イナズマイレブン 雪原のパートナー   作:黄熊

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どうも黄熊です。
みなさん、台風被害は大丈夫でしょうか?
私はなんとか無事に過ごせてます(笑)

暇潰し程度に是非読んでください!


第30話 いざ沖縄へ!

ジェネシスが去ってから数日後陽花戸中で暫く練習をしていると瞳子監督の携帯に響木監督から電話が入った。暫くして電話を終えると、瞳子監督は俺達に告げる

 

「沖縄に、炎のストライカーと呼ばれる人がいるそうよ」

 

「炎の…まさか、豪炎寺!?」

 

炎のストライカーと聞いて、円堂が真っ先に行方不明の豪炎寺の名を呼び、鬼道に視線を向ける。鬼道も間違いないと思ったのか、口元を上げて頷く

 

「いこう!」

 

「よーし!待ってろ、沖縄!豪炎寺!!」

 

右拳を空に掲げ、沖縄に向かうと大声で告げた。瞳子監督は炎のストライカーが豪炎寺だと確定していないと指摘する。しかし円堂は間違いなく豪炎寺だと言い切り、俺達は、豪炎寺を探して沖縄に向かう事になったのだった。

 

ようやく会うことが出来るのか。炎のストライカー豪炎児に!

 

俺もドキドキしながら沖縄へと向かったのだ。

 

福岡を出た俺達は船に乗って、豪炎寺がいるという沖縄に向かっていた。現在瞳子監督が1人で先に沖縄に向かって探し、俺達はキャラバンを船に乗せて後から合流する手筈だ。その間、古株さん達が俺達の保護者を担当してくれている

 

「今確認して来たが、瞳子監督の方沖縄に着いたそうじゃ。これから先に調査をしておくらしい」

 

「豪炎寺さんに会ったら、ファイアトルネードを受けてみたいです!」

 

そう言ったのは、円堂の隣に立つ立向居だ。彼は数日練習を行い、なんとマジン・ザ・ハンドを完全にマスターし、俺達と一緒に戦いたいと志願していたのだ。瞳子監督が承諾した事で、俺達のチームに加わっていた。

 

「そうか。でもあいつのシュートは、そう簡単には止められないぜ?」

 

「本当に豪炎寺君なのかな?」

 

「俺は信じたいね。奴との再会を」

 

「う~ん!輝く太陽、青い海…まるでウチ等の愛を祝福しとるようやねダーリン!!」

 

「あはは…」

 

豪炎寺の会話から一転、浦部さんが一之瀬へ身体を寄り添わせて熱いアタックを仕掛け、一之瀬が視線を浦部さんから逸らしながら乾いた笑いの表情を浮かべる。苦労しているようだが、無理に人の恋愛に首を突っ込むと絶対に碌な事がないと分かっているので放置する。

 

「ダ~リ~ン!」

 

周りの皆も一之瀬と浦部さんから視線を逸らして無視していると、木暮がこちら側に向かって走って来て、笑いながら音無さんの後ろに隠れた。右手にペンらしき物を持っているのが見えた

 

「うっしっし!」

 

「木暮君?何、どうしたの?」

 

「木暮-----!!!!!」 

 

突然自分の後ろに隠れた木暮に音無さんが理由を尋ねた。すると、怒号と共に財前さんが姿を現す。その顔には鼻と頬に落書きがされており、何者かにイタズラされたのだろう。誰がやったかは既に分かっているが

 

「見ろ!ベンチでウトウトしてたらこれだ!!」

 

「うっしっし!」 

 

「木暮君!待ちなさ~い!!」

 

「待て~!」

 

イタズラの犯人である木暮が笑いながら逃げ出し、音無さんが財前さんと共に叱りながら後を追う。見慣れて来た光景に苦笑する皆であった。因みにこの後、音無さんと財前さんが木暮を捕まえてたった状態で腕を組むと、身長差から木暮は女の子2人に持ち上げられる形になる。その状態で仕返しとして額と頬に渦巻きマークの落書きが施された木暮を周りに見せ付けるという罰を執行し、俺達以外の乗客に見られて苦笑されてしまい、顔を赤くした木暮は船にいる間は大人しくなった

 

木暮のイタズラで少し騒々しくなったものの、船に乗ってのんびりと体を休めながら沖縄に向かっていた俺達だったが、ここで問題が発生してしまう。海中の珊瑚が綺麗でもっと近くで見ようと船から身を乗り出した目金が船から落ちてしまい、パニックを起こし溺れそうになっていた目金を近くでサーフィンをしていたピンク色の髪に褐色肌の男が助け、船から1番近い島である場所に目金を連れて来たのだ。船が船着き場に泊まった後で俺達は急いで船を降りて目金と目金を助けてくれた男の所へ向かい、目金の安否を確認する。

