前回のあらすじ 突如現れた武神鎧武、その圧倒的戦力にフォルド達は苦戦を強いられる。そんな中、ラグナの激励を受けてフォルド達は反撃する。しかし武神鎧武はシステム的不死を利用してフォルドのキックを防御。OVER DRIVEでフォルド達を瀕死に追い詰める。そのとき突然、フォルドもとい直人の父・晃和が現れた。
フォルドは立ち上がると、すぐさま晃和にかけ寄る。
「親父はあの隕石で死んだはずじゃ…」
「確かに俺は一度死んだ。だが神様が慈悲を理由に俺を神として転生させた。そして俺は今ここにいる。」
晃和はそう言った。すると晃和は倒れている鉋達に目を向けた。
「直人、あの子達は?」
「俺の友人達だ。」
フォルドが答えると、晃和が左手で光を形成して鉋達に照射した。
すると、癒しの光が鉋達の傷を癒したのだ。
「うっ…うう…」
「鉋!!」
うめきながら体を起こす鉋へフォルドは駆け寄る。
「フォルド…一体何が…?」
「ああ、俺の親父が助けにきてくれた。」
フォルドは鉋にそう説明する。
「ふん、神が何だろうと天下を取るのはこの私だ!!」
「世界の天下は誰の物でもない。」
そう言って晃和は右手を頭上に上げる。すると赤いカブトムシ・カブトゼクターが飛来した。晃和は右手でカブトゼクターを掴んだ。
「なっ…武神カブト!?」
武神鎧武はそれに驚く。
「変身。」
晃和は腰に装着されたベルトにカブトゼクターを装填した。
『HENSHIN』
電子音と共に晃和の体がヒヒイロノカネで作られたマスクドアーマーで覆われた。晃和は続いてカブトゼクターのホーンを上げる。するとチャージ音と電流と共に白いマスクドアーマーが少し押し出された。
「キャストオフ。」
晃和はカブトゼクターのホーンを反対側に倒す。
『Cast Off!』
電子音と共にマスクドアーマーが360度に弾き飛び、赤いライダーアーマーが露出する。そして頭部のカブトホーンが起き上がる。
『Change Beetle!』
仮面ライダーカブトに変身した晃和はカブトクナイガン・クナイモードを構える。
「何故だ!?…武神カブトは我が始末したはずだ!!」
「あの世界とこの世界は違う。俺が変身しているのは別のカブトだ。」
晃和はベルト右側にあるスラップスイッチをタッチする。
『Clock Up!』
次の瞬間、タキオン粒子によって晃和が高速移動で見えなくなった。晃和はクナイで切りかかる。しかし武神鎧武にはシステム的不死があるために通用しない…はずだった。
「ぐああああっ!?」
しかし晃和の斬撃はしっかりと武神鎧武に命中していた。晃和はさらに斬撃を繰り出す。
『Clock Over』
時間切れによって晃和の姿が目視できるようになった。武神鎧武は怯みながら言った。
「くっ…システム的不死が発動しないだと…?」
「神に造り物は通用しないぞ。」
ここでフォルドが
「親父、助太刀するぞ!!」
と言いながら既に変化したゲネシスドライバーを装着してメロンエナジーLSを装填した後にシーボルコンプレッサーを押す。
『ソーダァ…メロンエナジーアームズ』
斬月・真に変身したフォルドはソニックアローを武神鎧武に向けて光矢を連射する。
「くっ…!」
武神鎧武は光矢を防ぐと、無双セイバーと大紅丸を合体させて衝撃波を飛ばす。
「はあっ!!」
しかし晃和が衝撃波をかき消して武神鎧武に接近して斬りかかる。
武神鎧武はガードの体制に入るが
「させるか!!」
フォルドが放った光矢で大きくバランスを崩してしまった。
「はあああっ!」
「ぬおおっ!?」
晃和の攻撃でナギナタモードにした無双セイバーが破壊され、武神鎧武も吹き飛ばされた。
「直人。一気にたたみかけるぞ。」
「ああ!」
晃和は左手を頭上に上げる。すると手元にハイパーゼクターが現れた。晃和はハイパーゼクターを掴むとベルト左側にセットした。
「ハイパーキャストオフ。」
そしてハイパーゼクターのホーンを倒す。
『Hyper Cast Off!』
電子音と共に電流が流れ、カブトのアーマーが一新された。
『Change HyperBeetle!』
カブト・ハイパーフォームにチェンジした晃和は武神鎧武に渾身のアッパーカットを叩き込む。
「ぐおおおおっ!!」
武神鎧武はそのまま上空へ打ち上げられた。
「とどめだ!」
フォルドはそう言うと、シーボルコンプレッサーを一回押し込む。
『ソーダァ…メロンエナジースカッシュ!』
一方、晃和はハイパーゼクターのボタンをプッシュしてからホーンを倒す。
『マキシマムライダーパワー』
続いてカブトゼクターの3つのボタンを順番通りに押してから一旦ホーンを元に戻し、その後に再び展開した。
『1,2,3 ライダーキック!』
フォルドは晃和と共に高くジャンプする。
「「うおおおおおおお!!」」
そして親子二人で武神鎧武にライダーキックを放った。
「ぐわああああああああああ!!!」
ライダーキックを受けた武神鎧武はついに爆散した。
二人はそのまま着地し、変身を解除した。
