特機部に新たな仲間が増えると綺乃君と了子君から聞かされた。一人は洸の娘である立花響君と天才的な音楽家夫婦の娘である雪音クリス君だそうだ。クリス君に関しては了子君でも予想外だったそうだ。
了子君が言うにはライドプライヤーとしてノイズと戦っている時に出会い。その戦い方は凄まじいものだと聞かされたが、まだまだ二人は子供だ。あまり、無理な行動は控えて欲しいものだ。
そんなことを考えているとエレベーターから綺乃君と了子君、洸が二人を連れて来てくれた。立花響君と雪音クリス君以外は普通に出勤してきた感じだな。
「お、お父さん…!お尻打っちゃった…っ」
「お父さんも初めてきた時はお尻を打ったよ…」
「体幹鍛えてればフツーだろ?」
「そうね。雪音ちゃんの言う通りよ?」
了子君と雪音クリス君の当然と言わんばかりの言い放ち、洸と立花響君は頬をポリポリと掻きながら困ったような表情を浮かべており、雪音クリス君は綺乃君をチラチラと見ていた。
…ふむ、綺乃君はゲーム業界では黎斗君を凌ぐほど有名な存在だからな。気になるのも仕方がないと言えば仕方がないな。
「弦十郎君、そろそろ話しても良いかしら?」
「ん?ああ、頼めるか?」
「ふふん、私に任せなさい」
立花響君と雪音クリス君は了子君の話を聞いている最中、綺乃君はテーブルの上にガシャットケースを取り出して黎斗君の作り上げたゲーマドライバーをアタッシェケースから取り出していた。
次の瞬間、会議室の壁に設置されたディスプレイに翼と奏君の姿が映し出された。
その後ろには「反省中」と書かれた紙と縄で縛られた黎斗君の姿が見えたような気がした。綺乃君は呆れたような溜め息を吐き出しながら見知らぬライダーガシャットを見せてきた。
…ふむ、シューティングゲームは好みではないな。
「雪音クリス…ライドプライヤー用ライダーガシャットでは本領を発揮することは出来ないだろう?黎斗には悪いが、特別に先行プレイさせてあげよう」
綺乃君の手には『
「……ホントにアタシが良いのか?」
綺乃君の言葉を聞いていた雪音クリス君は迷っているのか。綺乃君の言葉を聞き返していた。目上への話し方はダメだが、一応の敬意を払っていることが伺えるな。
「ふふっ、君のことは耳にしているよ。天才ゲーマー少女『ユッキー』ちゃん」
「ユッキーじゃなくてスノウだ!?」
成る程、天才的な音楽家夫婦の娘は天才ゲーマー少女だった訳だな。立花響君も「えっ、ユッキー?!」と驚いている。翼も「狙撃姫ユッキー」奏君も「アタシのジェット機、ブッ潰した白兎かよ!?」とディスプレイ越しに驚いており、二人の後ろにいた黎斗君は縄を解いて逃げようとしていた。
黎斗君、逃げても解決しないぞ?とりあえず謝っておけば解決するはずだ。
『
檀黎斗の作成したファースト・パーソン・シューティングゲーム。復讐を誓ったガンマン達の壮絶な死闘を繰り広げる正義の保安官を操作するゲーム。エンディングはラスボスを倒して親の墓参りを行うこと。