これがヤンデレだという事を僕は知らない 作:Finalブライス
今回は少し長めです、私にしてはの話なんですけどね....ヤンデレが少ない...増やさないと...増やさないとぉーー!
リサ姉...弟君小説...うっ頭が....
「Roseliaのライブを待つ時間...暇だ」
ギリギリまで友希那の近くにいた後、舞台裏で見るよりも正面からライブを見たい僕は早めに移動をした。
(少し早すぎたかなぁ...Roseliaまでは...あれ?意外にすぐだな。間に一つAfterglow...か。どんな意味なんだろう?)
スマホを出そうとしてポケットを探っても見当たらない、きっと友希那達が練習をしていた場所に置いてきてしまったのだろう。
「取りに行くかぁ...」
さっきも言った通り、時間には多少余裕があるのでゆっくり焦ることなく歩き出して、スマホを回収した。
(...?メッセージか。えぇっと?お母さんからだ、『お父さんと少し出かけてくるので今日は帰りません...ごめんね!』今日は友希那と二人きりかぁ...ん?二人きり?!仕方ない...今日は帰ったらすぐに自分の部屋に逃げよ...)
最初の目的どうりにAfterglowの意味を調べる、意味は夕焼け...ますます惹かれてきた。
ウワァァ!!
始まったのか...どんなバンドなんだろう、気になる。最初はバンド名が気になっただけなのに...
僕は部屋を急いで出た。ステージに戻ってきたのだが凄い人だ。Roseliaが集める人数と同じくらいの人を集めてるのではないだろうか?背が低いのはこういう時に悔やまれる。全然見えない...
でも歌声は聞こえる、熱い...熱い歌声だ。友希那の歌声をクールと例えるなら、このボーカルはとってもパワフルだ。今まで僕は...友希那の歌声が一番好きだった。今も友希那の歌声が好きだ!けど今『好きなボーカルは?』なんて聞かれた時...僕は"Roseliaのボーカル、湊友希那"って胸を張って言えるのか?
「あっ、終わりか。もっと聞きたかったな....」
最後に...最後に一目見たい。そう思って治った足を使いジャンプした。これでも運動神経はいい方だと思っている。身長はジャンプ力でカバー、そう思ってきた。
そんなジャンプめ最後に見えたのは...赤のメッシュが目立つ...僕の後輩。美竹蘭の姿だった。
「鈴...鈴!」
「あっ、うん?どうしたの?」
「もぉ〜いくら呼んでもボーっとしてるんだから...何かあったの?」
リサが僕の事を呼んでいたようだ、全然気づかなかった。
「これから打ち上げに行こうって話してたの!さ、早く行こう!」
Afterglowの演奏を見てからと言うもの...魂を奪われたようだ。
「ごめん。今日は帰るよ、友希那をよろしく」
リサの言葉を聞かずに帰った。今の僕じゃ...くそっ。
帰り道を歩いていると...何度か見たことある五人組だ。
「あ〜れ〜ぇ?先輩こんな夜道で一人何してるんですかぁ〜?」
「青葉...」
きっと彼女達がAfterglowなんだろう。ギターとベースを持っているし、なにより美竹がそこにいる。
「夜道って...まだ6時だろ?それに..そっちこそ何してんだよ...」
「私達はこれからつぐの家で打ち上げです〜先輩もきますか〜?」
「ちょっとモカ....湊先輩はなんの打ち上げか分からないでしょ?」
「も〜、蘭は細かいこと気にしすぎだよ〜。皆で楽しめたらそれでいいじゃん?つぐは来て貰うことに反対?」
「わ、私は先輩が良いのなら...」
内緒話のつもりだろうか?全部聞こえてるんだけどな...
「今日のライブ....凄く良かった...もし良かったら...僕も打ち上げに参加させてもらえないかな?」
「「「「湊先輩...いたの?!」」」」
「悪かったね...身長が低くて...」
絶対に身長伸ばしてやる...人生何度目か分からない誓いをたてる。
「ま、モカちゃんは分かってたんだけどね〜」
「青葉...お前!」
僕に気づいてくれてたのか!
「いや。あんだけ高くジャンプしたら気づきますって...」
「......とりあえず返事をくれるかな。行っていいのか、ダメなのか...」
「も、勿論大丈夫です!」
羽沢はかなりの声で言った。夜に大きな声出すなと周りから注意をくらってる。面白い...
