戦姫絶唱、君達は絶版だ。   作:SUN'S

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第22話『響と未来』

今、私は未来と向かい合うように座っている。お母さんに説明してもらった事や私のやっている仮面ライダーとしての活動を聞いてきたと未来に言われた。他にも「なんで教えてくれなかったの?」と泣きながら言われた。

 

私は未来を泣かせたくなくて黙ってたけど。私が黙ってたから泣かせちゃったんだよね。

 

ごめん、ごめんね。私、そういうの上手く話せないから…。お母さんに任せちゃったんだけど。そうだよね、自分で話さないと意味無いよね。

 

「未来、綺乃さんに会いに行こう!」

 

「綺乃さん…?」

 

「もしかしたら未来も一緒に…!」

 

違う。綺乃さんだって戦いをゲームと誤認するなって言ってたんだ。もっと違うことを考えないと!!

 

「その、綺乃さんって人に会えば響と一緒に居られるんだよね?」

 

「…うん……そうなんだけど…」

 

「じゃあ、私に綺乃さんって人と会わせて…」

 

「……分かった…」

 

未来と一緒に綺乃さんの家に向かう、今日は学校だったけど。急用が出来たからお休みします!

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

今朝、立花響と見知らぬ少女が訪ねてきた。用件を聞くために家に招き入れる最中、天羽奏達の存在を思い出した。二階の客室で寝ているとはいえ話し声が聞こえれば起きてくる。

 

「響みたいなガシャットを譲って下さい…!」

 

いきなり、初対面の相手に向かってライダーガシャットを譲って欲しいと懇願されたのは生まれて初めての経験だな。等と考えていると黎斗が自室の扉から顔だけを突き出して話を聞いていた。

 

…なぜだ、とてつもなく嫌な予感がする。

 

「君、名前は?」

 

「えっ、うそ、檀黎斗!?」

 

「君の名前は?」

 

「あ、小日向未来です!」

 

黎斗の登場に驚きつつも問い掛けには答えて名前を黎斗に教える。見知らぬ少女───小日向未来は黎斗に尊敬の眼差しを向けていた。黎斗は若者世代では美形の若社長として有名だからな。

 

「未来君、君に…このガシャットとゲーマドライバーを貸してあげよう。友達のために使いなさい」

 

「は、はい!ありがとうございます!」

 

…やはり、何時とも違うような話し方では違和感を感じるな。だが、立花響と小日向未来は嬉しそうに話している。黎斗なりに二人の事を案じたのか?等と考えているとニタアァァという笑みを浮かべている黎斗を見てしまった。

 

また、ろくでもない事を考えているな。

 

厄介事を引き起こした時はガシャットとゲーマドライバーを一時的に没収させてもらうからな?

 

「未来君、そのガシャットに想いを詰め込むように念じてみてくれないか?」

 

「想い……響…!」

 

次の瞬間、小日向未来の目がオレンジとグリーンに発光した。よく見ると手に持っていたブランク状態だったライダーガシャットが薄紫と桜色に変色していた。

 

「未来君、君には期待しているよ」

 

何とも言えない白々しいし台詞だな。

 

 

 

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