イナズマイレブン 雪原のパートナー   作:黄熊

40 / 45
どうも黄熊です。
投稿が遅くなりすいません!
今回からダイヤモンドダストとの試合です!


第39話 VSダイヤモンドダスト1

『お待たせしました!エイリア学園マスターランクチームダイヤモンドダストと、雷門中の試合が今正に始まろうとしています!』

 

FW 浦部 染岡

 

MF 鬼道 一之瀬 風丸 半田 マックス

 

DF 土門 壁山 栗松

 

GK   円堂

 

ベンチ:目金

 

 

浦部がボールを染岡に渡して、キックオフ。早速点を取ろうと染岡が攻め上がろうとして…ガゼル、バレン、アイキュー、クララの4人が左右に移動する。そして染岡からGKのベルガまでフィールドががら空き状態となる

 

「何だ!?」

 

「っ…!」

 

まるで染岡にシュートを撃たせる為にがら空きにしたかのようなダイヤモンドダストの行動に、こちらを舐めていると判断し顔を締めた染岡がその場でシュートを撃つ。弾丸の如きシュートが右から左へと軌道を変えて、ゴールの左上端に向かって飛んでいく

 

「決まったで!」

 

シュートの威力とベルガとの距離から先制点を取ったと確信したと浦部が呟いた、その時だった。ベルガが一足跳びでゴールの左端まで移動して右手で豪炎寺のシュートを受け止め、着地と同時に右手を大きく後ろに引く

 

「ふんっ!」

 

「ぐっ…!?」

 

そして、ベルガは右手で掴んでいたボールを円堂目掛けて投げた。投げられたボールは一直線に円堂の所へ向かい、円堂がこれを両手で受け止める。受け止めた円堂は、ボールから伝わる威力を感じ取り、ベルガの強肩に驚いていた

 

「ゴールからゴールに投げてくるなんて…それにこの威力…なんて奴だ。よしっ!…なっ!?」

 

今度はこちらの番だと円堂がボールを投げようとして、フィールドを見てまたも驚く。なんといつの間にかガゼル達ダイヤモンドダストのメンバーが、雷門陣地に入り込んでいた。ベルガがボールを投げている間に侵入して来たのだと分かると同時に、そのスピードに驚愕する雷門

 

「っ、土門!」

 

「一之瀬!」

 

円堂がボールを土門に投げ渡し、土門から一之瀬へとパスが送られる。だが、土門のパスは一之瀬が受け取る前に割って入ったきたリオーネにカットされてしまう

 

「何!?」

 

すぐに取り返そうとする一之瀬だが、リオーネのテクニックで一之瀬にボールを触れさせず、宙返りによるパスでガゼルへとボールを飛ばす

 

「ふっ!」

 

「ぐぅ…っ!!」

 

跳び上がってボールを受け取ったガゼルがシュートを撃つ。真正面からだったのもあり、何とか両手でシュートを受け止める円堂だったが、ゴールラインギリギリまで押し込まれていた

 

「ビリビリ来るぜ…!」

 

「ふんっ…」

 

汗を流しながらも、ボールから伝わる威力に口元を上げる円堂。そんな円堂を見て、ガゼルもまた微かに口元を上げた。そんな2人を、観客席から眺めている者達がいた

 

「…つまらん試合だ」

 

「どうかな?見ててよ、円堂の熱さが分かるから」

 

眺めていたのは、バーンとグランであった。ガゼルの相手を試すような行動を見て不満そうに呟くバーンに対し、グランは軽い笑みを浮かべて試合を…正確には円堂を見つめる

 

ボールを受け取り攻め上がろうとした栗松からブロウがボールを奪い、そのブロウから鬼道がボールを奪い返すも、即座に接近して来たガゼルにボールを奪われてしまう。ダイヤモンドダストのスピードを活かした素早いプレスが攻撃に転じようとする雷門を封じ、圧倒していく

 

「なんて動きなの!」

 

「大丈夫でしょうか…」

 

「皆、頑張って!」

 

マネージャー達が心配する中、再度放たれたガゼルのシュートを円堂がゴールに押し込まれそうになりながらも受け止め、投げたボールを受け取った木暮が一之瀬にパス。そこから一之瀬が、前線へ向かって上がっていく

