BLAZBLUE ~天・下・御・免~   作:レティス

10 / 26
次回でCT編終わらせようと思います。
前回のあらすじ フォルドはラグナを追って、統制機構に侵入してそこでさまざまなことを知った。そしてその地下でノエルと再開。それと同時に窯が開き、そこから謎の少女が現れた。


真の力 前編

「(何だコイツ…機械みたいな言葉を言ってるな…」

 

フォルドが心の中で呟いていると、銀髪の少女が二人に近づく。

 

「対象、照合。………エラー、対象の認識、不能。あなた、誰?」

 

銀髪の少女は機械的な口調で二人に質問する。

 

「自分の名前を?俺の名前はフォルド、フォルド=ケンウェイだ。」

 

フォルドは自身の名前を名乗る。すると横からノエルが割り込んできた。しかもノエルの瞳がおかしい。何かに操られてるようにフォルドは感じた。

 

「存在説明……次元境界接触用素体No.12。…対三輝神コアユニット……対象、状況説明を求む。」

ノエルが突然機械的な口調になって自身を名乗る。

 

「存在説明……次元境界接触用素体No.13。…対三輝神コアユニット”ニュー“。」

ニューと名乗った少女も自身を名乗る。

 

「(おいおい…二人して気味が悪いぞ…対三輝神コアユニット?次元境界接触用素体?…何もかも訳が分からない。)」

 

するとノエルとニューが互いの手を触れた。そこから緑色の電流が生じた。

 

「対象の存在は不適切。早急な自壊を勧告する。」

 

ニューが突然二人に警告を発した。

 

「ど…どういうことだよ!」

「勧告拒否。存続を勧告する。」

 

フォルドは慌てて反論した。ノエルも機械的な口調で反論した。

 

「対応検索……不正同一体及びイレギュラーとの接触を確認。対象、自壊を拒否。排除が適当。」

「「よって対象の殲滅を開始します。」」

 

ノエルとニューの声が重なって聞こえた。

 

「くそ、…あいつまで俺をイレギュラーって言うのかよ…」

 

フォルドはそう言うと、無双セイバーを引き抜いて弾丸を装填する。

ノエルはポンチョを脱ぎ捨てる。

 

「ベルヴェルグ!」

 

ノエルが叫ぶと、両手付近に魔法陣が展開してそこから二挺拳銃型アークエネミー[魔銃・ベルヴェルグ]が現れ、ノエルはそれを掴む。

一方ニューは背後から落下してきた剣を展開。ニューはパワードスーツのようなものを身に纏い、背中に八本の剣を召喚した。

そしてニューがノエルに向かって突撃した。ノエルは素早くニューに向けて弾丸を発射した。ニューに何発か命中するも、ニューが通過した際に一本の剣がノエルの頬を切り裂く。ノエルは構わず再び弾丸を撃つ。

 

「俺を忘れちゃ困る!」

 

フォルドもニューに向かって弾丸を発射する。

ニューはフォルドに標的を変えると、背後に回り込んで膝蹴りをかます。

 

「うおっ!?」

 

フォルドはメロンディフェンダーでガードするも力が桁違いなのか、左手から弾き飛ばされた。そしてすぐに右ストレートを受けて壁へ吹き飛ばされた。床に落ちたフォルドは立ち上がってホルダーから新たなロックシードを取り出す。

 

「だったらこれだ!」

 

フォルドはロックシードを開錠する。

 

『スイカ』

 

フォルドはメロンロックシードを取り外すと、スイカロックシードを装着してすぐにカッティングブレードを倒す。

 

『ロックオン! ソイヤッ!スイカアームズ!大玉・ビッグバン!』

 

メロンの鎧が消滅すると同時にフォルドの後ろに超巨大スイカが召喚された。フォルドは後ろへバク転してスイカに入り込む。

ニューはフォルドに突撃しようとするも、ノエルの射撃に阻まれる。

 

「行くぜ!」

『ヨロイモード』

 

フォルドの合図と共に超巨大スイカが変形し、人型のロボットになった。そして右手に薙刀型アームズウェポン・スイカ双刃刀を装備する。

「うおおおおお!!」

 

フォルドはニューに突撃し、スイカ双刃刀を振り下ろす。

ニューはよけると浮遊させている剣をフォルドに向かって3本飛ばす。

フォルドはスイカ双刃刀を回転させて剣を弾く。

 

「食らえ!」

 

フォルドは左手を操作して指からバルカンを発射する。ノエルもニューの背後を射撃する。

ニューはノエルに回し蹴りをかます。まともに食らったノエルは壁に激突。

 

「うっ…うう……」

 

ノエルはうめきを上げる。

 

「ノエル!…くっ!」

 

フォルドはノエルのもとへ駆けつけようとするも、ニューに妨害される。

 

「この野郎!」

 

フォルドはスイカ双刃刀でニューを切り裂くと、後ろへ下がる。

 

「終わらせるぜ!」

 

フォルドはカッティングブレードを倒す。

 

『ソイヤッ!スイカ・スカッシュ!』

 

フォルドはスイカのようま緑の拘束弾を放つ。

ニューは拘束弾を食らってその場から動けなくなる。

 

「せいやあああ!!」

 

