イナズマイレブン 雪原のパートナー   作:黄熊

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どうも黄熊です。いろいろとあり投稿が遅くなりました~
今回から真・帝国学園編です。
あまり話数かけるつもりはないです!


第19話 VS真・帝国学園

俺は不動とのやり取りの後はそのまま皆がいるところへと戻った。何をしていたか聞かれたが跡を追ったが道に迷ったと伝えておいた。

暫くすると円堂と鬼道が俺達の所へと戻り道案内をしてくれた

真・帝国学園の中央部分。そこに展開されたサッカーフィールドの上に、俺達は集まっていた。この潜水艦が浮上した際に左右に開いた場所は、観客席となっている。予めここで試合をする為に設計されているようだ。

 

どんだけ金をつぎ込んだんだよ....

 

「影山がどんな汚いやり方を使ってきても、俺達は正々堂々と打ち破ってやる!いくぞ、皆!!」

 

「この試合、絶対に勝つぞ!源田と佐久間を救う為にも!!」

 

『おぉっ!!』

 

円堂と鬼道の言葉に、皆で応える。次いで俺は真・帝国学園側のベンチ近くにいる帝国学園のメンバー…佐久間と源田を見る。

 

そこには帝国学園に似たユニフォームを着た佐久間と源田の姿を目撃した皆は驚き、鬼道が事情を説明する

 

世宇子に勝って勝利の喜びを掴んだ自分とは違い、敗北の屈辱しかなかった佐久間と源田は、不動に問われた際に勝利を、強さを求めているのだと気付き、再び影山の下に付いたのだと。それが間違いだと気付かせる為にも、円堂が不動達に試合を挑んだと告げる鬼道。そして2人を救うべく協力してほしいと頭を下げた鬼道に、俺達は鬼道の想いに応えるべく、彼等を止める為に真・帝国学園との試合を始めようとしていた

 

「鬼道君、今日の試合貴方に任せるわ」

 

「ありがとうございます」

 

瞳子監督も俺達が試合をする事を許可し、今日の試合は鬼道に任せるようだ。影山がエイリア学園と繋がっているというのもあるのだろうか、許可した時に普段よりも明らかに感情的な様子を浮かべていたのが気になったが…

 

改めて俺は佐久間と源田を見やる。右目に付けていた眼帯の中央が破けて奥から黒い瞳が見える佐久間に、髪の量が増えて右瞼に爪の傷のような物が二筋がある源田。見た目も雰囲気も違う2人に違和感を感じていた。何故なら、彼等は入院している状態だったはずだからだ。

 

やはり禁断の技を取得したことにより鬼道よりも優れていると思い自信に満ちた顔をしていた。

だけど、佐久間、源田の思い通りには行かせねーぞ。とりあえずは最初の1発だけだ。

 

 

「(この試合は、佐久間と源田を助ける為の試合なんだ…!絶対に勝つ!)」

 

「(『俺達には秘策があるのさ』…まさか、アレを使う気じゃないよな?アレは…あの技は…!)」

 

「(鬼道、お前に見せ付けてやる…!)」

 

「(俺達が総帥の下で新たに得た力を、強さを!!)」

 

「(早く終わらねーかね....)」

 

不穏な雰囲気が出ているフィールドで様々な思惑が交差する中、審判がホイッスルを鳴らして試合が始まった

 

FW

  高梨 風丸 染岡 士郎

       

 

MF

    鬼道  一之瀬

  財前       土門

 

DF

  壁山     栗松

 

GK     円堂

 

ベンチ:目金、木暮

今回は木暮をベンチに下げ栗松がDFへと入った

 

『さぁ、ついに始まりました!雷門中対、真・帝国学園の試合!』

 

真・帝国学園のキックオフで試合が始まった。不動が比得からボールを受け取ったと同時に佐久間が1人で攻め上がり、一気にゴール前付近まで進む。それを見て口元を上げた不動が溜め息をつきながら、佐久間に向かってボールを飛ばす

 

「佐久間、見せてやれ、お前の力を!!」

 

「やらせないでヤンス!…えっ!?」

 

佐久間へのパスをカットしようと跳んだ栗松だったが、後から跳んだ佐久間が栗松を抜いてボールに追い付き、パスを受け取る。病み上がりのはずの佐久間がエイリア学園との戦いで成長している自分よりも速い事に驚愕する栗松を置き去りにし、佐久間は着地すると同時にゴール前まで駆けると、何故かその場で止まる

 

「…うおおおおおっ!」

 

「やめろっ!佐久間ー!!」

 