 

「ありがとう!君は目金の命の恩人だ!」

 

「よせよ、礼を言われる程じゃねーって」

 

「そうですよ。僕だって泳げるんですから…」

 

「馬鹿野郎!海を甘く見んな!!海は命が生まれる場所だ!命を落とされちゃ堪んねーよ!!」

 

「っ、はい…ごめんなさい」

 

「まっ、とにかくさ。無事でなによりだ。じゃあな」

 

そう言って、目金を助けてくれた男はサーフボードを片手に立ち去っていった。その後もう1度船に乗って沖縄にいこうとしたのだが船は1日1便しか来ないという事で、俺達はここで1日を過ごす事になってしまったのだ

 

「さぁ、やるぞ!やる気さえあれば、そこがフィールドだ!!」

 

『おおっ!!』

 

そんな訳で、空いた時間で練習をしようと円堂が皆に声を掛け、砂浜で練習を行う事となった。木材とネットで即席のゴールを2つ作り、円堂と立向居がGKを務めそれぞれで練習を始める。

 

「パッと開かずグッと握って…ダン!ギューーン…ドカーンッ!!!」

 

円堂は鬼道のシュートを相手に正義の鉄拳をマスターしようと練習しているが、やはり何か足りない部分があるのか、途中で消えてしまう

 

「まただ…ギューンて、何なんだろう?」

 

「焦るな、円堂。究極奥義と名付けられた技だ。簡単には覚えられるはずがない」

 

「そうだな…究極奥義。身に付けたら、どんなすげーシュートだって防げるんだろうな。絶対覚えて見せるぜ!」

 

「いやっほーぅ!」

 

究極奥義を覚えんと、右拳を握って意気込む円堂。すると、海から突如声が聞こえてきた。その声に円堂達が練習を止めて海を見ると、サーフボードに乗ったピンク色の髪に褐色肌の男が波から飛んで、俺達のいる砂浜に姿を現した。先程目金を救ってくれた男だと俺が気付くと、男の横にサーフボードが大きな音を立てて砂浜に落ちて来た

 

「…ん?よぉ、また会ったな。サッカーって、砂浜でもやるもんなのか?ま、いっか。頑張れよ」

 

俺達が砂浜でサッカーをしている事に意外そうな表情を見せるも、すぐにサーフボードを片手に俺達のいる場所から離れ、サーフボードを立てて日陰を作ると男は砂浜で寝始めた。

 

男の行動に少し驚いた円堂達だったが、気を取り直して練習再開。砂浜に足を取られたりしながらもなんとかバランスを保ち走っていた。

 

「ワイバーン、クラッシュ!!」

 

「マジン・ザ…!?」

 

染岡が放ったワイバーンクラッシュをマジン・ザ・ハンドで止めようとする立向居だったが、シュートの速度が想定以上だったのか発動が間に合わず、ボールがゴールに入った

 

「くっ…!もっとマジン・ザ・ハンドを素早く出せるようにならないと…もう1度、お願いします!!」

 

「おうっ!ガンガン撃っていくから覚悟しとけ!」

 

「はいっ!!」

 

そんなシュートを相手に、立向居は止めてみたいと思ったのか目に闘志を宿して構え、それを見て染岡は嬉しそうにしながらシュートを撃つ。

 

きっと立向居と円堂を重ねてるんだろうな

 

そして向こうでは財前さんが浦部さんに一緒にバタフライドリームをやらないかと提案。最初はバタフライドリームは自分とダーリンの技だと拒否していた浦部さんだったが、一之瀬がやってみなよと言うとあっさり承諾。立向居相手にバタフライドリームを試す事になった。

しかし中々上手く行かず今度こそと放ったシュートはタイミングが合わず、放ったシュートが男のサーフボードに当たって男の上にサーフボードが落ちるというアクシデントがあったが、男は良い波が来る時間だったので起こしてくれて助かったと逆に財前さんに礼を告げる

 

「大丈夫なのか?」

 

「ん?あぁ、いいっていいって!んなこたぁ、海の広さに比べりゃちっぽけな話だ。じゃあな」

 

心配する財前さんにそう告げて、男はサーフボード片手に海に向かっていった。その際に、浦部さんが男と塔子さんを見て意味深な笑みを浮かべていた。それから暫く2人のバタフライドリームの特訓は続く。シュートの精度自体は上がっていくのだが、軌道が定まらずゴールに中々ボールが入らない。それでも順調に完成に近付いていく

 

『バタフライドリーム!!』

 

