綺乃君の言葉を信じるならば新たな「仮面ライダー」が誕生したらしい。…俺よりもひ弱そうな見た目だそうだが、家族を守るために力を求めた心優しき男だと聞かされた。うむ、男気を感じさせる者だな。程無くして、俺の目の前にライトブラウンの特徴的な髪色の細身の男が現れた。その目には闘志が宿っており、覚悟を決めた男の顔立ちだった。
こんな男を見付けてくるとは綺乃君の情報網は凄いな。綺乃君の観察眼に感心していると轟音と共に地面や壁を通り抜けてノイズが現れた。俺は座っていた男と共に逃げ惑う人々とは逆方向──ノイズへと向かって歩いていく。
『『ガッチャーン!!!』』
バグルドライバーを取り出し、バグスターバックルに装着する。直ぐ様、スーツの内側ポケットからライダーガシャットを取り出す。
『
『
ライダーガシャットのスイッチを押し込み、バグルドライバーのスロットに挿入する。
『ガシャット!!!』
バグルドライバー上部のスイッチを押し込んでネクタイを緩める。
『バグル・アップ!!』
すると、俺の目の前にライダーの肖像を持つエネルギーパネルが現れる。
『ワン!!ツー!!ワン!!ツー!!』
『エンター・ザ・ハート!!!』
『ビートアップ・グルーヴィー!!!』
エネルギーパネルを突き通ると丈の長い外套をバグスターバックルで押さえ付けた真っ赤な装甲を纏い。その髪は怒髪したように逆立っており、両の拳にはガントレットらしき装甲が着いていた。
俺の隣に立っていた男も同じようにバグルドライバー上部のスイッチを押し込んで両手首のカフスボタンを外していた。
『ミラクル!!マジック!!』
『ロード・オブ・メイガス!!!』
『ミラクルメーカー!!!』
エネルギーパネルを突き通ると竹の長い真っ白な外套をバグスターバックルで押さえ付けた金色の装甲を纏い。その頭にはドラゴンを模したようなフードを被っており、左手には鉞と柄の短い錫杖が合体したような武器を持っていた。
「ノイズを叩きのめす。手伝ってくれるな、魔法使い?」
「ああ、家族を守るためだ。手を貸すよ、突風のロッカーさん」
男と共に向かってくるノイズを仮面越しに睨み付け、魂のリズムを乗せた拳を叩き込み。男は鉞を巧みに操り、向かってきていたノイズに雹の弾丸を放ったりしていた。近距離・中距離をメインとしたスタイルのようだ。
「オラアァァッ!!」
前腕部を叩き付けてノイズ共の首を刈り取り、背後に迫ってきていたノイズに拳を打ち込もうとした瞬間、右足に雷のようなエネルギーが集束されていき、雷撃を纏った震脚によって生じた余波はノイズを掻き消した。
まさか、ここまで優れた能力を持っているとは思わなかった。了子君も綺乃君も…俺の近くには天才的な女性しか居ないのか?