昨晩、私の会社へと侵入してきた他国の特殊部隊をバグスターウィルスに感染させてみた結果を伝えておこう。
やはり、風鳴弦十郎の様な超人染みた精神力を持ち合わせて居なければ消滅するようだ。九条には日本政府内部のデータベースをハッキングさせて適性診断を行わせている。
今までの診断で判明した該当者は「風鳴弦十郎」「櫻井了子」の二人だけだったが、世界へと輸出した『KAMENRIDER-CHRONICLE』によって増大している筈だ。送られてきたデータには「立花洸」という名前が追加記入されていた。
「立花洸、君の活躍を期待しているよ」
二つのライダーガシャットを納めたアタッシェケースを持ちながら二人の住んでいる家屋へと向かう。ああ、どのような歓喜の声を上げてくれるのだろうか。
アタッシェケースの中身は『
◆◆◆◆
今日、響やお母さんと一緒にテレビを見ていると玄関からチャイムの音が聞こえてきた。勧誘かな?等と思いつつ、玄関ドアを開けるとゲンムコーポレーション社長檀綺乃さんが立っていた。
返事を返さない。僕を不思議に思ったのか。響やお母さんも玄関へ来て固まっていた。いや、響だけは「あ、テレビのオバサンだ!」と言っていた。
……失礼な言葉を口にした響を叱ろうとした瞬間、檀綺乃さんが「そうだよ、テレビのオバサンだ。君のお父さんとお母さんに話があるんだけど。お話ししても良いかな?」と同じ目線になるように座り込んで響と話していた。
お母さん、僕達の娘って危機感とか欠けてるのかな?
リビングへと檀綺乃さんを通してからソファに座って貰う。お母さんは「珈琲!?麦茶!?どっちを出せば!?」と混乱していた。僕も混乱していいかな?
「立花洸さん、『KAMENRIDER-CHRONICLE』はご存知ですよね?」
「は、はい。僕達も持っています…。その、社長はなんで?僕の名前を……」
「実を言うと貴方の力をお借りしたい…。我が社の開発した新作ゲーム『MIRACLE-MAKER』と『バグルドライバー』で適合したのは、貴方だけなんです」
「み、ミラクルメーカー?バグルドライバー?なんの話をしてるんですか?」
檀綺乃さんの言葉には知らない単語が多すぎて困っていると、響が「このカバン…ちっちゃいねー!」と檀綺乃さんの持ってきていたカバンを見せてきた。
…あとで響ちゃんにはお母さんとお話をしてもらうからね!?
「我が社では対ノイズ用ゲームを作成しています。今現在、発売しているクロニクルを上回るガシャットを貴方に渡したい。……何より家族を守るためには今よりも強力な力が必要の筈です…」
「…僕が…このミラクルメーカーを使えばお母さん達をノイズから守れるのか?」
「えぇ、貴方は…『
これが有ればお母さんや響を守れる……。
『
檀綺乃の作成したマジックタイプ型ロールプレイングゲーム。あらゆる魔法・魔術を駆使して魔王軍から王国を守り、魔王を討伐する王道RPGゲーム。エンディングはお姫様と結婚すること。