戦姫絶唱、君達は絶版だ。   作:SUN'S

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第9話『デンジャラスな再会』

今年、風鳴翼と天羽奏をゲーマーアイドルとして導くことになった。両家の母親は「ゲーマー!?」「まあ、アイドルですか」と対照的なリアクションを取っていたが、私の熱心な勧誘によって専属マネージャーとなってくれた。黎斗…勧誘とは、こうやるんだ。覚えておいて損は無い筈だ。

 

さあ、次のステップへと行こう。

 

風鳴翼と天羽奏、この二人には世間へとゲーム実況を行っている光景とプレイ画面をテレビで視聴してもらう。勿論、我が社はスポンサーとして様々なゲームを提供しよう。ゲームを行う行為は普通であり、ゲームを行わない行為は異常だと植え付ける。

 

順調に事が運んでいき、今はバトルゲームを行っていた時だった。風鳴翼の使用していたキャラクターは真っ白なゾンビ擬きによって叩き潰された。

 

しかもあのフォルム……。

 

実況中とは云えど干渉しないとダメなようだ。天羽奏からヘッドフォンマイクを借り、ゾンビ擬きへと通話が繋がるように調整する。

 

「黎斗、なんの真似だ?」

 

我が子の名前を口にするとスタッフも天羽奏や風鳴翼の親達も驚いていた。

 

「えっ、その白いゾンビってクロトなのか!?」

 

「黎斗君が、真っ白ゾンビ…なんで?」

 

しかし、黎斗のプレイヤースキルは幼少の頃よりも成長しているな。

 

『ブゥエァーハッハッハッハッハッハッハッハッ!!!カザナリツバサァァ!!アモウカナデエェェェッ!!オマエタチノキャラハウゥゥワァァタァシィィガァァァコウリャクシタゾオォォォ!!!』

 

「……お前、テストプレイルームにいるな」

 

『………チガウヨ?……』

 

耳元に当てていたマイクを天羽奏に返そうと振り返ったら二人がソワソワしていた。あんな奇妙な生物の声を聞いて引かないとは嬉しいな。

 

「諸君、我が子へのお仕置きを行ってくる」

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

オバサンが出ていったことを確認してからマイクの音量を最大限まで上げ、みんなで聞くことになった。ちなみに発案者はアタシだぜ?

 

『反省しろ!』

 

『ギャアァァァァッ!!!アタマヲネジルナアァォ!!ウゥゥワタシィィノオォサイノウガァァァツマッテイルンダゾォォォ!!!』

 

『貴様の才能は、すでに私よりも上だろうが!?全く…そろそろゲンムを譲ろうと思っていた。私が馬鹿みたいじゃないか……』

 

『え?ゲンムくれるの?』

 

クロトはゲンムコーポレーションを譲ると言う言葉に反応していた。…クロトが社長……アタシはクロト専属のゲーマーアイドル……ふへっ…ふひひっ…。

 

あ、やばい、ちょっと変なことを考えちゃった…。

 

まあ、ツバサも同じようなことを考えてんだろうな。隣に座っているツバサをみると「社長婦人…いや、秘書の方が…」なんてブツブツと呟いてた。おい、カメラに映ってんぞ。いいのか?その姿が放送されんだぞ?

 

 

 

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