間違いなどあったらご指摘下さい。
俺には前世の記憶がある。
物凄くラノベ的な表現だが、実際そうとしか言いようがない。
その記憶を思い出したのはほんの数日前。俺の通っている高校が、丁度生徒会選挙の時だった。
俺は見た。壇上に立つ生徒会長候補、『黒神めだか』を。
そのあまりに力強い演説、大河のような黒髪、完璧に整った容貌、そして……おっは⚪︎い。
これらのおかげで俺はハッキリと思い出す事が出来た。
ここは、有名漫画「めだかボックス」の世界である…と。
何故かは分からないし、何をすればいいのかも分からないが、とにかく思った事は、何が何でも原作には関わらない!って事だけだ。
嘘だ。
本当は、物語に参加したい。だって全部知ってるのだ。好きだったから。
初めて読んだときは衝撃を受けたものだ。いろんな意味で反則的な漫画だった。
御都合主義ばっかりだし(これは敢えてそうしているのだろう)、それなのに小難しい事も考えなくてはならないストーリー(俺が馬鹿なだけ)だったが、インパクトやバトルの巧さは今まで俺が読んできた漫画のことごとくを超えていた。
型破りで、想像の上を行きっぱなしだ。そりゃ、記憶に残るし好きになる。少なくとも俺は読んでてテンションが上がった。
だからこそ、俺はそんな世界の一員になりたいと、そう思うのだ。
手っ取り早く物語に入るには、生徒会に依頼をするしかないだろう。
ただ、そうすれば登場は一回きり。最終話あたりで目立たない位置に描かれるタイプのキャラクターになる。最悪全カットされる。
勿論それが嫌だってわけじゃない。原作の主要キャラ達と会話できるってだけで、そりゃあもう興奮してしまう。
ただ、やっぱり俺も男だ。
カッコいい能力とかが欲しい!
と、妄想してしまうのも悪くはないことだと思う。
だからって、俺はただの一般人。人を殴った事も、殴られた事もない善良市民だ。いざ戦うとなれば、俺は初手お漏らしする自信がある。
どうすれば…
……そういえば、安心院なじみは今何をしているのだろう。約1京個ものスキルを持つ彼女のことだ。もしかしたら、もう俺の存在に気づいているかも!?
なんて事も、原作を知ってる俺ならではの考え。
そうだな……決めたぞ。
俺は、頭いいやつムーブを行う!
俺の考えはこうだ。
知識を活かしてそれらしき事を言いまくる
↓
誰かにそれを聞かせてある程度有名になる。
↓
…………頑張る
以上!
これがもう頭悪いなんて思っちゃいけない。いいね?
勢いが重要だ。要は、納得させれるだけの知識と弁術さえあればいい。
暫くは原作を思い出す事、その他の知識を身につける事、登場人物の持つ能力などの対策を考える事、そして、口喧嘩に慣れる事。これらをこなしていけば、十分に活躍できるだろう。多分ね、多分。
えーっと、まずは原作知識の補完かな。
流れは覚えてるぞ。
黒神めだかが生徒会長になって、人吉善吉を庶務に任命させて、物語が本格的に始まるんだ。不知火は要注意だな。
依頼を解決していって、剣道の不良更生に、柔道部、水泳大会、えーっと……えーっと……風紀委員か?
うわっやべえなこりゃ。かなり記憶があやふやだぞ……。細かい会話とかも覚えてないし、なんなら俺のせいで大部分が変わる可能性も大いにある。
話を戻すと、風紀委員と戦った後、委員長の生意気ショタから十三組について聞かされて、そっからフラスコ計画だろ……?
うーむ、その次がマイナス十三組で、次が……えー……あー……悪平等だっけ?その前になんかあったような……なかったような……。
安心院さん(と愉快な仲間達)が仲間になった後は、アレだよアレ。婚約者決めるやつ。なんだっけ、文字使いだったかな……?
えーい、分からん!
その次は、不知火の里?
確か……ラスボスはシシメイイヒコだったような……。漢字覚えてねえや。
役に立てねぇー……
変に介入して話引っ掻き回すより、遠くから傍観してた方が何かと良い気がしてきた……。
ふっ……俺の愛も所詮この程度。偽りに等しかったって訳か。
此処が漫画の中の世界だとしても、俺は今生きている。自分の身を危険に晒してまで、やりたい事なんて無かったんだ。
原作への憧れも、被害が無いからこそ出来る物。
こうやって間近になって考えてみればなんだ、怖くて仕方ねえや。
実際、球磨川パイセンがいなけりゃ何人か死んでるかもだしな、この漫画。
特に最後の方なんかはインフレが酷くて……それはそれで続きが気になったもんだが。
あー、でも、そうだよなあ。
見てただけの俺ですら、こんなにも恐怖心があるんだ。実際に体感してる原作キャラ達は、この何倍の恐怖を感じている事だろう。
もしかしたら何か役に立てるかもしれないって言う考えは間違いじゃ無いはず。偽善かもしれんが、ほんのちょびっとだけ、体張ってみるのも良いかもしれないな。
チキンだなぁ、俺。
取り敢えず寝るか!
短っ!
って書いてる自分が思いました。ご容赦くださいえヘヘヘ