ジェネシス ~陸奥の冒険~   作:雷電Ⅱ

1 / 30
皆さん始めまして
活動報告で予定していたよりも遅くなりましたが、本日で公開します
どうぞ最後までお付きあい頂ければ幸いです


第1章 序章
第1話 始まり


深海棲艦はいつ、どこで誕生したのか? なぜ深海棲艦が現れると艦娘も誕生するのか? 

 

それは誰も分からない

 

神話に出てくる神の仕業か?それとも自然現象であって偶然の出来事なのか? 

 

しかし、ある者は知っており、ある者は忘れしまった

 

艦娘と深海棲艦はなぜ生まれたのか? 

 

どうして深海棲艦は人類に対して敵対するのか? 

 

なぜ怨念を持った生命体になったのか? 

 

艦娘はなぜ人類と変わらぬ存在なのか? 

 

 

ここから先は深海棲艦……いや、ある世界における神話でもある

 

人類と艦娘、そして深海棲艦の関係でもある

 

 

 

我々に似た、とある世界……

 

西暦2030年

 

 日本ではある時期を境に急速に医療技術が発達した。民間企業である三浦製薬会社のある科学者が尽力したお陰である。バイオメトリクスや遺伝子工学を駆使して新たな医療方法を次々と開発。一躍有名になった

 

何しろ、ガンや難病などを完全に治療する方法を見つけたからだ

 

 テレビにも出てロックスター並の人気があった。ネットでは様々な噂や過去が流れていたが

 

 

 

 しかし……彼は喜ばなかった。笑いはしたが、完全に作り笑顔だ

 

 そして数年後……彼は三浦会社を辞めた。社長も部長も社員も驚いた。彼の待遇は決して悪くはなかった

 

 彼は学歴だけでなく、会社の期待にも応えた。彼のお陰で利益も上がり、会社も大人気だ

 

 そのため、彼を逃がさないよう待遇を良くしたが……何と出世を断ったのだ。そして、彼は大学の教授へと転勤した

 

 

 

 彼……柳田 怜人(やなぎだ れいと)は三浦会社を去った。彼が会社に貢献した技術を残して……

 

 

 

『……数多くの難病患者を救った国立大学の柳田 怜人教授は三浦会社を去ってから2年となります。なぜ、彼は去ったのか? 我々の取材でも分からないばかりです。しかも、顔を見せず助教授が授業を行っています。噂では他の企業や海外に移ったという情報もなく、隠居しているという噂もあります。彼はなぜ身を引いたのか?難病という呪縛を解き放たれた元患者の団体は復帰の声を上げています。彼等は──』

 

「いつまで見ている?学校の時間だぞ」

 

 テレビを見ていた少女は、慌てて残りの朝食を食べ始めた。父親がテレビを消したお陰で、陶器の音が部屋に響いた。

 

「ねぇ。またパパの事が出ていた」

 

「優子。その話は内緒だぞ。学校の先生にも言ってはいけない」

 

 彼は微笑みながら首を振った。怜人は偽名を使ってある地方に住んでいる。経歴詐称になるが、当面は大丈夫だ。例え近所の人に似ていると言われても人違いだと言って誤魔化した

 

 娘が通う小学校にも騙せた。いや、流石に校長は彼と娘の正体は知っていたが、秘密にする事を約束してくれた。よって、教員達からは、あまり突っ込まれなかった

 

娘も口が固い。言いふらすことはしないため、賢かった

 

「行ってきますー!」

 

「気を付けてな」

 

 怜人はウインクしながら娘を見送るために玄関に向かった。娘は既にランドセルを背負っており、早足で廊下を走る

 

 

 

彼はノブに手をかけて玄関を開け……そのまま固まった

 

彼の前にある二人の女性がいた。雅人の姿を確認すると丁寧にお辞儀をしたのだ

 

「ご無沙汰しています。私は──」

 

「僕に何のようだ?」

 

 彼はぶっきらぼうに言った。彼は忘れたかった。嫌なことを。玄関にいる2人の女性では無く、あの出来事を

 

それなのに……

 

「お願いします。姉……いえ、奥さんのために協力をお願いします」

 

 玄関の前に立っていた一人の女性は頭を深々と下げたが、もう一人は突っ立っているだけだ。顔は無表情。ただ、玄関にいる雅人をじっと見ている

 

娘は心配そうに父親を見ていたが、父親は険しい顔だった

 

「いいから。学校へ行ってきなさい。友達と喧嘩するんじゃないぞ」

 

「私、もう小6だよ?」

 

