不満だ。
ひびみく復縁シーン大好き侍な私は消沈していた。
しかも、しかもですよ?あのあと2人が一緒に帰るシーンをカメラでちゃっかり撮影しようとしたら…メモリーカードがなぜか抜かれてたんだよ。
あの忍者…!かっこいい顔して「僕からは逃れられませんよ、子猫さん」ってか!最高だ、ちくしょう!イケメンに踊らされるとか最高だよ畜生!!嫌いじゃないわ!!
ふぅ…スッキリした。よし!翼さんのライブ行こう!実は知ってんだで?ライブあることくらいな。バイト代とか全部叩いて買ったよ。こう見えても運だけは良かったのよ私は。けど…
「お陰で腹が減りまくりだよ〜ふへへへ〜」
倒れた。
「ねえ、あなた大丈夫?」
重い目蓋を開いた。
「んぁ?翼さん?」
「全く、街中で勝手に倒れるなんて。大丈…「うほほほほほほほほほほいいいいいいい!!」」
翼さんだ!身体よ鎮るな!生防人だ!!
生和風美人だぞ!CV水樹さんやぞ!!
「うへへへへへへへへ…つ、翼さんだ。翼さんダァ…アハッ…」
翼さんもまずいものを見てしまったのかめちゃくちゃ引いてる。だがご褒美だ。ドン引きした彼女の表情なんて激レアじゃないか!話される以前にドン引きされることすら幸福に思うなんて、実に素晴らしい!
「少し興奮しすぎよ。落ち着きなさい、ひとまず命に別状はないわ。それでは失礼させていただくわ。」
後ろ姿…うひひひ…太腿もなかなかそそるねえ…
性欲がやべえよ、やべえ…
それから翼さん見て興奮したのか退院してリハビリで翼さんのライブにGoして乗るしかねえよこのビッグウェーブにって叫んだ。さてと、次は…迷子の迷子のクリスちゃんだな。
クリスちゃんはあの屋敷に向かうはず。だったら先に行くだけだぜ!
深夜、一睡もせずにクリスちゃんを探す。
「クソ、東京広いな。何処にいるんだ?」
西の方に入るがどうにもキツイ。早く彼女にちょっかい出してシャッターを…切れないんだよな畜生!これからは両目がレンズがわりだよもう…
金欠なめんな!低予算異世界ダイブやぞ多分な。
クリスちゃ〜ん?どこでちゅか〜?お姉ちゃんに姿を見せてほちいでちゅ〜
するとそれっぽい人を発見。あのクソエロカラー衣装は…見つけたゾォ…
作戦1、わざとぶつかる。
「なんだてめえは!」
「ねえ…キミ、お姉さんと一緒に遊ばない?」
作戦2、ナンパする。
「ふん、くっだらねえ。」
マスクしてるしグラサンもあるから顔はバレちゃいない。けどキスはしない。その役は後々に出てくるのに、横取りよくない。
だから…
「こんなことしたって恥ずかしくないんダゼッ!!」
手を伸ばすは…胸!
「はぁああああああああ!柔っけええええええ!!」
「お、お前…なにやって…ッ!」
真っ赤になるクリスちゃん、見たか現実友人A!
お前の大好きクリスチャンの体は私がいただいたぞ!ざまあみやがれってんだ!
「お姉さん、あなたのことほしくなっちゃった。だから、どう?一緒に、やらないか?」
一丁前に耳元でささやき、誘惑する。
「ふざけんな!」
投げ飛ばされた。そして踏みつけられた。
「お前!キモいんだよ!あたしなんかに!変なことして!ほんとキモい!クソったれが!」
怒ったクリスちゃんに踏みつけられた私だが…この時点で全てのクリスファンを凌駕したのはこの私である。推しに名前呼ばれる以前にも冷たい目で見られるのもある意味ご褒美ですわ。普段本編じゃそんな見せてないからむしろ嬉しいレベル。
うひひひ…さいっこうの気分だ。蹴られることすら快感になるなんて前世じゃまずなかった体験だ…?
なんだ?私の体が消えていく?おい!どう言うことだ!説明しなさい!おい!まだマリアさんとかきりしらに声をかけたかったんだよ!そんでキャロル陣営にもいたずらしてサンジェルマンさんらにも…待て待て待て!!
おーーーーーーーーーーーいいいいいいいいい!!
「あーやっと消えてくれたのか。悪いな、死神S」
「ったくお前が半分だけの意識をこの世界に持ってきたみたいだけどあれほど言ったろうが!中途半端に意識だけを持ってきたら自我がヤバい方向に暴走するって。」
「しょうがないだろ。あいつ結構魂だけでも相当はしゃいでたんだぜ?これ以上この世界で好きにさせられるかよ。」
「んじゃあ飲みにいくか?反省会的なノリで」
「おっ、いいね〜!行こうぜ行こうぜ!」