すると、シュートを撃つ際にズレが起きたのか、シュートの軌道が大きく左に逸れ、海の方へと飛んでいってしまう。飛んでいった先には、サーフボードに乗って波から飛んだ男の姿があった

 

「っ!?おおおおおっ!!」

 

突如飛んで来たボールを、男は飛んだサーフボードの上から蹴り返した。そのシュートは波を貫いて、立向居のいるゴールに向かって一直線に飛んで来る

 

『!?』

 

「っ!なんてパワーなんだ…うわっ!?」

 

放たれたシュートに皆が驚く中、咄嗟に受け止めた立向居はシュートの威力に押し負け、後ろに倒れてしまう。そのまま、ボールがゴールネットに直撃して砂浜に落ちた

 

 

すげーなあいつ。かなり距離があったにも関わらず、一直線にゴールまで飛んで来た飛距離といいシュートの威力といい、並の選手を大きく超えているぞ。

 

「あぁー、ビックリしたぜ。急にボールが飛んで来やがってよ」

 

「ねぇ、君!サッカーやってるのか!?」

 

男に円堂が駆け寄り問い掛ける。先程のシュートからサッカー経験者なのかと思ったのだろう

 

「そんなもん、1回もねーよ」

 

「1回も!?」

 

だが、男の返事はサッカーの経験無しという事だった。その言葉を受けて驚く円堂だったが、少しして嬉しそうな表情を浮かべて再度尋ねた

 

「サッカー、やってみないか?」

 

「あぁ?」

 

「あんな凄いキックが出来るんだ。やったらすっげー楽しいぜ!?」

 

「…はははっ!冗談は止せよ、俺はサーファーだぜ?」

 

「でもさ、ちょっとぐらい…」

 

「わりーな、興味ねーんだ」

 

「そっか…」

 

サッカーをやらないかと問う円堂だったが、男はサーフィングに夢中なようでサッカーをする気はないらしく、円堂の言葉を遮り立ち去ろうとする。すると、先程まで黙っていた鬼道が口を開いた

 

「やらなくて正解だ。ド素人がいきなり俺達のレベルに付いて来られるはずがないからな」

 

「…何?」

 

「幾ら身体能力が優れていようと、やった事のない者がすぐに出来る程、サッカーは簡単じゃない」

 

鬼道の言い方が癪に触ったのか、男は鬼道の言葉に反発する

 

「へっ!さっきの見ただろ!ちゃんと蹴り返したじゃねーか!!」

 

「一度だけだがな」

 

「っ…!!」

 

鬼道の言葉に、男が表情を歪ませる。一瞬触発な雰囲気が出ていた。

 

「お兄ちゃん…あっ…」

 

音無さんが鬼道の行動の意図が何か分かったような表情を浮べていた

 

「よし、決めた!おい、サッカーやってやるぜ!」

 

「本当か!?」

 

「あぁ!この俺様に二言はねぇ!」

 

「そうか、歓迎するぜ!えっと、名前は?」

 

「俺は綱海!綱海条介だ!!」

 

綱海がサッカーをやると宣言した際に鬼道が微かに口元を上げたのを、俺は見た。サッカーをする気のない綱海にサッカーをやらせるのが目的で、あんな言い方をして煽っていたのだ

 

それから綱海を加えて練習再開。当初はボールを蹴るキック力こそ凄いがそれ以外はまるで初心者だったのだが、鬼道の指導を受けてボールとのタイミングを合わせる事で次第にその運動神経の凄さを俺達に見せ付けていく

 

「ツナミブースト!!」

 

その極めつけが超ロングシュート、ツナミブーストを放ち円堂からゴールを奪うのだった。それから練習が終わるまでずっと、サッカーを楽しそうにする綱海の姿があった

 

そんな綱海に影響されてか、塔子さんと浦部さんは練習の中でバタフライドリームを成功させ、円堂も綱海のシュートから正義の鉄拳のヒントらしきものを掴めたようだ。いつもの正義の鉄拳と少し違う感じがしていたらしく、ギューンの答えが見つかるのはそう遠くないのかもしれない

 

その日の夜。とある民宿に泊まる事になった俺達の所に綱海がやって来て、釣ってきた魚を刺身にして振舞ってくれた。その際に俺達よりも1歳歳上である事が発覚したり、皆でトランプしたりしながら一晩を過ごした。そして次の日の朝、俺達は再度沖縄に向けて船に乗るのだった。

 

なんで綱海は俺達の場所がわかったんだ??

 

 

 




綱海さん登場しました!次回は炎のストライカーが登場します!
お楽しみに!

もしよければアンケート、活動報告なのご協力お願いします!

エイリア編後の話

  • FFIをみたい
  • オリオン編をみたい
  • FFIの後にオリオン編をみたい
  • エイリア編でおしまい
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