 娘は父のからかいに対して呆れながら答えていた。そして、角を曲がって娘が見えなくなるまで怜人は見送っていた。これは、娘には見せられない。第一、学校に遅れる

 

 

 

「何しに来たんだ?」

 

 彼……怜人は依然としてぶっきらぼうに言った。彼女達はここでは話せない、秘密と一点張りだった。怜人は2人の女性を招き入れリビングに案内しお茶を出した。相手は黙ったままである

 

怜人は向かい合って座った時、ようやく相手は話し始めた

 

「お久しぶりです。私は石塚 美恵子といいます。優奈の妹で……三浦の研究主任を務めています。会社の忘年会の時にお会いしたのですが……すみません。覚えていないですよね」

 

「知っている。三浦会社が何のようだ?そして……連れの人は誰だ?いや、ロボットか?」

 

 実は彼女の相方が人間ではなく、ロボットである事は彼も見抜いていた。良く出来た代物だ。ここまで進歩しているとは……。彼が関心している中、美恵子は相手が話を聞いてかれると分かると一気に話始めた

 

「どうか力を貸してくれませんか?会社の……いえ、人類のためにもう一働きしてほしいのです」

 

 美恵子は頭を下げた。相手のロボットもである。しかも、猿真似ではなく、動きが人間にそっくりだ

 

 怜人は舌を巻いた。確かに人工知能の開発には手を貸していたが、もう人型ロボットを開発出来たのか?三浦会社は製薬会社だが。別の企業か?

 

いや、まだ商品として出回っていないため、試作段階だろう

 

しかし、今は関係ない。妻はもう……

 

美恵子は見透かしたのか、鞄から書類の束を取り出すと怜人に渡した

 

「勿論、貴方を脅すというような事はしません。大問題にまで発展しますので。しかし、社長が貴方にこれを見せれらば興味を示すだろうとのことです」

 

怜人は美恵子から受け取ったが、資料を見るや否や顔をしかめた

 

二十枚ものの書類を捲りながらも彼は質問した

 

「……冗談のつもりか?」

 

「そういうと思って映像も持ってきました」

 

美恵子はタブレットを鞄から出して操作すると雅人の方へ渡した

 

怜人は唖然としている

 

「お願いします。貴方にとって興味深いものです」

 

 怜人は美恵子には反応しなかった。ただ、タブレットに写し出されているものを凝視していた

 

ガラス容器に入っている黒い小さな生き物を見ながら……

 

 

 

 怜人は会社が用意した車に乗っている。到着までの間、彼は資料とタブレット内にあるデータ食い見るように読んでいた

 

 運転手は教授のファンだといい、母のアルツハイマーの治療薬を開発したことに感謝の言葉を送ったが、彼は生返事をしただけだ

 

「着きましたよ」

 

 柳田は運転手の到着の合図に反応して外に出るが、彼は会社の様子に驚いた

 

 いや、外見はあまり変化はない。建物は退社した時に見たままだ

 

 彼が驚いたのは、沢山の人が悠人と同じように送迎車から降りて玄関に向かう人達だった

 

 大学教授、他の企業、そして政府機関……

 

「皆も同じ目的のために集められました」

 

「まさかここまでとは……君は……えーと?」

 

「私の名前はリリです。サポート型ロボット『リリ』です」

 

 女性型ロボットが名乗った。別に不思議な事はない。既にAIやロボット技術は目覚ましい発達を遂げている。開発時には手を貸していたが、ここまで人に似た行動をとるとは

 

 しかも、ここまで会話出来るのも珍しい

 

「『リリ』はあるプロジェクトのために開発された万能ロボットである1号機です。貴方の協力なしではここまで完成出来ませんでした。色々と頑張りましたが、凍結されて……」

 

「何故だ?」

 

「高度なAIを搭載して色々な機能を着けたお陰で社長から怒られまして……」

 

社長に怒られた?あの人は結果しか見ない人だ。偏見で凍結するとは考えにくい

 

となると……

 

「一体あたりいくらかかった?」

 

「総額3000万円です」

 

「家が買えるぞ?」

 

「しかし、宇宙空間や過酷な環境に活動出来るため必要不可欠なロボットです。資源調査や宇宙基地建設などには……」

 

 石塚はそこに触れられたのが痛かったのか、必死に反論した。しかし彼は真剣に聞かず会社の建物に入った。凍結された理由は分かった。高価過ぎる

 

