イナズマイレブン 雪原のパートナー   作:黄熊

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どうも黄熊です。
昨日の台風はほんと凄かったですよね....
みなさんは大丈夫でした?
どうか無事でありますように


第31話 炎のストライカー

「雷門イレブン、いよいよ沖縄に上陸だー!」

 

『おおっー!!』

 

古株さんの言葉に、全員で返事をする。キャラバンに乗って船から降りた俺達は、ついに沖縄に到着した。窓から見える綺麗な海を眺めながら、響木監督から教えてもらった場所へと向かう。さて、見つけられるかな~

 

「円堂さん。炎のストライカーの噂はきっと豪炎寺さんだって、俺信じてます」

 

「ありがとう、立向居!」

 

少しして、炎のストライカーの目撃情報があった場所に到着。キャラバンから降りた俺達は周囲を見渡す

 

「俺はもう一度、豪炎寺とサッカーしたい。宇宙人を倒す為にも!」

 

「俺も早く会いたいです。豪炎寺さんに」

 

「そんなに期待してると、違った時のショックが大きいよ~。うっしっし!」

 

豪炎寺に思いを馳せる円堂と立向居を茶化す木暮だったが、無言で後ろに回った音無さんによって首根っこを掴まれ連行された。木暮が連れていかれた後に、鬼道が2人に告げる

 

「探すしかない。地上最強のサッカーチームになる為にもな」

 

「うん!」

 

「響木さんの情報だとここら辺にいるはずだ」

 

「あぁ!だから、ここでキャンプを張って徹底的に探すぞ!皆で聞き込みだ!!」

 

俺は風丸達と一緒に聞き込みをしたが情報は一切手に入らなかった。上手いこと変装して溶け込んでるのか。みんなが上手く誤魔化しているのか....

情報が入らなかったため一度キャラバンへと戻ると円堂と一緒に見たことのないやつがいた。

 

「宜しくな、雷門イレブン!」

 

「何で割烹着…?炎のストライカーって、この人?」

 

名前は土方雷電といい円堂と鬼道、立向居の3人が彼を連れて戻って来たのだ。因みに土方は綱海と同じで俺達よりも1歳年上なんだとか

 

「いや、そうじゃないんだけど…土方は、凄いディフェンス技を持ってるんだ!」

 

「雷門の円堂にそう言ってもらえるとは嬉しいねぇ、はっはっはっ!!」

 

楽しそうに皆に告げる円堂。気を良くしたのか土方が豪快に笑う。そんな土方の肩に手を置き、円堂は続けて皆に言う

 

「それで、皆に紹介しようと思ったんだ。俺達のチームに入ってもらおうと思って!」

 

「おっと、そいつは出来ない相談だ」

 

「え?」

 

円堂はチームに土方を加えたいと思っていたようなのだが、土方がこれを拒否。鬼道が理由を問うと、土方には5人の弟、妹がおりその面倒をみなくてはならないといけない為、沖縄を離れられないのだと言う。その理由に納得した俺達に、土方がここが襲われたなら力を貸すと言い、この辺りでサッカーの練習に向いている場所を教えてくれた

 

「おーい!」

 

「炎のストライカー、見つけたぜー!」

 

「えっ!?」

 

「豪炎寺がいたのか!?」

 

すると、遅れてきた士郎と土門が俺達の所にやって来た。2人の言葉に円堂と染岡が反応し、皆も豪炎寺が見つかったのかと期待する。しかし2人が連れてきたのは豪炎寺ではなく、炎のような髪型が特徴的な赤い髪の男だった

 

「お、誰だ?」

 

「こいつは土方、近くに住んでるんだ。だから、色々と聞こうと思ってさ」

 

「どうも」

 

「どうも~」

 

土方と土門、士郎の顔合わせもそこそこに、士郎が連れて来た赤い髪の男を俺達に紹介する

 

「でも、その必要はなくなったよ。炎のストライカーはこの南雲だ」

 

「つーわけだ。俺は南雲晴矢。キャプテンの円堂だろ?宜しくな」

 

「あ、あぁ…宜しく」

 

赤い髪の男…南雲に返事をする円堂だったが、その表情は若干落ち込んでいた。炎のストライカーが豪炎寺だと思っていたので、内心では少し落ち込んでいるのだろう。周りの様子を見ると、周りの皆も一緒だった。

 

「こいつ、俺達があちこち探しているのを聞き付けて、自分達から売り込んで来たんだぜ?」

 

「この辺に住んでるの?」 

 

「まぁね」 

 

財前さんの質問に軽く答える南雲だが、土方が怪訝な表情を浮かべて南雲に顔を近付けて質問する

 

「ホントかぁ?見ねえ顔だなぁ…」

 