そして佐久間は、1度深呼吸をすると唸り声を上げて口笛を吹こうとする。その動きを見た鬼道が、慌てて佐久間の所へ向かいながら制止の声を掛けるも、佐久間は動きを止めず口笛を鳴らす。直後、グラウンドから5匹の赤いペンギンが飛び出て空を舞う

 

「それは…!」

 

5匹の赤いペンギンは空を舞うと、振り下げられた佐久間の右足に次々と噛み付きを行い、痛みを堪えながら佐久間がボールを蹴ろうとする

 

「禁断の技だぁぁ!!」

 

「皇帝ペンギン、1号!!ぐあああっ!!くっ…!」

 

鬼道が叫んだ瞬間と同じタイミングで、佐久間がボールを蹴った。同時に佐久間の右足に噛み付いていたペンギン達が再び空を飛んでボールに追い付くと、嘴で押しながらシュートにパワーを送る。最後に加速したボールの回りを囲うように飛んで、ゴールに向かっていく。だが、シュートを撃った直後に佐久間は辛そうな声を上げて両肩を掴み、身体を震わせる

 

「ゴッドハンド!!」

 

シュートのスピードにマジン・ザ・ハンドでは間に合わないと判断した円堂は、ゴッドハンドで迎え撃とうとして、シュートと激突。かつての皇帝ペンギン2号に破られた時と同じく、ゴッドハンドの5本の指にペンギン達の嘴が突き刺さる。流石は禁断の技と言われてるだけのことはあるな....

だがゴッドハンドVなら止められる!

 

「(何だ!?この凄いパワーは!?)うわあっ!?」

 

数秒だけ耐えてゴッドハンドが粉砕され、シュートが円堂の身体ごとゴールネットに叩き込まれた

 

雷門 0-1 真・帝国学園

 

『ゴーール!真・帝国学園先制!!佐久間のシュートが円堂を吹き飛ばしたーー!!』

 

「とりあえずは一人と....」

 

佐久間の放ったシュートの威力に司令室から試合を眺めていた影山もまた、嬉しげに口元を上げていた

 

すぐに立ち上がろうとした円堂だが、身体から伝わる痛みに顔を顰めて膝を地に着け左手で腹を押さえ、汗が顔に出ていた

 

「身体中が痛い…こんなシュート、初めてだ…!なっ!?」

 

痛みを堪えながら佐久間を見る円堂だったが、シュートを撃った佐久間の方が円堂よりも辛そうな表情で痛みに耐えながら地面に膝と両手を着けて項垂れ、荒い呼吸を繰り返しているのを見て目を見開く。そんな佐久間に鬼道が近寄って問う

 

「佐久間、お前、何故…」

 

「見たか鬼道、俺の皇帝ペンギン1号!」

 

言いながら立ち上がった佐久間は、顔に汗をだしながら口元を上げて鬼道に振り返る。その表情を見て、鬼道が顔を顰めながらはっきりと告げた

 

「皇帝ペンギン1号は禁断の技だ!2度と撃つな!!」

 

『!?』

 

鬼道の言葉に雷門の皆が驚く中、佐久間は鬼道の言葉を聞いて笑みを浮かべた 

 

「怖いのか?俺如きに追い抜かれるのが…!」 

「違うっ!分からないのか!?このままでは、お前の身体は…!!」 

 

「敗北に価値は無い…勝利の為なら、俺は何度でも撃つ!!」

 

「佐久間…」

 

「鬼道!禁断の技ってどういう意味だ?それに、2度と撃つなって…」

 

心配する鬼道を尻目に、佐久間は歩いて自陣へと戻っていく。佐久間の後ろ姿を見てから、影山がいるであろう場所を睨む鬼道に、円堂が駆け寄って問い掛けた。他のメンバーも鬼道から説明を聞きたいのか、鬼道の周りに集まっていた

 

「皇帝ペンギン1号は、影山零治が考案したシュート。恐ろしい程の威力を持つ反面、全身の筋肉は悲鳴を上げ激痛が走る。身体に掛かる負担が大きい為、2度と使用しない禁断の技として封印された。あの技を撃つのは、1試合2回が限界。3回目は…」

 

「2度とサッカーが出来なくなるという事か…ぐっ!」

 

「円堂!お前ももう1度まともに受けたら、立っていられなくなる!!」

 

『っ!?』

 

「そんなっ…!」

 

円堂が鬼道の言葉を察すると同時に、体に走る痛みに顔を顰め、次いで放たれた鬼道の言葉に雷門の皆が絶句する。自分が壊れる前提で放たれる、相手の身体をボロボロにする必殺技に壁山や栗松、木暮や目金が顔を青ざめる

 