こうして移動することになったのだが...この移動中に話したい相手がいる。
「美竹...少し話したいんだけど大丈夫?」
「は...はい。どうしたんですか?」
「今日さ、Afterglowの曲を聞いたんだ...」
「どうでした...?」
「凄い良かった...なんか心が熱くなったよ」
「そうですか...」
こんな事言うタイプじゃないんだけどな...こんな所、友希那には見られたくない。何されるか分からないし...
「僕はこっちの道だから、今日は楽しかったよ。また機会があったらよろしく」
「さようなら〜湊先輩」
「気をつけてくださいね、湊先輩」
美竹と青葉と別れる。
打ち上げはとても楽しかった、急に一人で入ってきた僕にも優しく、Roseliaとは違った面白さがある打ち上げだった。
「これから友希那と二人きりか...打ち上げにも行かなかったし大変な夜になりそうだ」
いっそ家に帰らないでいたい、誰か男友達でもいたらそいつの家に泊まりに行けたんだろうが..残念ながら男友達は0だ。なんでだろう...昔から友希那達と遊んでいたからだろうか...
「ただいま..って明かりもついてないんだし、誰もいないよな」
とりあえず、お風呂を沸かしておいて...少し座って待とうかな。
ガチャ
「.....」
「おかえり友希那....ってどうしたんだよ?一言も喋らないで」
「今日のライブ...どうだったかしら...」
どうしたんだ...何時ものように声に覇気がないし、初めて見る表情をしている。
「いつもどうりだよ、すごく良かったと思う」
ギリッ
「ふざけないで!鈴の考えている事が分からないと思ってるの?!私と離れた時は何とも無かったのに...ライブの時!ステージに立って鈴の顔を見ときに気づいたわ!」
下を向いて少し泣いているのかもしれない。慌てて立ち上がる。
「一番は私じゃないって....分かっちゃったのよ....ねぇ。私のどこが悪かったの?教えてよ...」
友希那はその場に座り込んでしまった。糸が切れた操り人形みたいに....
それを見て居て堪れない気持ちになる。そんな感情から逃げるため、僕は友希那を抱きしめる。
「友希那は悪くないんだよ...ただ今日は...知ってる奴が歌っててさ。こんなに熱い歌を歌えるのかって....思ったんだよ。それで...ボーっとしてたんだ」
嘘はない...隠している事はある。それぐらいが丁度いいだろう。知らない方がきっと友希那のためになる。
「本当なの?....私から離れていかない?」
「あぁ...勿論だ」
「良かったわ。本当に....本当に...」
少し落ち着いたようなので、とりあえずお風呂に入ってきてもらった。友希那がお風呂に入ってる時間、これは僕の気持ちを整える貴重な時間だ。
(今の僕は....圧倒的にAfterglowの曲が好きだ。あんな熱い曲...初めてかもしれない)
これは紛れもない真実、Afterglowが大好きな自分がいる。
(だけど友希那の歌声も好きだ。Roseliaの皆が努力して今の位置にいる事、それを知っている)
これも嘘偽りのない思い.....か。
「鈴、今日はお風呂早く出て。もう眠いから...」
「仕方ない....テレビ付けて待っててくれ、今日は猫の特集だったぞ」
風呂に入ってると、友希那の声が聞こえてくる。まったく...友希那は本当に猫が好きだなぁ。
お風呂から上がると友希那は歯を磨き終わっていて、寝る準備は万全だ。
「鈴、歯を磨いてあげるわ」
「遠慮しときます」
「妹の気遣いよ?」
「やめてください」
どうしたんだ今日は...変だぞ?
「じゃあ寝ましょう」
「えっ...一緒に寝るの?」
変だ..変だぞ?
「今日は一緒に寝たいの...お願い」
という事は....もしかして
「もしかしてだけど友希那...僕がいなくなると思ってるのか?」
そんな気がする。これは感だ。けれど当たっている自信は凄くある。
「.....そうよ。まだ怖いわ、次目覚めて鈴がいなかったら...私はおかしくなるかもしれないわ。だから今日だけは.....」
やっぱり....けれど、こんな事になってしまったのは僕の責任だ。だから...友希那の手を握った。
「分かったよ。寝よう。そして明日の朝はいつもと変わらない挨拶をしよう」
それが一番幸せだろう。
すると友希那は笑ってこっちを見た。
「えぇ....おやすみなさい。鈴」
「おやすみ友希那....」
僕も...今できる最高の笑顔で返した。
お疲れ様です、次は...2、3週間を目度に頑張ります...