「…俺もあんたを見た事ねぇな」

 

視線をぶつけ合いながら、ギスギスした雰囲気を漂わせる土方と南雲。そんな2人を、正確には南雲を木暮が険しい表情で見つめているのに気付いた音無さんが話掛けた。

 

「どうしたの木暮君?」

 

「あいつ匂うんだ、嫌な感じの奴って匂いが…」

 

「そうなの?木暮君」

 

音無さんの問いに頷きで返事をし、南雲を目を鋭くして凝視する木暮。

 

「見せてやれよ、さっきの!」

 

「強力なシュートだったよね」

 

「ただ見せるだけじゃあつまらねぇなぁ。俺をテストしてくんねぇか?」

 

土門と士郎の言葉を受けて、南雲は円堂達にテストを提案した。自分がチームに相応しいかどうか、その目で確かめてほしいと告げる

 

「雷門イレブンVS俺!どうよ?あんた等から1点取れば俺の勝ち。テストに合格だ」

 

「なんだと…?」

 

「テストしてくれって言う割に、随分仕切るよねこいつ…」

 

「あはは…」

 

南雲の提案に染岡が顔を顰め、財前さんのツッコミに木野さんが苦笑する。しかしテストの条件からして、円堂達全員を相手にしても点を取れるような物言いなのが気になった。

きっと試してるんだろうな。グランの言っていた円堂がどんなやつなのかを

 

「大した自信ね」

 

「自信があるから言ってんだ」

 

「よし!やろうか、テスト!」

 

「おぉ、なんか緊張するっス!」 

 

円堂はテストに賛成のようで、他の皆もテストをする事に反対はないようだ。瞳子監督も止める様子はなかったため俺からは特に何も言わずこのまま進めた。

 

「立向居。キーパー、やってみるか?」 

 

「いいんですか!?」 

 

テストという事で立向居に経験を積ませたいのか、円堂が立向居にキーパーを任せようとする。すると南雲がそこに待ったを掛けた

 

「おっとそりゃ無しだ。俺は宇宙人をやっつけた奴等とやりたいんだ。マジで頼むぜ」

 

そう言って、南雲は円堂に向けて不敵な笑みを浮かべた

 

 

キャラバンを止めていた場所から少し離れた場所にあるサッカーグラウンド。そこで円堂達は南雲の要望通り11対1でテストを行うべく、南雲と対峙していた

 

FW

    染岡 士郎

  風丸     浦部

 

MF

    鬼道  一之瀬

  財前       土門

 

DF

  壁山     栗松

 

GK     円堂

 

控え:高梨 木暮 目金 立向居

 

いつものフォーメーションとは少し変わり南雲の実力を測るため少しDFよりのフォーメーションとなった。ちなみに俺は南雲のプレーを観察するためベンチで目金とともにビデオを撮ることにした。他のメンバーはベンチで瞳子監督と木野さん達マネージャー組、そして土方と共にテストを観戦する

 

「準備は良いかね?」 

 

「んなもんとっくに出来てるよ」

 

審判を務める古株さんの確認に返事をして、南雲は円堂を指差し大声で告げた

 

「円堂!覚悟しな!!」

 

「あいつっ…俺達は眼中にねぇってか!」

 

南雲の発言に、染岡が怒った様子を見せる。染岡が南雲を睨み付けた。それを受けた南雲は、不敵な笑みを浮かべる

 

古株さんがホイッスルを鳴らし、キックオフ。染岡と浦部さんが南雲からボールを奪おうと駆け出そうとした

 

「ふっ!」

 

『!?』

 

「何や!?」

 

だが、染岡と浦部さんが駆け出すよりも先に南雲はボールを踏み付けて回転を加え、跳ね上がったボールを高く蹴り上げた。その高さにみんなが驚いている間に、南雲はボールに向かって跳び上がり、ボールの所にまで到達する

 

「こんなのさっきは見せなかったぞ!?」

 

「跳んだ!?あんなに高く跳びましたよ!!」

 

「すげぇな、あいつ」

 

「空中戦が得意なんでしょうか?」

 

南雲の跳躍力に驚く俺達。南雲が空中でボールを蹴り、炎を纏ったシュートが放たれる。それを見て鬼道が指示を出す

 

「塔子、ディフェンスだ!風丸は跳ね返ったボールの確保を!!」

 

「おおっ!」

 

「任せろ!」

 

シュートの前に塔子さんが立ち塞がり、風丸が塔子の前に出ていつでもボールを拾いにいけるよう構える

 

「ザ・タワー!」

 

シュートを止めようとするがそこには空高く跳んでいたはずの南雲が急降下して一之瀬と鬼道の間に着地すると同時に再度跳び上がり、なんと自身の放ったボールに追い付き、再びボールを蹴ってシュートを加速させた