「この試合の作戦が決まった。佐久間にボールを渡すな!」

 

「うんっ!」

 

「その作戦、大賛成だ。目の前でそんな最悪な光景は見たくない」

 

つまり、佐久間にシュートを撃たせないようにすればいいんだな

ってことはこれは....よし!試す価値はあるな

 

「みんな、俺に作戦がある。」

 

俺が声を掛けると皆の視線が一気に俺の方へも集まる。

 

「佐久間にボールを渡さないようにするってことはFWを封じるってことだ。

それならつい最近俺らも体験しただろ?それと同じようにすればいいんだよ。」

 

「俺らも体験って....まさか!?」

 

「なるほどな。イプシロンと同じ動きをすればいいってことだな」

 

一之瀬、鬼道はすぐに気付いた。それに対して俺は頷き

 

「そうだ。FWに仕事をさせないプレーをするんだよ。俺らが真似すればイプシロンの弱点もわかるかもしれないしな」

 

「やってみる価値はありそうだな。風丸、佐久間のマークしてくれ」

 

「ああ、任せろ!」

 

俺が染岡にパスを出して試合再開。染岡からパスを受け取った一之瀬が自分に迫って来る佐久間を見て不動の頭上を越えるループパスで鬼道にボールを渡し、次いで佐久間のマークに付く。2人の後ろから風丸が上がって来て、佐久間にパスが来てもカット出来るように構える

 

「くっ…!?」

 

「お前にボールは渡さない!」

 

鬼道がドリブルで駆け上がり、目座のディフェンスを突破。そのまま一気にゴール前まで到達すると同時に、一之瀬と染岡が左右から鬼道の所へ集まった

 

「(1号を改良して、威力は落ちるが3人で撃つ事で負担を減らし、使える技にしたのが2号!)思い出せ、これが本当の皇帝ペンギンだ!皇帝ペンギン!!」

 

『2号!!』

 

鬼道、一之瀬、染岡の3人で皇帝ペンギン2号が放たれ、源田の守るゴールへ向かって飛んでいく。それを見て、源田は口元を上げた

 

「ビーストファング!」

 

「なっ!?」

 

「うおおおおおっ!」

 

必殺技の名に鬼道が驚いている中、源田は両手首をくっ付けるとシュートの正面に手を構え、唸り声を上げながらシュートに合わせて両手を広げ、まるで噛み付くように上下からボールを挟んで力を込める。シュートの勢いが完全に殺され、源田の両手に収まった

 

「がっ…ぐおおおおおっ!!」

 

皇帝ペンギン2号を完璧に止めた源田が口元を上げたその時、突然その場で膝を着いて蹲ると、辛そうな叫びがフィールドに響き渡った

 

「まさか、ビーストファングまで…」

 

「鬼道!ひょっとして、今の技も…」

 

「ああ。ビーストファングだ。皇帝ペンギン1号と共に封印された禁断の技だ…!」

 

『っ!!』

 

「って事は、ビーストファングも同じく身体を破壊する技…」

 

「源田にあの技を出させるな!」

 

「シュートを撃つなって事だな」 

 

ボールは痛みを耐え抜いて立ち上がった源田から弥谷、弥谷から不動へとボールが回る

 

「佐久間!」

 

「渡す訳にはいかない!」

 

不動が佐久間に向かってパスを出すが、風丸がカットし、俺にパスをした

 

「頼んだぜ、士郎!」

 

シュートを撃てないと誰しもが思っていた。

だが、しかし俺はゴール前にいる士郎へとパスをしたことに驚いていた。

 

「遅いよ!エターナルブリザーーード!!」

 

咄嗟にビーストファングを出そうとした源田だったが、もう遅かった。士郎のエターナルブリザードがボールに叩き込まれ、シュートは源田の横を通過して、ゴールネットをボールが揺らした

 

雷門 1-1 真・帝国学園

 

『ゴーール!!源田は反応出来ない!!雷門追い付いたーーー!!!』

 

「っ、よし!」

 

源田にビーストファングを出させずに点が入った事に、俺が拳を握って笑みを浮かべる。そして喜んでいるのは当然、俺だけではない

 

「いやったぁー!」

 

「ビーストファングを出させず、本当にゴールを決めちまいやがった!」

 

「ナイスシュートだ士郎!」

 

よし、これで同点となり前半終了のホイッスルが鳴った。

後半はこう上手く行くだろうか...何かしら対策をしてくるはずだ




今回も倍以上に文字数掛かりました(笑)
アンケートは終了致します。
まさかの音無さんが逆転勝ちしたのでヒロインは音無さんにしたいと思います
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