スイカ双刃刀で横一閃に切り裂く。そして爆発が起こって煙が上がる。

フォルドはメロンアームズに戻ると、ノエルのもとに駆けつける。

 

「大丈夫か!?」

「は、はい…」

 

ノエルは戸惑いながらも返事をする。

 

「(やったか?)」

 

そのときだった。煙の中から突然一本の剣がフォルドに飛んできた。

 

「うわあああっ!」

 

フォルドは突然の出来事に防御できずに吹き飛ばされた。壁に激突したと同時に変身が解除された。

フォルドはすぐに立ち上がり、焔薙を引き抜こうとした。しかし

 

「ぐはっ!…」

 

数秒遅れてもう一本の剣がフォルドの腹部へと突き刺さる。

そして煙が晴れた。そこには傷を修復したニューの姿だった。

 

「う…嘘…だろ?…」

 

フォルドはそこで意識が途絶えた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「フォルドさん!」

 

ノエルはフォルドに呼び掛けるも、フォルドが口を開くことはなかった。

 

「イレギュラーの殲滅、完了…引き続き、不正同一体の殲滅を続行する。」

 

ニューがそう喋ると、ノエルに近づく。

ノエルは恐怖のあまり、ベルヴェルグを手放す。

 

「(これで…終わりなの?……)」

 

ノエルが心の中で虚しく呟いていると、ニューが四本の剣を振り下ろす。

 

が、それはある男によって弾かれた。

ラグナだ。ラグナは剣を弾き飛ばすとフォルドの方を見た。

 

「ちっ!…」

 

ラグナは舌打ちをした。するとニューが

 

「ラ~グナぁ!久しぶりだね。またニューを殺しに来てくれたの?」

 

突如ニューの口調と性格が激変。ラグナに対して感情豊かに喋り出した。

 

「殺しにじゃねぇ、壊しにだ。」

 

とラグナは言う。ニューは続けて言った。

 

「ニューにはラグナしかいないんだよ?」

「くっ……」

 

その言葉にラグナは戸惑いを見せる。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「(あれ?…ここは…)」

 

フォルドは心の中にいた。

 

「(そうか…俺あのときに刺されて…)」

 

フォルドは自分が死んだかのように思っていた。すると

 

「(うっ…何だこの記憶は…)」

 

それは、フォルドが追憶の果てに忘れ去られていた記憶だった。

 

「(ここは…俺の家?…いや待て、俺の家は前に災害で街ごと吹き飛んだはずじゃ…)」

 

それは、フォルドが幼かった時の記憶だった。

そして記憶はその災害が起こった前日にまで飛んだ。

 

「(あれは…俺と、父さん?)」

 

フォルドは幼かった時代に父から言われた言葉を思い出す。

 

「!!」

 

そしてフォルドの意識はもとに戻り、フォルドは腹に刺さった剣に手をかける。

 

「まだだ…まだここで死ぬ訳にはいかない…」

 

フォルドは力を振り絞って剣を抜こうとする。

 

「う…うおおおおお!!」

 

そしてフォルドは剣を抜いた。その出来事に三人はフォルドの方に視線を向ける。

 

「俺は生きる!生きるために戦う!!」

 

フォルドは落ちていた戦極ドライバーとメロンロックシードを拾う。すると突然、戦極ドライバーが光り出した。そして光がおさまると、フォルドの左手には錯覚で見たバックル・ゲネシスドライバーを握っていた。メロンロックシードもゲネシスドライバーに共鳴してメロンエナジーロックシードにシフトした。フォルドはゲネシスドライバーを腰に装着した。

 

「変身!」

 

フォルドはメロンエナジーLSを開錠した。

 

『メロンエナジー』

 

電子音が鳴ると同時にフォルドの頭上に巨大な夕張メロンが出現した。

メロンエナジーLSをゲネシスドライバーに装着して、ロックする。

 

『ロック…オン!』

 

そして右側のハンドル・シーボルコンプレッサーを握って押し込む。

 

『ソーダ』

 

するとロックシードが展開し、コンプレッサーが戻ると同時にポッド部にオレンジ色の液体が炭酸の音を立てて溜まっていく。

 

『メロンエナジーアームズ』

 

電子音と共に巨大夕張メロンが回転しながら落下してフォルドの頭部を覆う。フォルドの体には一部が黒くなった白いライドウェアが纏われた。一方頭部には黒の装飾がされた斬月の頭部が装着され、炭酸飲料を模したオレンジ色のステアリングアイが装着される。

そして巨大夕張メロンが展開。弓道着を意識するように鎧の形状となり、水飛沫のエフェクトと共に赤がベースにストローを翻弄とさせた刃がついた弓矢型の武器・ソニックアローが装備された。

 

「フォルドさん…」

「…あいつ…」

 

ラグナとノエルは、その瞬間を見て思わず口を開く。

 

「イレギュラーの再稼働を確認、これより殲滅を実行する。」

 

ニューはまた機械的な口調で喋ると、ラグナに向かって

 

「ラグナ、ちょっと待ってて♪」

 

と言ってフォルドに突撃した。

 

「真の強さを見せてやる!」

 

フォルドはソニックアローを構えてそう言い放った。




後編に続く。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。