 

「うわぁ!?」

 

加速されたシュートが塔に激突し、一瞬で塔が崩壊。塔子さんが衝撃で後ろに吹き飛ばされる。塔を破壊した際の反動でボールは再び跳ね上がっており、ボールの着地点に向かって風丸が走る

 

「もらった!」

 

「甘ぇよ!!」

 

「な…!?」

 

風丸があと1歩の所でボールに触れるというタイミングで、南雲が地面に着地すると同時に3度目の跳躍。風丸の目の前から猛スピードでボールを掻っ攫い、そのまま空高く跳んでいく

 

「なんてスピードだ!?」

 

「だったら、着地する所を!フレイムダンス!」

 

「アイスグランド!!」

 

今度は一之瀬と士郎が南雲に仕掛ける。地面に着いた瞬間を狙って一之瀬が一気に加速し南雲からボールを奪おうとする。これを南雲は体を回転させてあっさりかわすと、次いで士郎が放った氷を、ボールを蹴り上げてから跳んで避ける。蹴り上げたボールを取ろうと士郎が跳ぶも、ボールは士郎の跳んだ高さよりも更に上へと飛んでおり、南雲がボールを足で受け止めて士郎を跳び越えてしまう

 

「くっ…!」

 

「ボルケイノカット!!」

 

「ザ・ウォール!!」

 

これ以上いかせまいと土門と壁山がディフェンス技を放つが、先程同様に2人の届かない場所にまで跳び上がって回避する南雲

 

「地面に足が着いてるよりも、跳んでる時間の方が長いかも…!」

 

「ボールのコントロールも、絶妙ですよ!」

 

流石はエイリア学園マスターランクチームなだけのことはあるな。

 

そしてゴール前まで辿り着いた南雲は空中でボールを蹴り上げると地面を力強く踏んで先程までよりも更に高く跳躍する

 

「紅蓮の炎で焼き尽くしてやる!」

 

跳び上がった南雲の後ろに太陽が出現し、そこから溢れた炎をボールが纏うのと同時に、南雲がオーバーヘッドの体勢からシュートを放つ

 

「アトミックフレア!!」

 

炎を纏ったシュートが円堂に迫る。それに対し円堂は様子を見るためマジン・ザ・ハンドで対抗する

 

「よし、来い!マジン・ザ・ハンド改!!」

 

背後に金色の魔神を出現させ、ギリギリまで引き付けてから右手を前に突き出してシュートと激突する。

 

「ぐっ…く…っ!?うわあああ!!」

 

マジン・ザ・ハンドが南雲のシュートに対抗出来たのは、ほんの微かだった。その直後にシュートの威力に負け、ゴールネットに炎を纏ったシュートが円堂の身体ごと直撃した。その光景に皆が声を失う中、円堂は立ち上がると嬉しそうに南雲に声を掛けた 

 

「すっげーな南雲!」 

 

「当たり前だ。俺が入れば宇宙人なんざ余裕なんだよ」

 

「正に炎のパワー…」

 

「アトミックフレア…凄まじい威力のシュートでしたね」

 

「監督!」

 

「豪炎寺君じゃなかったけど、彼なら強力な戦力になりますね!」

 

「…」

 

南雲のシュートの威力を見て、ベンチにいる皆は南雲のチーム入りに賛成のようだ。瞳子監督は無言のままだが、俺も南雲のような強力なストライカーがチームに入ってくれるのは喜ばしいが南雲がエイリア学園じゃなかったらの話だけどね

 

「テストは合格か?」

 

「勿論!うちのチームで、一緒に戦おうぜ!宜しくな、南雲!」

 

円堂が笑って南雲に手を差し出し、南雲も口元を上げて円堂の出した手を掴み握手を交わした

 

「マジン・ザ・ハンド、悪くねぇ…」

 

「ん?」

 

円堂は嬉しそうにしながら瞳子監督に話し掛けた

 

「監督!南雲をチームに入れます!いいですよね!?」

 

「大きな戦力になる事は認めましょう。…ただその前に、幾つか質問があるわ」

 

「いいぜ」

 

南雲の返事を聞いて、瞳子監督が南雲を見つめながら質問を告げる

 

「これから一緒に戦っていく以上、私には貴方達の身柄を預かっていく責任があります。まず、貴方はどこの学校の生徒なの?」

 

「…!」

 

吉良監督が質問した内容を聞いた瞬間、笑っていた南雲が顔を険しくして無言で瞳子監督を睨み付けた。暫く無言が続いていると

 

「エイリア学園だよ」

 

『!?』

 

