かしい笑顔となったゆんゆんは心底嬉しそうにツカサと一緒にアクセルの町へ向かう。
「(とても表情が豊かな子だな…)」
「それでは早速行きましょう! 私も先ほど急に冬眠から目覚めた一撃グマの討伐の報告に行くために冒険者ギルドへ行くところでしたので」
そして、ゆんゆんと共にアクセルの町の外門へ向かう途中で先ほどから気になっていたことを彼女はツカサへ尋ねる。
「そういえばツカサさんがさっきまで持っていた剣…?いえ鍵?ですか……見たこともない武器な上に、どうやって出現させているんですか?」
「ん?そうだな……実物を見ながら説明した方がいいな……じゃあ、ゆんゆん。よく見ていてくれ」
キーブレードの構造を初見で理解するのはやはり原点を知らない彼女には無理であったようなので、ある程度説明できる範囲を話すためにもう一度自身のキーブレードを強く念じる。
すると、掲げていた右の掌から青白い閃光と共に矢のような二条の黒色と水色の配色をした光が螺旋を描くようにツカサのキーブレードが彼の呼びかけに応じ顕現する。
「来い、キーブレード!」
光の中から顕現したキーブレードの剣身は長く、その切っ先には時計があしらわれており、その持ち手にはまるでナニカの歯車を想起させるナックルガードが付き、柄頭にはストラップの様な水色の砂が入った灰色の砂時計型のキーチェーンが付いてる。
コレこそがツカサのキーブレード。
名前は《ノーネーム》
ツカサは生前気の合う友人の誘いでキンハにハマり、その経緯で彼はⅢまでに登場するキーブレードは全て覚えているというマニアでもある。このためツカサは自身のキーブレードがこの形状をしていた現実に対して有頂天にとなっていたのは余談。
「改めて見ると本当に不思議な剣?…いえ鍵?う〜ん時計?ですね」
「一様キーブレードという鍵の形をした剣なんだ」
「でも、切っ先は時計が内蔵されていますよね?」
「ん〜デザインの方は何でこんな風になっているのかはわからないんだ」
ノーネームのデザインは言葉にすることは出来ない。
だが!
キーブレードはロマンなのだからデザインは言わない!!
コレは鉄則である!!
※ただ説明できないだけである
「キーブレードは一言で説明するなら……コレは俺の心が武器として形を成した破魔の剣と言えるかな」
「ツカサさんの……ココロ…ですか?」
「だから、俺の中と外の世界を行ったり来たりできるってハナシ」
「な、なるほど。スキルでもないのにそんな事ができるなんて不思議ですね」
「キーブレードはその資格を持ち、強い心の持ち主が顕現させることができるからもしかしたら、ゆんゆんも出せるようになるかもな」
そんな無理ですよ〜と2人でたわいない話をしていると、外門付近で三匹の巨大カエル(正式名称はジァイアントトード)に追われている大荷物を背負ったドワーフ風のオッサンが発見した。見知らぬ人とは言え、見過ごすことは出来ないのでゆんゆんと供に助けに行き見事無傷に倒すことができた。主にゆんゆんが二匹、ツカサが一匹という比率であった。その結果、ドワーフのレングスさんに大変感謝され、謝礼を貰ってしまった。要らないと言ったのだが、ゆんゆんがレングスにツカサが無一文であることをうっかり漏らしてしまったため、強引に渡されてしまい、ご好意に甘えることとなってしまった。町の門まで送るとレングスは鍛冶屋なので何か武具を買い来れば、サービスもすると言って自身の店へ行ってしまった。
そんなこんなでゆんゆんに案内されながら冒険者ギルドにつき、カウンターで冒険者登録を済ませようとしたが、手続き料として1000エリスも掛かるようだ。危うくお金を稼ぐためにアルバイトへ行きかけたが、レングスから貰った封筒の中に7000エリスも入っていたため事なき終えた。セーフ。
以上の回想を終え、現在ツカサはギルド職員のお姉さんに冒険者登録の手続きを説明させてもらう。
