この素晴らしい世界に鍵使いを! 作:アセどん
そして、タグで既にある様に2人目のヒロインはロード・エルメロイⅡ世のバトルヒロインことグレイさんに決定しました!!
私自身、個人的に好きなキャラであるシノンさんとどちらを出そうかと悩みに悩んで、皆様にご協力していただきました。そして、投票数40人中、シノンさん派19名、グレイたん派21名という中々の接戦の中でアンケートを終了しました。
アンケートにご協力くださった40名の方々には本当に助かりました。私1人では決められませんでしたので。
それでは、第5話もお楽しみ下さい!!
感想、お気に入り登録をお待ちしております!!
「そこの黒コートを着たキミ!待ちたまえ!」
「……ん?」
めぐみんによってヌルヌルされたゆんゆんを慰めながら銭湯まで送り届けようとしたツカサの前に、見るからにメンドくさそうな青年とその取り巻きと思われる女性×2が現れた。
「………知り合い?」
「いえ知らない方々です」
「じゃあオレか?」
「最初からそー言っているだろ!」
念のため、ゆんゆんの知り合いかを確認したのだがどうやら彼女の知り合いではないようだ。まぁ〜さっきまでのめぐみんとの会話や所々の彼女との会話でボッチなのはある程度把握していたのだがここまd……ちょーっとゆんゆん様…さりげなく首を絞めにかからないで下さい!!失礼なことを考えたことは謝りますかーら!!ヤメテェェェ!!
「そこの黒コートのきみは彼女に何をしたんだ!そんなにもヌルヌル塗れにして、キミまで
「いや、してないし。さっきまで首絞められていたのに、どういう思考回路すればそんな妄想を出せるんだ?バカか?病院に行け」
「ば、バカだと!?ま、まぁいい自己紹介が遅れた。ボクはミツルギ キョウヤ。とある女神様より魔剣を授かり、この地に来た勇者だ。キミではそこのアークウィザードの女性を不幸にする。キミもそんな男と一緒にいて大変だっただろう。これからはソードマスターの僕と彼女達が付いている。何なら、高級な装備品も全て買い揃えよう。僕たちと一緒に行こう」
……あ゛あぁ一々イラつく言動をしないと生きられないだろうか?それにゆんゆんをこんなにエr……はしたない姿をしたのはめぐみんであってオレは無実だ。一様、今はゆんゆんが誘われているので彼女に確認を取ってみる。
「って言ってるけどどう「丁重にお断りします」……か、かしこまりました」
こちらが言い切る前にゆんゆんはキッパリ笑顔で断ってきた。そして、彼女の笑顔を真近で見てしまったツカサは、心底ゆんゆんに対して怖れを抱いてしまった。それも仕方がないことなのだ。何故なら、彼女は口上を三日月の様に上げて入るが、眼が全く笑っていないのだ。いや寧ろ、紅く輝く瞳の奥には殺意がある。コレを真近で見て怖れを抱かないのはいないのでは?と思ってしまうほどの殺気が彼女にはある。
「お断りだって」
「なるほど。どうやら、無理矢理そう言う様に命令されているようだね。仕方ない……」
「(あ゛あぁぁメンドクセェ。絶対、アレを仕掛けてくるパターンだな)」
「…僕とアークウィザードの彼女を賭けて勝負だ!」
「(やっぱり。そもそもオレはゆんゆんと正式にパーティーを組んでもいないし、彼女の意志は無視か?こうゆう奴とはなるべく関わるだけ無駄なんだけどなぁ〜)……分かった。なら、オレが勝ったらどうする」
「はぁ!?アンタみたいな奴がキョウヤに勝てる訳ないでしょ!」
「そうよ!そうよ!」
リーダーがウザい奴なら、その取り巻きもウザいな。声を聴いているだけでもイライラしてくる。
「わかった。君が勝てば何でも言うことを聞こう」
「よし。なら、その魔剣を貰って売っ払う。と言う訳で勝負開始な」
「ちょっ!?ちょっま!?」
「はい始め」
相手は高レベルなのに対してコッチはぺーぺー冒険者なので先手必勝。