 確かに、無人型ロボットがJAXAなどに使われている。しかし、作業ロボットや宇宙探査などに人型である必要はない。尤も宇宙旅行も只ではない。月へ行ったアポロも13兆円掛かったのだ。技術も高まり、宇宙旅行も不可能ではないが、やはりコストがかかり過ぎるのが最大のネックだった。何しろ、経済はそこまで良くない

 

人型ロボットを作るのはいいが、目指す方向性が違う

 

「これでも凄いのですよ!?限定的ではありますが、リリ自身を構成している原子を意図的に操作出来るんです!自在にボディを変形させて様々な機能を発現できます!更に考える能力まであります! よって──」

 

「機能の凄さは分かったが、やり過ぎだ。原子を操作出来る?自己修復機能をつけたいのは分かるが、やり過ぎだ。凍結も高過ぎて誰も買わなかったというオチだろ? 資金回収が出来ないと社長に判断されるのは当然だ。僕ですら買わない」

 

美恵子は必死に説明していたが、何とリリは言葉を遮った

 

「はい、他企業も政府機関もコストがかかり過ぎると言われ、消防も警察も必要ないと言われました。自衛隊も防衛省も高価な人型ロボットよりも無人機やレールガンなどの兵器の方がいいと断られ──」

 

「ちょっ……リリ!」

 

 美恵子は叫んだのも無理もない。どうやら、リリを連れて開発した人型ロボットの実用化を図ったらしい

 

しかし、やはり高額と高性能過ぎるというのがネックになったらしい

 

怜人はため息をつくと社員が近づき社内を案内してもらった

 

 美恵子は怜人が無視して歩く事に気がつくと慌てて追いかけた。リリはのんびりと歩行していたが

 

「ところで、なんでそのロボットは女性型なんだ?」

 

「女性型ロボットの方が可愛いからに決まっているじゃない!」

 

「そうか……」

 

彼は再びため息をついた。趣味範囲らしいが、いくら何でもやり過ぎだ

 

美恵子は気付かないだろう

 

 

 

一行は大広間に案内された。マスコミはいないため、秘密会議なのだろう

 

成功してから公表するパターンらしい

 

 会議部屋には大勢の人が集まっていた。中には去年ノーベル物理賞をとった者までいる

 

彼は座り始まるのを待った

 

 美恵子とリリのアンドロイドも怜人の隣に座った。数人はリリの正体を知っているらしく驚いていたが、ほとんどの者は誰もロボットと気付かない。それだけ、似ているのだ

 

 

 

「本日はお忙しい所、わが社に足をお運びに頂き有り難うございます。私は代表取締役の三浦 蒼といいます。今回の合同プロジェクトをご説明させていただきます」

 

 皆が集まった事に三浦蒼は台座に立ち会議室に集まった人達に挨拶をした

 

「今から五年前、日本が打ち上げた惑星探査衛星『はやて』の話をご存知でしょうか? あの『はやぶさ』に続いて小惑星サンプルリターンの計画で打ち上げられた次期探査衛星です。ご存知の通り、数年前に発見されました小惑星『スサノオ』は動きが不安定であり、過去に地球にも接近した事があります。NASAなどもこの小惑星には注目されていました。この小惑星を構成する物質が何であるかはほとんど分かっておらず、JAXAは予定よりも早く観測衛星『はやて』の打ち上げをしました。『はやて』は苦労しながらも小惑星に到着。観測及びサンプルリターンを行いましたが、流星体の影響により音信不通となりました」

 

 三浦社長はスクリーンを映し出しながら説明を行った

 

「当時の発表において探査は失敗に終わりましたが、実は『はやて』は生きていたのです。実は『はやて』には石塚美恵子博士が開発した試作段階である人工知能が搭載されていました。地球との交信が途絶えてもバックアップするよう組み込んでいたのです。しかし、『はやて』の搭載されている通信機器は壊れたらしく交信が出来なかったのでしょう。宇宙を漂いながらも一週間前に『はやて』は地球に帰還しました。JAXAが驚く中、『はやて』は帰還カプセルを地球に届けました」

 

 一連の探査機の映像がスクリーンに映し出されていた。別の人工衛星から撮ったであろう写真まである

 

「しかし、この素晴らしい出来事を公表しない事に誰もが疑問を抱いている事でしょう。今、発表します。……実は『はやて』が持ち帰ったものは小惑星の石だけではありません。『はやて』が持ち帰ったサンプルの中から未知の生命体と元素周期表に載っていない未知の元素が確認されました」

 

 この衝撃的な発表に会場はどよめいた。冗談だと思って笑う者。口を開けたままポカンとする者、どんな生命体なのか質問をする者……

 