その時、聞いた事のある声が聞こえて来た。その声に俺達が反射的に声のした方を見やると、高い建造物の上に、グランが立っていた

 

「ヒロト!っ!?」

 

「円堂、落ち着け!」

 

グランの姿を見て、咄嗟にグランの所へ向かおうとした円堂を鬼道が腕を掴んで止める。そして皆は南雲を見やった。今のグランの発言からすると、南雲の正体は…

 

「なぁ、エイリア学園ってどういう事だよ?」

 

「まさか、君は…!」

 

「…ちっ。あーあー!ったく、邪魔すんなよグラン!!」

 

財前さんと一之瀬が南雲に問い掛けると南雲が舌打ちして周囲に荒々しい言葉と雰囲気を放ち、その雰囲気を察して俺達は南雲から距離を取る。そして南雲は忌々しそうにグランを睨み付けた

 

「雷門イレブンに入り込んで、何をするつもりだったんだ?」

 

「俺はグランのお気に入り達がどんな奴か、見に来ただけよ」

 

「え…!?」

 

「騙されちゃ駄目だよ、円堂君!」

 

いつもの口調ではなく、今回はいつもよりも強めの口調で話していた。グランが建造物の上から黒いサッカーボールをこちらに向けて蹴り飛ばした。それを受け止めようと構える円堂だったが、円堂の前に南雲が跳んでボールの前に立ち塞がると、黒いサッカーボールを腹で受け止めて空に上げ、次いで跳び上がって竜巻を起こす。竜巻が消えると、胸に紫色の円形の石のような物が付いた、赤と白を基調にしたユニフォームを着た南雲が姿を現す

 

「あれは!」

 

「エイリア学園!?」

 

南雲の姿を見て円堂と鬼道が叫ぶ。

 南雲は空中で黒いサッカーボールをグラン目掛けて蹴り飛ばし、それをグランは蹴り返す。蹴り返されたボールを足裏で受け止めた南雲は、俺達の前に着地する

 

「南雲、お前…」

 

「俺か?こっちが本当の俺、バーンってんだ。覚えときな」

 

「バーン?」

 

「エイリア学園、プロミネンスのキャプテンだ」

 

「プロミネンス…?」

 

「また新しいチームか!」

 

これでダイヤモンドダスト、ギャラクシー、ジェネシス、プロミネンスと、最低でも後4チーム、もしかしたらそれ以上のチームを倒さないとエイリア学園に勝った事にならないと理解したからだ。そんな俺の前で、バーンはグランに向けて話を続ける

 

「グランよぉ、こいつ等はジェミニストームを倒した。イプシロンとも引き分けた。そして、お前等ガイアから1点を取った。まだまだ強くなるかもしれねぇ、だからどれだけ面白い奴等か近くで見てやろうと思った。俺は俺のやりたいようにやる。もし俺等の邪魔になるようなら…潰すぜ。お前より先になぁ!」

 

話しながら、バーンは円堂に指を差してグランを睨み付けていた。

 

そう考えていると、グランが建造物の上から俺達の所まで一気に降りて来た。土煙と突風が吹き荒れる中、俺達はなんとかその場に堪える。暫くして土煙と突風は収まり、グランとバーンは黒いサッカーボールを中心に対峙していた

 

「潰すと言ったか?それは得策じゃない。強い奴は俺達の仲間にしてもいい。違うか?」

 

「仲間?こんな奴等をか?」

 

「仲間だって…?」

 

仲間にするというグランの言葉に困惑した表情を見せる円堂。そんな円堂を見て、バーンが口元を上げて言葉を紡ぐ

 

「教えてやろうか?豪炎寺って野郎もな…」

 

「…っ!豪炎寺だと!?」

 

「お喋りが過ぎるぞ、バーン!!」

 

「好き勝手やってるお前に言われたかねーな!」

 

バーンの口から豪炎寺の名が出た事に鬼道が驚きの声を上げると同時にグランが強く叫んでバーンの言葉を遮ろうとし、次いで黒いサッカーボールを蹴る。その瞬間、黒いサッカーボールから白い光が放たれ俺達は咄嗟に目を庇う。光が消えると、グランとバーンの姿はどこにも見当たらなかった

 

俺達はその場で立ち尽くしてしまった。そしてこの時、俺達は気付いていなかった。ゴールの後ろの森の中からオレンジ色のパーカーのフードを被った者が、俺達を眺めていた事に…

 




炎のストライカー登場しました!
さてさてもうすぐオリジナルチームとの試合があります。
それに伴い活動報告の所で案を募集しておりますので是非ご協力お願いします!

エイリア編後の話

  • FFIをみたい
  • オリオン編をみたい
  • FFIの後にオリオン編をみたい
  • エイリア編でおしまい
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