メンドくさいミツルギが構えを取る前にツカサは逆手に持ったままパワーストで身体強化を行いながら双剣の内、右手に持っている剣を投げつける。投げつけられた剣は高速に回転しながらミツルギに方へ向かうが、流石の高レベルの上級職たるソードマスターなことだけあって、背に持った魔剣で弾く。弾かれる事を予想していたツカサは飛んでいく剣を気にすることもせず、助走に乗せてミツルギのムカつく顔面目掛けて蹴りを放つが、
「っち!」
放たれた蹴りは魔剣の刀身でカバーされてしまい防御された。とっさに防御されたことに腹立ちながらも、ツカサはバックステップで後退し、もう一度パワーストを重ねがけし、突っ込む。
「あのサトウ カズマ同様に容赦のない」
初心者に向けてどの口が!と言ってやりたいがどうでもいい。
そして、ミツルギへ向けて剣を投擲し、自身は丸腰状態だと思わせる。
「なっ!?自分から武器を全て捨てるのか!?」
ツカサの行動を理解し切れないミツルギは驚愕の表情を浮かべ、高速に回転する投擲された剣を先ほどよりも明らかにワンテンポ遅れた状態ながら弾く。コレによって生まれた隙を見逃すツカサではない。
「武器はこれだけじゃないんだよ。記憶しておけよ?」
何処かの炎使いの口癖を真似ながらツカサは右手にノーネームを呼びだし斬りかかる。
「なにっ!?」
驚愕の表情を浮かべながらもミツルギは、何とか魔剣でツカサのノーネームによる振り下ろしに反応しようとする。
しかし、コレは悪手である。
「き、消えた!?」
剣と剣がぶつかり合う直前でツカサはノーネームを消し、ミツルギの脇を通り過ぎ、圧倒的に不利な鍔迫り合いを回避してみせたのだ。
「パワースト(3回目)+エンチャント・サンダ」
そして、先ほど出来た小さな隙をより大きな隙へと繋げたツカサはミツルギの背後を取り、自身が生前たった1人の親友から教わった
①手を組む
②両方の人差し指だけをつきたてる
③狙いを定める
「喰らえ!超究極体術奥義!!!!
千年殺しィィィィィィィィィィィ!!!!」
雷撃と身体強化の魔法を三重にも重ねがけした
「ギャア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!」
「「「えええぇぇぇぇぇぇ!!??」」」
「よぉぉぉぉぉし!!」
ミツルギのお尻に雷撃を纏ったツカサの指がブスっと刺さった彼はまるでこの終わりを想起させるほどの悲鳴を上げながら星となった。
嘘である。
10メートル近くふっ飛んで気絶しただけだ。お尻のダメージは恐らく深刻だが死にはしない。椅子に座るのはひと苦労するだろうが、ツカサも読者の皆さまも知ったことではない。そして、恐らく皆様をこう言うだろう。
「ざまァァァァァァァァ〜」
クソ虫死すべし!慈悲はない!!
☆☆☆☆☆☆☆★★★★★★★☆☆☆☆☆☆☆
「ふぅ〜スッキリしたァァ♪(´ε` )」
クソ虫撃退後、こんな勝負は無効だの、卑怯者呼ばわりする取り巻き×2はそろそろカエルの粘液が乾きそうになって来ていたゆんゆんによってパラライズによる拘束魔法によって動きを止められた。そして、動きが止まった2人の脳天にチョップを落としてから、ゆんゆんを銭湯へ送り届けたツカサは戦利品である魔剣を別の武器屋で売っ払い、そのお金をレングスの借金へ宛てた。借金の内、3分の2を魔剣のおかげで返済でき、ムカつくクソ虫へ制裁を落とせたことで気分上々なツカサはゆんゆんを待っていると、
「お待たせしました!」
「別にそんなに待ってないよ。そろそろ夕食にしよっか?」
いい匂いを漂わせるお風呂上がりのゆんゆんが来た。
そして、ツカサはゆんゆんにヌルヌル状態で暫く放置してしまったお詫びとして、夕食のお会計は自分がし、ゴブリン退治の報酬は3分の2はゆんゆんへと渡した。流石にゆんゆんも粘ったが、迷惑をかけたとして断固として引かなく、ゆんゆんが折れる形となった。
「えへへ、お友達とごっ飯♪ごっ飯♪」
「さてさてさ〜て、どれにするかな〜」
冒険者ギルドでメニューを選んでいると、
「クロツカ ツカサァァァァァァ!!」
「うるさい」
クソ虫改め負け犬ミツルギが又もや現れた。ちなみに何か言いたげな取り巻き達は、ツカサの有無を言わさぬ睨みで物陰に隠れた。
