風鳴弦十郎。立花洸。檀黎斗。風鳴翼。天羽奏。五人の仮面ライダーが世間では知られており、なにりも今年の春から私立リディアン音楽院高等部に立花響と小日向未来が入学する。
立花響に『
つまり、未だ立花響は変身していない。
大舞台での変身を用意しようかと思ったが、あの性格だと変な事件に巻き込まれる可能性があったのでな、保留という形で残してある。
今日も立花響は人助けを行っている。これはギアデュアルを渡す前から続いている行動だな。なんでも自分を助けてくれた緑色の仮面ライダーと同じような事がしたいそうだ。
◆◆◆◆
オバサンから貰った『ガシャットギアデュアル・ガンマ』でお父さん達と一緒に戦うことは無かったけど。お守り代わりとして持ち歩いてる。ノイズ出てこいとは思わないけど。どんな変身するのか。ワクワクしてしまうのは仕方がないと思う。
「どーしたの、響?」
「え?あ、何でもないよ!?それよりさ、未来も翼さん達の『GF部活』のDVD買いに行く?」
「響が行きたいなら一緒に行くよ?」
「やった!じゃあ、一緒に買いに行こう!」
幼馴染みの未来と手を握りならDVDショップへと向かう。
いやーっ、今月は応募されたジャンルを片っ端からクリアするとか神様が言ってたけど。そんなことして、本当に…大丈夫なのかな?
未来は翼さんの『突撃バイク』とか疾走してる感じを体験できるような奴を応募したらしいけど。私としては無双ゲームをプレイして欲しくて。いっぱい、送っちゃった…!
そんなことを考えていると目の前に立ち塞がったような物体が現れた。……ゆっくり見上げると人間の形を象ったノイズだった。振り下ろされるノイズの腕を転がって避けると子供や他のお客さん達も驚いていた。
やっぱり…。みんな、戦うのは怖いんだ。だから、私が守ってみせる。
「へーき、へっちゃら!」
お父さんから教えて貰った言葉を口にして右手で『ガシャットギアデュアル・ガンマ』を持ちながら二つのゲームラベルシールが貼られたダイアルを『マイティアクション』側に捻ってからボタンを押し込む。
『
制服の右腰に着けていたガシャットホルダーにガシャットギアデュアル・ガンマを装填する。
『デュアル・アップ!!』
なに、これ、体が熱い。いっつもお父さんは、これで戦ってたんだね。
『
『
『
神の変身していた仮面ライダーゲンムに酷似した肖像の描かれたエネルギーパネルを通り抜ける。バクバクと脈打っている心臓を押さえ付けるようにノイズに視線を向ける。
「仮面ライダーピュージ……レベル50だよ」
みんな、変な顔で見てるけど。考えてる暇とか無いんだよね。だから、直ぐに倒してゲームを終わらせる!!
「よっ、てりゃあぁぁ!!」
ノイズの振ってきた腕を掴み取り、引き寄せながら顔面を殴り飛ばす。やっぱり、ゲームキャラの技を模倣すれば出来ないことはあんまりない。
「ハァッ!」
両手を腰に溜めて踏み込みと同時に両手掌打を叩き付ける。お、おぉ?今のはパワーに溢れた攻撃だったような気がするけど。
まあ、あとで考えよう!
ガシャットギアデュアル・ガンマをホルダーから引き抜いてダイアルを元の形に戻して『マイティアクション』側に捻り直す。
『キメワザ!!』
ガシャットギアデュアル・ガンマをホルダーに差し込んで飛び上がる。ちょっと天井に頭が当たった。…埃とか付いてないよね?
『デュアルガシャット!!』
エネルギーエフェクトを右足に集まっていき、エフェクトの発生していない左足で天井を踏み台にして超高速で落下する。
『マイティクリティカル・ノヴァ!!!』
前に転がるように体勢を変えて踵落としになるようなキックを残っていた大きなノイズに叩き付け、未来の立っていた場所の前に着地する。
『会心の一発!!!』
…転びそうになったのは黙っておこうかな。あと、未来にも説明とかしないとなぁ…。それはお母さんに任せた方が良いのかな?