これがヤンデレだという事を僕は知らない   作:Finalブライス

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朝の10時に設定かけたと思ってたら夜の10時だったんで日曜日になりました。


純粋な感情

 

 

 

「ごめんなさい、無理です」

当たり前だ、何回告白された所で僕の気持ちは変わらない。丁寧に断ってはいるが...そろそろ諦めてくれないだろうか。

 

「....そろそろ諦めて認めてくれてもいいんじゃん」

拗ねた声で僕に訴えてくる。

 

「諦めてって...あのなぁ、僕はそんな軽い人間じゃないからな?」

「じゃあさ、そろそろアドバイスをちょうだい?鈴」

 

「告白した本人にそれを聞くなよ...自分で考えてくれ...」

実際なんてアドバイスをすればいいのか分からないし...誤魔化さないと...

 

「せめて好きな女性のタイプでも教えてあげたら?」

「リサちーナイスアイデア!いい案を出してくれてありがとう〜!」

 

「......」

(あれ?その提案を許可した記憶はないんだけどな...おかしいな、どうしよう)

「それでそれで!どんな人が好みなの?」

 

日菜が近づいてくる。普通に楽しんでるじゃん....さっきの落ちこみ具合はどこにいったんだよ...

 

「いやいや、言うなんて一言も...」

 

言ってない、日菜にはそう言って諦めてもらうつもりだったのに...

 

「なんで...?私たちに知られたら何か不味い事でもあるの?」

「!」

 

リサが耳元で話しかけてきたのだ、いつもとは少し違う声で...いや、声は変わっていなかったか?でも何かが違うような...

 

「ねぇ...答えてよ。鈴...」

「ど...どうしたんだよ、リサ。らしくない事して...何かあったのか?」

 

「あっ.....ごめんごめん!なんか変なスイッチ入っちゃってさ...そんな事より!私は鈴の好きな女性のタイプ分かるよ?」

 

「「えっ?」」

 

「僕は好きな女性のタイプなんてないぞ?」

「じゃあ無意識なんだ〜?」

 

そう言われると気になるだろう。リサから見たら僕は特定の人物にデレデレしているのだろうか?

 

「おいおい、もったいぶらないで早く教えてくれよ」

「早く早く!」

 

「も〜2人とも仕方ないなぁ...」

あれ?立場おかしくない?

 

まぁこうやって長い間話していたら当然休み時間は終わる訳で....

 

「はーい、授業始めますよ〜」

 

「あっ、じゃあ2人ともまた後でにしよっか!」

「「えぇぇぇ〜」」

 

 

 

 

「礼」

 

昼休みだ、この時間を利用して...

「リサちー!早く教えて!」

「そうだぞ!早く教えてくれ!」

 

「ちょっと鈴!無茶してそんなに動かないの!悪化するでしょ!」

「あっ、ごめんなさい....」

 

昔からリサにはお世話になってばかりなような気がする...何か恩を返した方がいいと思うんだけど...何をすればいいんだ?

 

「鈴の好きな女性のタイプは〜」

 

「急だね?!」

「リサちー!早く早く!」

 

すると突然...

 

ガラカラ

「湊先輩、いますか?」

「ん?誰だ....って...」

 

僕の事を先輩呼びする後輩は決して多い訳ではなく、先輩と言われるのはあまり慣れていない。そんな僕を先輩呼びしたのは.....

 

 

「すいません、お話中でしたか?」

「美竹、全然大丈夫だよ...どうしたんだい?」

 

「これって湊先輩のですか?」

そういった美竹の手に握られているのは僕のタオルだった。

 

「あ!無くしたと思って諦めてたんだよ、ありがとう!因みにどこにあったんだい?」

「スタジオで見つけました、タグに”湊”って書いてあったので持ってきました」

 

なる程。友希那が僕のタオルを勝手に持って行って忘れてきたのかな...

 

「本当にありがとう、今度は僕が美竹に恩返ししたいんだけど...こんな姿じゃ無理かもしれないね..」

「いつも助けて貰ってるお礼です。気にしないでください、それではこれで...」

「うん、ありがとう。またね..」

 

礼儀もきちんとできる良い後輩だな、最初の頃は警戒されてたけど....今ではそんな面影は全然ない。礼儀の良さは友希那も少しは見習って欲しいな...

 

(このタオル...少し色落ちしたか?)

僕の持っていたタオルは青色だったのだが...ちょっと色が落ちている気がする。

 

美竹に聞いてみるか?いや、きっと洗濯をして色落ちしてしまったのだろう。

 

「えぇぇ!鈴ってそんな女性がタイプなの?!」

「そうだよ、本人に自覚なしだけどね...」

 

日菜はリサから聞けたようだ、僕も続いて....

「鈴、ご飯を食べに行くわよ」

 

あっ、そろそろ友希那が迎えに来る時間だった...

 

「ゆ...友希那。もう少し待ってくれないか?リサと少し話したくて...」

「ダメよ、行きましょうか」

「いや、でも僕はリサと....」

 

 

「痛っ!無言で怪我してる方の足を踏むなよ!」

「私の前で他の女の名前を出すからでしょ?ほら、お弁当は私が持ってるから今すぐ行くわよ」

「分かった分かった、そんな事よりも...友希那もたまには冗談言えるんだな」

「?」

「”他の女の名前を出すからでしょ?”なんて言葉を友希那が言うなんて...なかなか良いジョークだな」

 

「何を言ってるか分からないけど...鈴が褒めてくれるならそれでいいわ。ご褒美としてお弁当のピーマンを食べて」

 

「ダメです、ちゃんと自分で食べなさい....」

 

全く、ピーマンが食べれないなんて本当に友希那は子供っぽいな..

 

ま、そこも友希那のいい所だけどね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(先輩...私がタオルの洗い方間違えたの気づいたかな...)

 

親友達が待ってる場所に向かいながら先輩の事を考える。

 

(もう少し先輩と話したかったけど...湊さんが来てたし仕方ないか...)

 

(はぁ、次はどうやって話しかければいいんだろう...こういう時にモカならば....)

 

あたしの親友達はあたしと違って気さくな性格で周りの人に好かれやすい。だから羨ましいのだ。

 

モカならワイワイと先輩と話せるだろうし

 

ひまりならば良い笑顔で先輩と話す

 

つぐみならば先輩に弁当を作って渡せていたかもしれないし

 

巴ならば怪我した先輩を支えながら一緒に家まで帰れたかもしれない。

 

(これ以上考えるのは止めよう、嫌になってくる。そんな事よりこれからの目標は毎日先輩と話す事...)

 

難易度は高いけど...頑張らないと

 

「考えれば考える程....恋愛って難しいなぁ」

 

一つ溜息を零してあたしは親友達の元へとたどり着いた。

 

 

 

 

 

 

 




1人ぐらい純粋がいたっていいじゃない
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