イナズマイレブン 雪原のパートナー   作:黄熊

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どうも黄熊です。今回はゆるーい感じになっています!
それでも良ければどうぞ!


第17話 キャラバンでのひととき

漫遊寺中を出る際に、いつの間にかキャラバンに乗っていた木暮。勝手について来た状態なので1度漫遊寺に連絡を入れるべく、近くのコンビニに寄ってキャラバンを停止さると、瞳子監督が漫遊寺に連絡をしにキャラバンを降りていった。そんな中、栗松が木暮をチームに入れるのを反対していた

 

「俺は反対でヤンス!こんな奴!!」

 

「うあああああ~~~~~!?」

 

栗松が木暮を見ながら告げるが、木暮は何処吹く風で席に座って何かしている。すると、木暮が手に持っている物を見て目金が突如絶叫し、木暮が持っていた物を奪う。それは、目金が大事にしていた人形であった。ただし、その顔には髭の落書きが施されている。そして木暮の右手には、ペンらしき物が握られていた

 

「僕のレイナちゃんが~!!」

 

「うししししっ!」

 

「ぼ、僕もこんな奴が、雷門イレブンに参加するなんて断固反対です!!」

 

「ふんっ、たかがおもちゃぐらいで」

 

「何をー!!」

 

「あーー!!」

 

「今度は何だよ?」

 

悪びれもしない木暮の態度に、目金が激怒する。すると、今度は栗松が叫んだ

 

「俺の雑誌が…」

 

栗松が手に取った雑誌の表面には、目金の人形同様落書きが書かれていた。目に見えて落ち込む2人に、染岡が呆れた表情を浮かべて告げる

 

「お前らなぁ、イタズラされたぐらいで大げさなんだよ。こいつの悪ふざけに一々反応するからいけねーんだ」

 

「…くっ!?」

 

染岡の後ろで、何故か風丸が突然口元を押さえてプルプルと身体を震えさせていた。何事かと思って俺は染岡の背中を確認すると、でかでかと「バカ」と書かれた張り紙が付いている。これを見て風丸は笑いを堪えてるのだろう

 

「染岡、背中.....」

 

「あぁ…?て、てめぇ…木暮ー!」

 

「うっししし!」

 

風丸が染岡に背中の張り紙を教えると、染岡は背中を確認して剥がす。そして張り紙を見て即座に顔を真っ赤に染めて激怒。笑いながら走って逃げる木暮を追おうとする

 

「待てー!ぶっ殺す!!」

 

「染岡、ストップストップ!」

 

「一々反応するなってさっき言ったのはお前だろ!?」

 

「放せー!あの野郎ーー!!」

 

「うしししししっ!」

 

「木暮君!」

 

拳を握った染岡を見て流石に暴力沙汰はまずいと思い、一之瀬と土門で押さえるも抵抗する染岡。そんな光景を見て笑う木暮を、音無さんが叱った

 

「皆に謝りなさい!ちゃんと謝らないと、漫遊寺に帰ってもらうからね!」

 

「…ごめんよ」 

 

音無さんに言われて、木暮は目金達に謝罪の言葉を口にする。イプシロンとの試合前に信じていると言われたからか、音無さん相手だと比較的大人しいようだ。他にも2人の間に何かやりとりがあったようだが、そこに自分から首を突っ込むような真似はするべきではないだろう  

 

「まぁ、本人も謝ってるんだからさ。な?栗松、目金、染岡」

 

「…キャプテンにそう言われたら、仕方ないでヤンス…」

 

「今回だけですよ?」

 

「ちっ…」

 

円堂が木暮の前に立って、これ以上関係を悪化させないようにと仲裁する。円堂の言葉を受けて、渋々怒りを押さえる3人。これで一件落着…とはいかなかった。俺は特に注意することなくただただ士郎と共に静観していた。

 

 

円堂からこっそり離れようとしている木暮の姿だった。円堂が仲裁をしている間に、木暮は円堂にもイタズラを仕掛けていたのだ

 

「こ、木暮-ー-!!!」

 

流石の円堂もこれには怒り、瞳子監督が戻って来るまでキャラバンの中は騒がしかった。その後、瞳子監督が戻って来て漫遊寺中の監督から許可を貰い、木暮を正式にチームに加える事になったのだった

 

 

 

改めて東京に向かう俺達一行。しばらくすると瞳子監督の携帯が鳴り出した。瞳子監督が確認すると、響木監督からのメールらしく、内容を読み始める

 