 

「リカ!」

 

「よっしゃ!」

 

一之瀬から浦部にパスが通り、そのまま一気にゴール前までいこうとする。だが、浦部がボールを受け取ろうとしていた時にクララが前に出て来ており、既に浦部との距離を縮めていた

 

「フローズンスティール!」

 

「きゃああっ!?」

 

近距離では避ける間も無く、浦部がクララのディフェンス技の餌食となる。フィールドを凍らせながらのクララのスライディングを受けた左足が凍り、浦部が転倒。何とか受身をとって負傷は免れるも、冷気でダメージを負ったのか立ち上がろうとする浦部の左足は震えていた

 

「くっ…!(左足に力が入いらへん…!)」

 

「それが凍てつく闇の冷たささ!!」

 

立ち上がれない浦部にガゼルが告げている間に、ボールを奪ったクララが一之瀬のチャージをかわしてフロストへのパスが繰り出される。これを土門が跳び上がってカットし、ボールを半田へ送る。ボールを受け取った半田が、染岡に声を送ると共にボールを前線まで蹴り飛ばした

 

「染岡!」

 

「任せろ!ワイバーンクラッシュ!!」

 

半田が蹴り上げたボールを受け取り、即座に染岡がシュートを放つ。そのままシュートはベルガ目掛けてまっすぐ飛んでいく。

 

「ふんっ…アイスブロック!」

 

キーパーのベルガは右手に冷気を溜め飛んできたボールに冷気を込めて殴ることによりワイバーンクラッシュが氷らされてしまった。

 

「バレン!」

 

「ドロル!」

 

「ブロウ!」

 

ベルガの投げたボールを受け取ったゴッカからバレンにボールが送られ、素早く正確なパス回しでダイヤモンドダストが左サイドから雷門のディフェンスを翻弄。ボールを持つ相手に追い付けない雷門の守りを突破し、ゴール前まで攻め込まれてしまう

 

「フリーズショット!」

 

攻め上がったブロウは左足でボールを踏みつけるとフィールドが氷、そのままシュートを放つとボールに冷気を纏い更に氷のフィールドになったことによりスピードが増しゴールに迫る

 

「正義の鉄拳!!だあああっ!!」

 

「鬼道!」

 

冷気を纏ったシュートに、円堂が究極奥義で対抗。ボールと拳が激突した瞬間に力を込めて右拳を一気に前に突き出し、ボールに纏っていた冷気を粉砕して大きく弾き返す。弾かれたボールを壁山が拾い、鬼道へパス。そこから鬼道は染岡へボールを送ろうとするが、バレンとアイキューのマークが付いていてパス出来ない

 

「(ならば…!)浦部!」

 

「っ、任せとき!」

 

鬼道からボールを受け取った浦部が、バレンが染岡のマークに付いた事で空いた中央からゴール前まで上がっていく。そして接近して来たクララがディフェンス技を使う前に、後ろから上がって来た塔子と共にシュートを撃とうとする。その際に大きく跳ぼうとして、左足に力を込めた浦部が一瞬だが辛そうな表情を浮かべた

 

「(ぐっ…!)いくで、ローズスプラッシュ!!」

  

「アイスブロック!」

 

赤い薔薇を纏ったシュートを放つ。それに対してベルガは冷気を集めて凍らせた右拳で、シュートに殴り掛かる。ベルガの右拳と正面から激突。すると、シュートが四角い氷に覆われて止まめられてしまい、キャッチされた

 

「こんな物か?」

 

「くっ…!」

 

 

「今のシュート....(浦部さん、もしかしてさっきのプレーで足を…)」

 

「…」

 

嗤うベルガに対し、悔しそうに顔を歪める浦部。そんな浦部を怪訝な表情で見ていた半田だったが、ダイヤモンドダストの攻撃に備えるべく下がっていく。その際に浦部が辛そうな表情で左足に視線を向けたのを、ベンチの瞳子監督は見た

 

ベルガがボールを投げ、再びダイヤモンドダストが攻撃を仕掛ける。雷門はボールを奪おうとディフェンスを固めるもスピードで撹乱されてしまい、鬼道のスライディングをかわしたドロルからガゼルにボールが渡ってしまう

