立花響は変身を解除すると黎斗達の待っている観戦席へと戻っていき、黎斗の羽織っていた黒色の外套とガーゼや包帯を巻かれて天羽奏と風鳴翼に強引に寝かされた。
「お前、無茶し過ぎだろ?」
「あ、あはは……ごめんね?」
「まあ、お前は寝転びながら銃使いの試合でも見てろよ」
雪音クリスはライダーガシャットをクルクルと回転させながらヘリポートへと上がり、反対側から上がってきたピンク色のパーカーを着込んだ少女と対峙していた。
「雪音クリス」
「暁切歌デス」
二人は自分の名前だけを教えるとライダーガシャットを相手の顔に突き付けながらスイッチを押し込んだ。
『
『
二人の持つライダーガシャットは同系統『シューティング』ゲームである。
「「変身」」
『ガシャット!!』
ライダーガシャットをゲーマドライバーのスロットに差し込んでレバーを引っ張るように開ける。
『レベル・アップ!!』
一瞬にしてゆるキャラボディが弾け飛んだ。
『ガガンガン!!ガンガガン!!』
『ババンバン!!バンババン!!』
『リベンジ・ガンナーズ!!』
『バンバンシューティング!!』
二人の身体はしっかりとした人間の体型の仮面ライダーへと変身を遂げた。雪音クリスの手にはガシャコンハンドガンが握られており、暁切歌の手にはガシャコンマグナムが握られていた。
「
二人は背中を合わせた。
「
二人は一歩ずつ離れるように歩き出した。
「
二人は離れるように五歩目を踏み出した。
「
二人は離れるように七歩目を踏み出した。
「
二人は離れるように九歩目を踏み出した。
「「
二人は離れるように十歩目を踏み出した。
二人は振り返るなり構えていたガシャコンハンドガンとガシャコンマグナムの銃爪を引いた。二人の持つガシャコンウェポンから響き渡る炸裂音と共にエネルギー弾が放たれた。
雪音クリスの側頭部に白煙が出ていたが僅かに暁切歌の放ったエネルギー弾が反れており、暁切歌の右肩にも白煙が出ていた。二人の左胸に刻まれたライダーゲージは同じ量だけ減っている。
「「審判、
二人はライダーガシャットをスロットから引き抜きながら宣言した。二人の銃使い以外は困惑していた。完全には被弾していないのに敗けを認める理由はなんだ?等と考えているのだろう。
「最高の銃使いはな」
「二発目を撃たない」
「「撃つのは一発だけ」」