前回のあらすじ フォルドが統制機構に犯罪者に仕立てあげられ、指名手配されてしまった。逃げた先で、ラグナと出会い、ちょっとのこので対決することに、…しかし再び、クラックとともにインベスが現れ、さらには強化体になってしまう。二人は力を合わせて、これを撃破。その後、フォルドはロックビークルで逃走する。すると突然、ワープ機能が作動し、どこかにワープしてしまう。
以上
とある暗闇の場所、そこにはバラが多く咲いている、時の流れから外れた古城があった。そしてバラがある庭園に一つの裂け目と共にバイクに乗った少年が現れた。
「うわああああ!!!」
フォルドだ。先程のワープでまだ叫んでいた。サクラハリケーンが地面につくと同時に、フォルドは正気を取り戻す。
「ハッ!、…ここは?…」
フォルドはサクラハリケーンを止めると、そこから降りて再び錠前モードに戻し、そして変身を解除する。
「……へぇ~、結構咲いてるな…」
フォルドはしゃがんでバラを眺める。…が、
「……う、うぷ…」
先程のワープの際の360°回転で酔ったのか、強烈な吐き気に見舞われる。
「お、おえええええええ…」
ついにフォルドは我慢できずにバラの上に嘔吐してしまった。
「(ああ、…これは絶対怒られるな…。)」
フォルドは、バラを2つくらい台無しにして、その場で四つん這いになる。すると、横から人の声がした。
「私の城で勝手に吐かないで下さる?」
「!?」
フォルドはすぐさま横に振り向くと、そこには黒い傘を差し、黒をベースに赤の十字ラインの入ったドレスで身に纏った金髪にツインテールの髪型をした女性がいた。
「あ、…すみません…。」
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その後、フォルドと謎の女性は、テーブルに置かれた椅子に座った。その際、高齢の執事が紅茶と茶菓子を運んできてくれた。
フォルドは焔薙を椅子にかけると、謎の女性に尋ねる。
「あの、…さっきはバラを台無しにしてしまってすみません。」
「…そんなことは構いません。名乗りがまだだったわね。私はレイチェル=アルカードよ。」
「俺はフォルド・ケンウェイです。」
二人は自分の名前を名乗った。
「…それよりも、あなたに聞きたいことがあるわ。」
「何ですか?」
するとレイチェルは、フォルドにこう質問した。
「あなた、…転生した者ね。」
「え?、…なんで知ってるんですか?」
突然の発言にフォルドは戸惑う。
「先程、空に一筋の光が流れていったわ。それがあなたの転生した証明ということを知ったのよ。」
なんとレイチェルは、フォルドが転生したことを分かっていたらしい。さらに、
「…それに、その刀と、あなたの持っているバックルと錠前もそうよ。」
レイチェルは焔薙だけでなく、フォルドが戦極ドライバーとロックシードを所持していることまでも知っていた。
フォルドは、とりあえずポケットから戦極ドライバーとロックシードを取り出して、レイチェルに見せる。すると、レイチェルはこう言った。
「やはりね…どれも別世界の物だわ…」
「つまりは何ですか?」
「あなたはこの世界にとってイレギュラーな存在なのよ、フォルド。」
「レイチェルさん…あなたは一体……」
「異世界を知る吸血鬼よ。」
レイチェルの言葉に、フォルドは黙りこむ。
「それに、そのフォルドという名前も、転生後の名前でしょ?」
フォルドは黙って頷く。すると、フォルドはこう言う。
「イレギュラーだから、ダメなのか?…」
「?」
「確かに俺はイレギュラーな存在だ。戦極ドライバーやロックシード、ましてやこの刀を所持していることが、世界のバランスを崩しかねないことだけは自覚している。…でも、たとえ俺がイレギュラーな存在であっても、俺は俺としてこの世界を生きる!、自分自信を信じる!、…異質なことが問題じゃない、…問題なのは今を生き抜くこと、それじゃないんですか!?」
フォルドはレイチェルにそう打ち明けた。するとレイチェルはクスクスと笑い、こう言った。
「そう、…ならその力に後悔をしないように生きなさいフォルド。あなた自信を信じて、…」
「はい!、…」
その後、フォルドは斬月に変身して、サクラハリケーンに乗り、スピードを上げてワープ機能を使用して、古城を後にした。
「今を生き抜く…この世界に果たして通用するのか、…見守ってあげましょうか…」
フォルドが去った後、レイチェルは一人でそう呟いた。
次回は負の凡才とのコラボ編です。それでも、本編に繋がります。
次回[幻想編パート1 異質な出会い]