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私はこの世界に来た。ってか無理にお願いしてやった。土下座してこの世界に来た。黒と黄緑に包まれたカッコよさげな衣装とともに時間跳躍能力だけを得た。
ことのきっかけは病院でXV見たさがあって死にたくないとヒタッスラに願ってたらどうも死神的にうるさかったらしく命は取られなかったらしい。
ただ、どうにも中途半端に死んでしまったらしく転生先で生きてくことで半分だった私が1つに修復され無事に元の日常に戻れるそうだ。
ならば答えは1つ、シンフォギアの世界に飛ばせ。世界日記をつけてやろうじゃないの!
死神もドン引きするほど勢いよくお願いした私は半分を現実に残していざ旅立ちへ!
2044年 4月
まずは立花響の人生から傍観させていただこうかな。流石に初回から死んではつまらないだろうし例のアレは他のキャラクターの鑑賞に回してもらおうかな?
私はノイズには勝てない、だから助言などをして少しずつだが原作再現でもさせるとしよう。そうすれば私の望むあんなシーンをカメラで撮影してコレクションできる。
お、噂をすれば!
「やあ立花さん、それに小日向さん…」
通り過ぎるのと同時に声をかける。
「ええっと?どちら様?」
困惑する中私はひびみく鑑賞をちらっとで済ませお節介をする。
「おめでとう、君たちは今日新たな可能性を発見するだろう!円盤には気をつけるんだね。それじゃあ」
ポカンとした顔だったがこれでいい、確か彼女はCDを1人で買いに行くことでノイズに襲われる。完璧なシチュエーションだ。
さて、次は…誰の姿を収めようかな?
ひとまず夕方になった。さーてノイズはと…うまくピンチを装うか。服装を着替えてラフな感じでとりあえず逃げ回る。
「きゃあああああああ!!」
ワザとらしく叫んで逃げ惑う中立花さんとぶつかる。幸い大体のモブは死んでるからセーフセーフ。
「ノイズが出たわ!避難所ってどこ?」
「ええっと…!こっちです!」
「え?ええええ!!」
待ておい!私は通り過ぎて君の必死に逃げ回る姿をじっくり鑑賞する予定だったんだぞ!?おい止まれや!
それから成り行きで少女を一緒に助けることに。この子が伝説の少女様や、拝んどこ。
とりあえず拝んだ私は突如立花さんが変化したのを見て思わず…
「うっひょおおおおお!!」
と変な声を上げたが別に気づかれることはなかった。
(シャッターチャンス!)
さて…カメラでちゃっかり変身を撮影した私は立花さんに連れられて結構身体ボッロボロの手前に陥り、駆けつけた翼さんの首筋にそそられて完全復活した。
「後ろ姿ええな、翼さん…」
それからノイズどもは瞬殺されるが空気読める紳士感はパネエ。アルカさんとは大違いですわ、ホンマに。
その後手当てされた私は現場の後片付けを終えて書類を読んで返された。情報バラしたらひでえ事だってよ、薄い本やないか〜!(笑)
立花さんが手錠で繋がれて地下で結構ワッショイしてる中で私は公園で1人撮った写真を見てニヤついていた。
「ふ、ふふふ…はーっははははははは!!」
悪役並みの笑みで私は浮かれている。
「ついに…ついにこの目で収めたぞ!ビッキーバンクを…しかも初回だあああああ!あらゆるマニアを私が上回ったのだ!」
かくして無印第1話から2話までの名シーンを眺められて有頂天となった私なんだが…
「家がねえッ!!」
突然の慟哭_______