「何の様だ。勝負に難癖か?なら、コッチも盛大にお前を泣くまで論破するぞ」
「いや、勝負は勝負。僕の完敗だ。みっともないかも知れないが魔剣を「売っ払った」……ま、マジなのか?」
「当たり前だろ。コッチはまだまだ金欠の初心者なんだ。あんな物売り飛ばすに決まっているだろ?バカか?」
「チックショォォォォォォォォォォォ!!」
「二度と来るな」
負け犬ミツルギは売り払われた魔剣を取り戻すため、間抜けな捨てゼリフと共に走り去っていった。
「やっと落ち着いて食べれる。ごめんよ、ゆんゆん。俺のせいであの変なのに巻き込まれて」
「いえいえ!そんな!!ツカサさんのせいじゃないですから!!それに今日は楽しかったですから♪」
「そう言って貰えると幾分にも助かるよ」
気をとりなおして、ルンルン気分なゆんゆんと供に楽しい会話を弾みながら、職員さんから持って来て貰った御飯を食べていく。
そして、夕食を済ませた2人は次の予定を決めるために提示版の前で頭を傾けながら、難儀していた。
やっぱり冬は、どの世界でも厳しいな……。
「明日、薬草の採集をしに行くにしても吹雪とかが怖いしな…」
「はい。視界が真っ白で何処にいるか分からなくので」
レングスから出来れば鉄鉱石などの石類は取りに行って欲しいと言われていたが、冬の山に行くのは厳しいので流石に遠慮したい。我ながら馬鹿げた考えだとは思うが、また頭のおかしい爆裂狂による爆裂魔法の衝撃による大量発生があればと思ってしまいそうだ。
「なあ、ゆんゆんってどこかのパーティーに入ってたりする?」
「い、いえ……1人です。その…めぐみんの言う通り、この街だとぼっちで…声をかけようとはしたんですが、それだと迷惑になるかなって……」
「いないってことになるのか。そうなると……」
何処かのパーティーに入るか?
年の近そうな金髪の冒険者は、職員さんにセクハラして他の職員さんに袋叩きにされている。バカだ。バカがいる。
他の冒険者に視線を向けてみるがどれもこれもパーティーとしてガッチリ構成されているのか、入れる雰囲気ではない。
ツカサは周りをジィ〜と見ていく中であることに気づく。
そうだ!俺の目の前には凄まじい人材がいたのだ!
「あ、あの…どうしたんですツカサさん?私の方をじっと見つめて…」
今目の前にいるゆんゆんはアークウィザードという魔法使い。つまり、キーブレード使いである俺が前衛、彼女が後衛のツーマンセルが組める。普通のパーティーは4〜6人らしいが、それは恐らく各々のステータスのばらつきを補完し合うためだろう。それに対してゆんゆんは多種多様の魔法が使えるに加えて、遠・中・近距離のバランスが良く筋肉がついてスラッとした体躯や腰に差している短剣がある事から、恐らくは万能型だ。つまり、この時点でうまくいけば2人分の働きは期待できる。流石に頼りすぎるのはNo!!だが、それは職業的に俺にも当てはまるから、これで4人パーティー並みの動きができると言うことだ。更には2人なら報酬の配分も4人での配分の2倍だし、緊密に連携を取りやすい。更にはこの世界で一番付き合いの長いゆんゆんなら、変に気兼ねすることもない!!
「あ、あの... 」
暫く顔を見つめたまま動かなかった俺に少し顔を赤くし、涙目になってきていたゆんゆん に慌てて手を振り訂正する。
「あ、あぁゴメンゴメン。今思いついた事があってね」
「えっと……そのなんですか?」
改めてゆんゆんと目線を合わせ、しばらく間を作ってから、
「ゆんゆん。俺と、パーティーを組んでください」
できるだけはっきりとゆんゆんに聞こえるように告げる。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
グレイさんの登場は第7巻である王宮編あたりで、アッドと一緒に登場しますので、それまではゆんゆんとツカサのイチャつきをご堪能ください。うまく書けるかは別ですが。
それでは次回もお楽しみください!!