イナズマイレブン 雪原のパートナー   作:黄熊

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どうも黄熊です。
沢山の感想、アドバイスありがとうございました!
カオスについては少し考えてみます!


第42話 帰還

「そこまでだよ、ガゼル」

 

『…っ!』

 

突然聞こえて来た声に我に返り、声のした方を見やる。声の主は、フィールドに入って来たグランであった

 

「ヒロト!」

 

「見せてもらったよ円堂君。短い間に、よくここまで強くなったね」

 

「…エイリア学園を倒す為なら、俺達はどこまでだって強くなって見せる!」

 

円堂の言葉を受けて、悔しげな表情を浮かべているガゼルの近くに移動したグランが楽しそうに笑って告げる

 

「いいねぇ、俺も見てみたいな。地上最強のチームを」

 

「…本当に思っているのか?」

 

「…じゃあ、またね」

 

円堂の問いに答えず、笑みを浮かべて別れの言葉を告げるグラン。その直後に、黒いサッカーボールがフィールドに落ちて来て軽く跳ねると、青白い光を放つ。そしてグランやいつの間にかフィールドに来ていたバーン、ダイヤモンドダストのメンバー達が光に包まれていく。

 

その直後に、鬼道の横をボールが通過した。ボールは豪炎寺の手元に飛んでいき、これを豪炎寺は両手でキャッチする。そして豪炎寺と鬼道達はボールを飛ばした人物に…円堂に視線を移す

 

「豪炎寺!」

 

「円堂…」

 

「分かってるって!」

 

「…!」

 

笑って告げる円堂に一瞬驚いた表情を浮かべた豪炎寺が、薄く微笑んで手に取ったボールを円堂に向かって軽く蹴り、それを円堂が両手で受け止める。そして鬼道達と共に、笑って豪炎寺に言葉を送る

 

「お帰り!豪炎寺!!」

 

「皆…」

 

「待たせやがって!」

 

「本当っスよ!」

 

「…ありがとう」

 

土門、壁山、の言葉に感謝を述べて豪炎寺がこちらに…ベンチの方を見やり、瞳子監督に声を掛けた

 

「監督…」

 

「お帰りなさい、豪炎寺君」

 

瞳子監督も豪炎寺に優しげに言葉を送る。すると、豪炎寺は瞳子監督へ向けて頭を下げた

 

「ありがとうございました!」

 

『えっ!?』

 

突然感謝の言葉を述べた豪炎寺に俺達が困惑していると、豪炎寺は話し出した

 

「あの時…監督がいかせてくれなかったら、俺はあいつ等の仲間に引き込まれていたかもしれません」

 

「さぁ、何の事かしら?」

 

豪炎寺の言葉をはぐらかそうとする瞳子監督だが、俺は今の豪炎寺の言葉を聞いて、豪炎寺をあの時強引にチームから離脱させたのは理由があったのだと察する。フィールドを見ると円堂と鬼道も瞳子監督の意図を察したようだ

 

「監督…」

 

「あいつ等って?」

 

「そいつは俺が説明しよう」

 

「刑事さん?」

 

状況が読み込めない一之瀬が疑問を口にすると、鬼瓦さんとキャンが現れ、豪炎寺がチームを離れていた理由を鬼瓦さんが説明する

 

「豪炎寺が姿を消したのには、訳がある。妹さんが、人質状態になっていたんだ」

 

「え!?夕香ちゃんが?」

 

「エイリア学園に賛同する者と自称する奴等が、妹さんを利用して仲間になるように脅してきたんだ」

 

「そうだったのか…でも、一言いってくれれば!」

 

「言えなかったんだよ。口止めされてたんだ、もし話したら、妹さんがどうなるか、な…」

 

「ッチ!気に入らねーぜ!」

 

鬼瓦さんの説明を聞いて、監督になって間もないのに豪炎寺の事情を察していたんだと知ってたんだと。

 

「だから我々は、チャンスを待つ事にした。時が来るまで、豪炎寺をそいつに預けてな」

 

「キャンに?」

 

「う、うん!」

 

恥ずかしそうにしながら言うキャン。綱海がとても驚いていた。

豪炎寺を匿ってくれた事に感謝しながら、鬼瓦さんの話の続きを聞く

 

「我々はまず、妹さんの身辺を探った。敵の実態が分からんし、妹さんの事があったんで慎重にな。調査には色々時間が掛かってしまったが、漸く…妹さんの安全を確保出来たんだ。そっちのお嬢さんから、総理のSP達に協力してもらってな」

 

『え?』

 

「うっ…」

 

鬼瓦さんの言葉に、皆が疑問の声を漏らして一斉に塔子さんを見やる。皆からの視線に、塔子さんが気まずそうな表情を浮かべて俺達に説明し出した

 

「実はわたし、真・帝国学園との試合後に鬼瓦刑事に接触してて、事情を聞いてたんだ。本当はもっと早く皆に伝えたかったんだけど、作戦が上手くいくまで皆に話せなくって…ごめんっ!!」

 

みんなに謝ってから、塔子さんが詳しい事情を話す。奈良で豪炎寺がチームを離れた時の様子がどうも気になっていたらしく、俺達と旅をしている間に財前総理やSPフィクサーズに独自に調べてもらっていた。そんな中、愛媛で沈没する真・帝国学園に残っていた鬼道が俺達と合流した際に、鬼道を連れて来た鬼瓦さんに尋ねて豪炎寺が離脱した事情を知り、豪炎寺を確実に助ける為に、塔子さんは俺達と行動を共にしながら電話で逐一鬼瓦さん達と連絡を取り合って、作戦を練っていたのだ。

 

「ありがとう、塔子!」

 

「うえっ!?」

 

「ありがとうございます!刑事さん!!」

 

前に皆から隠れて電話していた事が気になっていたがそういう事だったのかと思っていると、円堂が塔子さんの所に駆け寄り塔子さんの手を掴んで笑みを浮かべながら礼を言い、次いで鬼瓦さんの所へ駆け寄って頭を下げた。…手を掴まれた塔子さんが顔を少し赤くしてたけど、すぐに手を放して鬼瓦さんの所に向かった円堂は気付いてないんだろうだろうな…

 

「礼は、キャンに言ってくれ…」

 

「えぇっ!?そ、そんなことないよー!」

 

「いや、お前がいなかったら俺は…お前がいたから、爆熱ストームを完成する事が出来た。ありがとう、キャン」

 

「えへへ…」

 

恥ずかしいのか頬を掻く鬼瓦さんがキャンに礼を言うように告げると、キャンが俺達から背を向ける。すると、木野さんが豪炎寺に尋ねた

 

「豪炎寺君、どうだった?久し振りの雷門は?」

 

「…あぁ!最高だ!!」

 

「へへっ!」

 

豪炎寺の普段よりも嬉しげな声での返事に、みんなは笑うのだった

 

「ファイアトルネード改!」

 

「ゴッドハンドッ!!…くぅぅぅぅっ!?」

 

その後、円堂達は帰って来た豪炎寺と一緒に練習をしながら高梨達の帰りを待っていた。円堂は豪炎寺のファイアトルネードを受けたり、豪炎寺が帰って来てチームの雰囲気がかなり良くなったのをベンチで木野さん達マネージャーの手伝いをしながら眺めていた

 

 

円堂達は試合が終わったため高梨達が大海原中に戻ってくるのを待つことにした




今回は短めです

エイリア編後の話

  • FFIをみたい
  • オリオン編をみたい
  • FFIの後にオリオン編をみたい
  • エイリア編でおしまい
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