戦姫絶唱、君達は絶版だ。   作:SUN'S

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第10話『デスゲーム開幕』

黎斗に社長を任せてから4年ほど経過した頃、コンサートホールを貸し切って観客の前で実況することを発表していた。

 

…漸く原作へと到達したか、随分と長かった。だが、不思議な事に天羽奏や風鳴翼の家族に死亡者や行方不明者は存在していなかった。どうやらゲンムコーポレーションの加入によって物語に分岐点が出来てしまったようだ。

 

「うぅぅわぁぁたぁしぃぃこそくぅわぁみだあぁぁぁ!!ブゥエァーハッハッハッハッハッハッ!!」

 

黎斗は観客席の人々へ高らかに宣言しつつ、その後ろに控えていた風鳴翼と天羽奏を前へと押し出すように登場させる。…なんだ、緊張している二人を安心させているのか。ふっ、社長らしい事をするようになった。

 

「あーっ、よっす!ギャンブルゲーマー天羽奏だ!まあ、来てるってことは知ってるよな?」

 

「やっほー、レースゲーマー風鳴翼です。今日も全速全開最短距離最速で突貫して進みます」

 

二人は観客席の人々と挨拶を交わしてから専用パーカーを纏った指定席へと座り、スクリーンに映し出された『GEKKO-NINJA(ゲッコウニンジャ)』をプレイするようだ。私は観客席ではなくスポンサー席で観戦しているが、あの二人の指先は残像を残すほど速くなっていた。

 

白熱していく接戦の点数差を引き離すようにゴールポイントへと爆走する風鳴翼とコインやアイテムを獲得して合計点に賭けていた天羽奏がニヤリと笑った。

 

そう、速度で勝てないなら罠を仕掛ければ良いのだ。風鳴翼のキャラクターは飛び出してきた土壁に道を阻まれ、速度を下げないためにアイテムを獲得していなかった。そのため壊すのに時間が掛かっているようだ。

 

「アタシの勝ちだな!」

 

「私の走りは何人だろうと止められんぞ!!」

 

ドゴオオォォォォンッ!!という轟音と共に天井や壁を破壊してノイズの群れがコンサートホールに侵入してきた瞬間、観客席の人間も天羽奏や風鳴翼もガシャットを取り出していた。

 

KAMENRIDER-CHRONICLE(仮面ライダークロニクル)!!!』

 

『エンター・ザ・ゲーム!!!』

 

『ライディング・ジ・エンド!!!』

 

風鳴翼と天羽奏を除いた人々はライドプレイヤーへと変身を遂げており、舞台の上に立っていた三人は黎斗の作成した『ゲーマドライバー』を装着していた。

 

HITCHU-BILLIARDS(必中ビリヤーズ)!!!

 

TOTSUGEK-BIKE(突撃バイク)!!!

 

MIGHTY-ACTION-X(マイティアクション・エックス)!!!

 

それぞれのライダーガシャットのスイッチを押し込んで異なる構えを取る。

 

「「「変身!!」」」

 

三人はゲーマドライバーのスロットにガシャットを装填すると回転して現れたセレクトパネルをタップする。

 

 

 





MIGHTY-ACTION-X(マイティアクション・エックス)

檀黎斗の作成した横スクロール型アクションゲーム。マイティを巧みに操りながらお菓子の国を冒険していき、ラスボス「ソルティ伯爵」を倒すゲーム。
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