「響木さんからだわ…影山が脱走し、愛媛に真・帝国学園を設立した?」

 

『なんだって!?』

 

瞳子監督の言葉に驚愕する。中でも、円堂と鬼道が特に驚いた表情を浮かべる

 

「あいつ、まだ性懲りもなくそんな事やってんのかよ!」

 

「しかも、真・帝国学園だって!?」

 

「っ…」

 

「鬼道?」

 

左手を強く握り締めて鬼道は身体を震わせる。その表情には明らかな怒りが浮かんでおり、隣に座る塔子さんはそんな鬼道を見やり心配していた。普段冷静な鬼道が、ここまで怒りを露にするのを始めて見たからだ

 

「よしっ!愛媛に行こう!」

 

「ああっ!影山のやろうとしてる事を、ぶっ潰そう!!」

 

「そうよ!あいつを許しちゃいけないわ!!」

 

円堂の発言に土門と夏未さんが同意を示す。勿論、俺も影山を放置する訳にはいかないと思っている。すると、皆が突如怒り出した事が気になったのか、塔子さんが鬼道に尋ねた

 

「なあ、影山って中学サッカー協会の副会長だったんだろ?」

 

「そうだ。そして帝国学園の総帥だった。…俺達の、チームの…」

 

「そんな人を、何故倒さなきゃならないんだ?」

 

塔子さんの疑問に、鬼道の代わりに後ろの席に座る円堂が怒りを含んだ声で答える

 

「勝つ為には手段を選ばない奴だったんだよ!!」

 

「それも自分の手は汚さず、人を使って相手チームを蹴落そうとする」

 

「きったねーの…」

 

「あぁ、卑怯が服を着て歩いてるような男さ」

 

「それだけじゃない。あいつは勝つ為に神のアクアを作り出した」

 

「神のアクア?」

 

「人間の身体を、根本から変えてしまう物さ。神の領域にまでな」

 

塔子さんに告げていた。しかし、今の栗松や風丸には迷っている表情は見られなかった。

 

「結局それが、影山の逮捕に繋がったのよ」

 

「そいつが脱走したんだ」

 

「またサッカーを使って何か企んでいるのか…!」

 

「うわあ~!?」

 

拳を鳴らして気合を入れる円堂。すると突然壁山の叫び声がキャラバンに響いた

 

「壁山、どうした!?」 

 

「木暮君が酷いんス。これ、見てくださいよ!!」

 

『…っ、あははははっ!!』

 

そう告げた壁山の顔には、落書きがされていた。その顔を見て思わず大笑いしてしまう俺達。木暮が席を立って、前の方に立つと右手でペンを掲げる。あれで落書きをしたのだろう

 

「居眠りした隙に…って、何で皆笑うんスか!?うぅ、栗松~!」

 

「ちょ、その顔で近付かな…ぶふっ!はははははっ!!や、ヤバイでヤンス…!!」

 

「くくくっ…!」

 

「わ、笑ってなんかないよ!」

 

涙目で顔を近付けた壁山を見て、栗松が噴き出してしまう。栗松の隣に座る目金も笑い過ぎて腹を抱えて涙目になっていた。円堂が壁山に笑ってないと言うが、表情は明らかに笑っておりその発言に意味は無かった

 

「うしししし!」

 

「木暮君!シートベルトはちゃんとする!席から立たない!守れないなら降りてもらうわよ!」

 

前まで出て笑っていた木暮を、音無さんが席から立ち上がって木暮に説教をし、慌てて席に戻るとシートベルトを着用した

 

「しょうがない奴だなぁ…」

 

「もおっ…」

 

それを見て円堂が呆れた表情で呟いた後に、音無さんも席に座った。その時だった。キャラバンの中に、まるでオナラをしたような音が音無さんの所から響いて来た。一瞬硬直した俺達だったが、顔を真っ赤にした音無さんが自身の下に置いてあったゴム状のクッションらしき物…ブーブークッションを取り出し、身体を震わせて大声で叫んだ

 

「こっ…木暮君ーーーーー!!!!!」

 

キャラバンに音無さんの特大の怒声が響き渡るのだった。

しかし、木暮が仲間に加わってからキャラバンによりいっそう笑顔が溢れるようになったのだ




もしよければ、感想やアドバイス、誤字脱字があれば宜しくお願い致します!

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