 

「止めるっス!ザ・ウォール!!」

 

「ウォーターベール!」

 

『うわあああっ!?』

 

ガゼルのシュートを阻止しようと、壁山がディフェンス技を発動する。しかしガゼルは回転しながら高くジャンプし、着地と同時にボールを踏み付ける事で噴水のように噴き出した水流の壁を地面を介して前方に向かって放ち、壁山のディフェンス技にぶつけて打ち破る。2人を水流の壁で吹っ飛ばしたガゼルがゴール前まで駆け抜け、円堂と1対1となる

 

「ふっ、凍てつくがいい!ノーザンインパクト!!」

 

ガゼルが腕組みしてゴールを睨みつけた瞬間、ガゼルの周りに冷気が放出されて空にオーロラが発生。そして冷気で凍らせたボールに接近し、ローリングソバットでボールを蹴り飛ばす

 

「正義の鉄拳!!」

 

円堂の正義の鉄拳が、ガゼルの必殺シュートと激突する。激しくぶつかり合う中、次第に正義の鉄拳が押されていく

 

「ぐうっ…んぐぐっ!!」

 

押され始めた円堂が更に右拳に力を込めて右拳を前に突き出す。しかしそれでも正義の鉄拳は押され続け、暫くしてシュートの威力に打ち負けてしまい、ゴールにシュートが決まる

 

雷門0ー1ダイヤモンドダスト

 

『ゴール!決められてしまったーー!!正義の鉄拳が打ち砕かれたーーー!!!』

 

『円堂(キャプテン)!!』

 

「くっ…!」

 

「この程度とは…がっかりだね」

 

 

「(何故だ、じいちゃん。何故なんだ…正義の鉄拳は、最強のキーパー技じゃなかったのか?パッと開かずグッと握って、ダン、ギューン、ドカーン。出し方はあれでいいはずなんだ。なのに、何故…あれじゃ完成じゃないっていうのか?何だ、一体何が足りないんだ…)」

 

そこからダイヤモンドダストの猛攻が続いた

 

「ノーザンインパクト!」

 

「やらせないでヤンス!スピニングカット!!」

 

「俺達で止めてやる!ボルケイノカット!!」

 

ガゼルのノーザンインパクトが放たれ、シュートを阻止しようとしたする。それを栗松と土門がシュートブロックで止めようとすが、は2人のブロックを物ともせず突き破ってゴールに迫る

 

「今度こそ!くうううっ…!!正義の鉄拳!!!」

 

正義の鉄拳を放ち、今度こそグングニルを弾き返そうとする円堂。再び正義の鉄拳とグングニルが激突しぶつかり合うが先程同様に円堂の身体が押されていき、ノーザンインパクトに打ち負けてしまう

 

「うっ…どあああっ!?」

 

「入れさせないッス!」

 

円堂の身体が吹っ飛ばされ、シュートが決まる…かと思われたその時だった。壁山がシュートの前に飛び出て、腹でシュートを受ける。それでもシュートの勢いは完全に落ちず、壁山ごとゴールに入りそうになる

 

「負けないッス!!うおおおおおっ!!!」

 

だが、壁山は身体を広げてゴールポストとクロスバーで身体を支え、シュートを受け止め続ける。次第にシュートの勢いは弱まっていき、勢いを失くしてボール地面に落ちると同時に、壁山も地面に力無く落ちてしまう。壁山が止めたボールを地に伏した状態のまま両手で掴んだ円堂が、壁山に呼び掛ける

 

「壁山、大丈夫か!?」

 

「これくらいどうって事、ないッス....っ…!皆で守って、勝つッスよキャプテン!!」

 

「壁山…ああ!」

 

痛みで一瞬だけ辛そうな表情を見せるも気丈に振る舞う壁山に、円堂が頷きで応える。そんな2人を、ガゼルは口元を上げて眺めていた

 

「ノーザンインパクトを止めるとは…これは面白くなりそうだな」

 

ここで前半が終了した




次回もお楽しみに!

エイリア編後の話

  • FFIをみたい
  • オリオン編をみたい
  • FFIの後にオリオン編をみたい
  • エイリア編でおしまい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。