「直人、…今の名前はフォルドだったか。」
「親父…。」
晃和がフォルドに近づく。
「母さんも、街の皆も天国からお前を見守っているぞ。」
「え…?」
「あの隕石事故の後にお前を心配していたぞ。」
「………」
「よく耐え抜いたな。そして…大きくなったな息子よ。」
「…親父…。」
フォルドは涙を流した。晃和は鉋達の方に向かって言った。
「君達にも感謝しないといけないな…ありがとう。」
「あ、はい。」
「友情というものはとても大切だ。どんな危険でも、友と呼べる者と協力するんだ。決して踏みにじってはならない。」
ラグナ以外の8人も涙をこぼす。晃和は続いてラグナの方を向いた。
「ラグナ君だったか。」
「んだよ…」
ラグナは口を荒くして返事する。
「君のいた世界に戻さないといけないな。」
そう言うと、晃和は左手で銀色のカーテンを形成した。その先にはカグツチの街が映っていた。
「この先を通れば、元の街に戻れる。」
そして晃和はフォルドに近づいてフォルドの右肩を軽く叩く。
「いつかまた会おう。強くなれ、直人。」
「…ああ!…」
晃和はそう言い残すと、再びハイパーカブトに変身してハイパーゼクターのスイッチを押す。
『Hyper Clock Up!』
電子音と共にカブテクターが展開され、光の翼を形成した。そしてタキオン粒子のエネルギーを纏う。
晃和は最後にフォルドに向けてサムズアップすると、そのままどこかへワープしていった。
「ありがとう…親父。」
フォルドは右手で涙を拭き取ると、そう呟いた。
「はぁ~、あのおっさん面倒なこと言いやがって…」
ラグナはどこか切ない顔を浮かべながらもそう愚痴を言う。そしてフォルドに
「先行ってるぜ。」
と言ってから銀色のカーテンを通ってカグツチに戻っていった。
その頃、この様子を見ていた紫は感動のあまりにハンカチで涙を拭き取っていた。
「私も驚いたわ。あの男がフォルドの父親だったなんて…」
ここでレイチェルが紫の元にやってきた。
「ええ…それよりもこれで私の異変は解決ね。」
「後のことは私自身がなんとかするわ。」
紫とレイチェルが話しているとき、突然黒いスーツを着て、ハットを被った緑髪の男・ハザマもとい、ユウキ=テルミがやってきた。
「よぅ、クソBBAにクソ吸血鬼じゃねぇか!!」
テルミはヤンキーみたいな口調で言う。
「テルミ…?」
「あら、あなたがこんなところにやってくるなんて思いもしなかったわ。」
紫は平然とした表情で言う。
「ラグナちゃんはともかく噂のメロン野郎のことを聞いてやってきたんだよウーヒャッヒャッヒャッ!!!」
テルミはそう言いながら高笑いする。
「あなたじゃ坊やは倒せないわよ。」
「あ?」
「あなたも見たでしょ、あのカブトムシの男よ。あの男には神の力が宿っているわ。」
「それを受け継ぐフォルドを、あなたが倒せる訳がないわ。それにあのベルトには大きな力を秘めているわよ。」
紫とレイチェルはそう反論した。しかしテルミは再び高笑いするとこう言った。
「それがどうした!!?生憎こっちも対策は練っているんだよ。これを見な!!」
テルミはポケットからあるものを取り出す。
それはフォルドと同じゲネシスドライバーとさくらんぼの絵が描かれたチェリーエナジーLSだった。
それを見たレイチェルは問う。
「テルミ、それをどこで?」
「くくくくく…ヒャァハハハハハハハ!!」
テルミは何も答えずただ高笑いしながら去っていった。
「…紫、またどこかで。」
「ええ…。」
レイチェルはテルミの持っていたドライバーとエナジーロックシードを危惧し、ワープしていった。
「それじゃこれでお別れだな。」
フォルドは鉋達との別れをしていた。
「フォルド…それじゃあ、さよ「待て鉋。」…え?」
鉋が別れのあいさつをしようとした時、突然フォルドが止めた。そしてこう言った。
「俺はさよならは言わない。」
「…そう言うことか。」
鉋も理解したようで、フォルドと声を合わせて言った。
「「また会おう。」」
そしてフォルドは鉋にある物を渡す。それは朱雀が描かれたロックシードだった。
「え?これってロックシード!?どうして…?」
「お守りだよ。」
そう言ってフォルドは笑顔を見せて銀色のカーテンを通過していった。
銀色のカーテンはフォルドが通っていった直後に消滅した。
「(よし、頑張るか!)」
そう呟いてフォルドはカグツチの街を歩いていった。
その夜、広場に一人の男が舞い降りた。男は深夜のように黒いコートを着ており、背中に二本の剣を背負っていた。
「全く、神様も手荒なことをするんだな…」
男は愚痴をこぼしながらも立ち上がる。腰には戦極ドライバーを装着していた。
「直人、中学のときのケリはまだついてないぞ。」
と言いながら右手のロックシードを開錠した。
『オレンジ』
はい、コラボ編終了です。次回からCS編スタートです。
次回 フォルドは突然、謎の忍者・シシガミ=バングと遭遇。バングはフォルドを悪と見て決闘を申すも、その最中にインベスが出現した。
次回[弟子入り…?]