「こちらのカードに、レベルと言う項目があります。ご存知の通り、この世の様々なものは魂を体の内に秘めています。そして、どんな形であれ他の何かの生命活動にとどめを刺すことで、その存在の魂の記憶の一部を吸収できます。此方が経験値と呼ばれるものですね。それらは普段は目で見ることはできません。しかし、このカードを持ってると、 その経験値が表示されます。それに応じてレベルと言うものも同じく表示されます。これは冒険者の強さの目安になり、どれだけの討伐をしたかもここに記録されます。そして、経験値を貯めていくとある時突然、急激に成長します。これが俗に言うレベルアップと言うものです。要約しますと、このレベルが上がると、新スキルなどを覚えるためのポイントなど、様々な特典が与えられるので、頑張ってレベル上げしてくださいね」
なるほど。
どうやら、この世界はRPGの様な仕組みでこのカードはステータスを示すのと同義の様だ。分かりやすくて助かるな。
「それでは、此方の書類に身長、体重、年齢、身体的特徴などのご記入をお願いします。」
お姉さんに渡された書類に自分の身体のことを書いていく。
身長:167cm 体重:58kg 年齢:17歳 髪:黒髪 目:黒色
………これで完了。
「はい、結構です。それではカードに触れてください。これで、あなたのあなたのステー タスがわかりますので。これにより就く事ができる職業が決まってきます。また、その 職業専用のスキルなども出て来ますのでそこの所も注意して選んで下さいね」
日本からこっちの世界に来た時にキーブレードをもらったとはいえ、俺自身の能力が一体ス テータスにどれくらいの影響を与えているのかと、若干不安と緊張しながらカードに手 を触れると、ステータスの数値欄に変化が現れる。
「はい、ありがとうございます。クロツカ ツカサさんですね。えーと………これは、知力と幸運と生命力は普通ですね。筋力、魔力、敏捷性は上級職クラスとはいきませんが それなりに高めですね。でも、器用度は上級職クラスですよ!これなら……確か———ん?」
「どうかしました?」
「いえ……ツカサの冒険者カードに見たこともない職業が選択欄が入っているので……何でしょうか?」
手渡されたカードをよく見てみると《?????》という項目があり、クリックしてみると、
「「「キーブレード使い??」」」
見事にキーブレード使いという文字が浮かび上がった。
ちょいちょい!?ドユコト??
ギルド職員のお姉さん、俺、ゆんゆんの三人は見事にハモった。
「どういうことでしょうか?………なぜ、ツカサさんだけに……?」
「こんな職業…はじめて見ました…」
「ま、コレでいっか」
軽いノリでツカサは冒険者職業を《キーブレード使い》に選択する。
「「ええぇぇぇぇぇぇ!!!!」」
当然、未知の項目にもう少し慎重に選ばせようとしたゆんゆんとギルド職員のお姉さんは、揃って驚愕の声を上げてしまう。そんな2人に何処か達観した様な表情を浮かべながらツカサは、2人を落ち着かせる。
「まぁ〜まぁ〜一応キーブレードを持っているんだし大丈夫でしょ?」
「そんな楽観的すぎますよ〜」
「ま、まぁ〜職業はレベル上げて行けば変更させることも可能ですから、もしも御不満がありますのならその時ご変更下さい」
「はーい」
「それでは改めまして、クロツカさん。冒険者ギルドへようこそ これからあなたが冒険する中でわからないことやご相談したいことがあるのなら、ぜひ来てくださいね 」
こうして俺は、お姉さんの笑顔を見送られながら、冒険者となって第2の人生をスタートしたのだった。
「大丈夫なんですか、ツカサさん?」
「何とかなるよ。なんとかさ♪」
と、自身を心配するゆんゆんにヘラヘラした笑みを浮かべながら、ツカサはキーブレード使いとしての一歩をようやく踏み出すのであった。
全ては、
鍵が導く心のままに
最後まで読んでくださりありがとうございます!!
ツカサのキーブレードは、ドルルル……バン!!
ノーネームでしたぁぁ!!
またアンケートをしますので是非ご協力くださいね?
余談ですが、ツカサのイメージキャラが裸エプロン先輩ですので中々冒険者衣装が思い浮かばないのがちょっちヤバイっす。ガンバ私♪
本作品のちょむすけ的マスコットアンケートです
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