ガシャンッ!!という音を立ててフェンスを叩くように開けて入ってきた黎斗を睨みつつ、花壇の手入れを中断する。
「黎斗、ものは大切に扱えと「あの緑色のライダーは母さんだな!?なんで、あんな危険な物を使用したんだ!?」…先ずは呼吸を整えろ。…危険な物とはなんだ?」
檀綺乃の言葉を遮りながら黎斗は自身の言葉を叩き付けるように詰め寄る。しかし、檀綺乃は分かっていない様な素振りを黎斗へと見せる。
「貴女の考案した『クロノス』は、翼や奏の使っている物とはバグスターウィルスの桁が違うだろ!?頼むから…消えるような事は……やめてくれ…」
黎斗は檀綺乃に抱き着きながら変身することを必死に止めようとする。しかし、本当に分かっていないのか。檀綺乃は着けていた軍手を脱ぎ捨てると黎斗の頭を撫でながら「大丈夫…お前を残して…死なないよ…」と言い続けていると風鳴翼と天羽奏がフェンス越しに微笑ましい光景を見るような目を向けていた。
なにかを思い付いたのか。
檀綺乃は黎斗を優しく剥がすと風鳴翼と天羽奏に手招きしてガーデニングエリアへと招き入れ、三人を雨避けの屋根を設置したテーブルに誘導する。
「今から黎斗に社長を譲る前に考案していたが発売していなかった、ゲームをプレゼントしよう…」
風鳴翼の前に『
天羽奏の前に『
檀黎斗の前に『
「「「…これは…」」」
「神話系統を取り入れたモノだ。作り終えてから子供向けでないと…分かってね…」
檀綺乃は恥ずかしそうに頬をポリポリと掻きながら黎斗達を見ると恥ずかしがっていた檀綺乃とは違い。三人は、渡されたゲームをプレイしたくてソワソワしていた。檀綺乃は深い溜め息を吐き出しながら「地下室に在るテストプレイルームに行ってきなさい」と言い放ち、黎斗に地下室の鍵を手渡した。
「完全攻略してやるうぅぅぅ!!」
「神剣…ブレードバイク…!」
「キュースティックとカミヤリ、どっちが使いやすいか。確かめないとな!」
ドタドタと子供のように嬉しそうにテレビへと向かう三人を見送る。すると、薔薇園の奥の部屋からスーツ姿の青年が出てきた。
「九条、
「はい。確かに、ゲーマドライバーとライダーガシャットを提供してきました」
「では、お姫様にも素敵なプレゼントを渡さなくてはな?」
檀綺乃は青年の持っていたライダーガシャットケースを受け取ると檀黎斗と天羽奏が所持している筈の『
『
檀綺乃の作成した横スクロール型和風ロールプレイングゲーム。日本古来の神剣を操り、向かってくる妖魔達を斬り倒してヤマタノオロチを討伐するゲーム。エンディングは十種類の神剣をコンプリートすること。
『
檀綺乃の作成した横スクロール型王道ロールプレイングゲーム。世界を巡って回り、暴れている魔物を倒したり仲間にして悪魔王を討伐するゲーム。エンディングは最高位天使へと昇進して神の片腕になること。
『
檀綺乃の作成した横スクロール型ダークロールプレイングゲーム。歯向かってくる悪魔や天使を斬り伏せ、真の王者へと到達するゲーム。エンディングは世界最強の剣士として神々と戦うこと。