 『はやて』の探査機成功なら兎も角、『はやて』が持ち帰った小惑星のサンプルの中から生命体が発見されたとなれば当然の反応である

 

「質問は分かりますが、それは後です。正確には地球外生命体の存在を示す細胞を発見したと言っていいでしょう。まだ詳しくは分かりませんが、粘菌のようなものだと学者が言っております」

 

 スクリーンに映し出されたものはアメーバのような形状のような白い生命体である。確かにアメーバのようなものが、水の中で蠢いている

 

「そこで皆さんに集まって来て貰った理由は、地球外生命体と未知の元素の研究と調査をして貰う事です。ある学者によると、この地球外生命体は地球生命……生命の誕生のヒントに繋がるのでは、と考えています。この地球外生命体の遺伝子は地球に生息する遺伝子情報と類似している点が多数あります。DNAと比較すると似ているようでもあるし、異なるようでもあるとの事です。その事を考慮し、生命の起源は宇宙にあるのでは、と一部の専門家は唱えています」

 

 騒めきが一層に大きくなった。確かに地球が生まれて間もない頃にいた地球の生物は全て単細胞であり、はっきりとした核をもたない原核生物である。その原核生物から様々な生き物に進化したという

 

 生命誕生の場は海の中だと思われていたが……

 

「また、ある学者によると宇宙空間には生命の種のようなものが広がっており、それが地球に到来した結果生命が誕生したという説を証明出来るだろうと言っておりました」

 

 三浦社長の演説に数人が野次を飛ばしていた。生命誕生は主に二つある。原始大気中のメタン・アンモニア・水素などから、放電などによってアミノ酸・糖などの有機化合物が生成され進化していったという『化学進化説』。もう一つは生命は宇宙からやってきたという『パンスペルミア説』である。しかし、どれも説も決定的な証拠はない。しかし、今回の発見は『パンスペルミア説』が有力視であろう。最も、この説は『地球上で無機物から生命は生まれた』ということを否定しているだけなのだがが……

 

「探査機が持ち帰った土壌や石を調べた所、アミノ酸の一種であるグリシンとリンが見つかりました。どちらも生命誕生に欠かせない物質です。また、未知の元素も発見されました。これにより宇宙の謎を解く鍵だけでなく、日本の未来……いや、人類の未来のためになるでしょう」

 

 三浦社長は一旦、言葉を切った。会場に居た全ての研究者達が三浦社長に向けている

 

 ここまで衝撃的な発言だったからである

 

「ところで何か質問はあるでしょうか?勿論、時間はないため僅かしか答えられません」

 

 観客はこぞって手を上げた。こんな発表に集められた人達は聞かずにはいられなかった。当てられた人は質問をしていたが、大抵は表面上の質問だけである。稀に突いた質問をした者もいるが、三浦社長は曖昧な返事で返すだけである

 

 そんな中、柳田 怜人も手を上げた。折角、呼ばれたのだ。聞くことが沢山あるが、肝心な事である

 

幸い、最後の質問にて彼が当てられた

 

「社長、僕の事をご存知でしょうか?」

 

三浦社長は怜人の顔を確認すると固まったが、それは一瞬であり直ぐに答えた

 

「ああ、知っているよ、若き天才である柳田君。もう30歳か?今度は地球外生命体とコミュニケーションを取ろうとしたいのかね?」

 

 三浦社長の茶化しに柳田はため息をついた。この人はいつもこうだ。しかし、柳田という苗字が会場に響き渡ると騒めきが大きくなった。それもそのはずで、数々の治療薬などを開発した人物がいるのだから

 

「生命の誕生による学説や地球外生命体なんてどうでもいいです。聞きたいのは1つだけ。……なぜ、このような大発見を公表しないのですか?」

 

 実は探査機『はやて』の事はニュースすらなっていない。しかも、ここに来る前は極秘として扱うよう書類に書かされたのである。違反すると特例処置により問答無用で逮捕するだと

 

「それは、人類における未踏の領域だからだ。考えて見たまえ。アニメや映画などと違って現実に遭遇した。そんなものを突拍子もなく公表したらどうする?宗教団体や科学心棒者などが押し寄せて来る。犯罪やテロも起こるかも知れない。情報と研究成果が揃い次第、公表する。分かったかね?」

 

「ええ。理解しました」

 

怜人は素っ気なく返事をすると席に着いた

 

「大発見なのに、情報操作とは」

 

「当たり前よ!大混乱するわ!」

 

 ため息をつく怜人に美恵子は非難がましく小声で言った。確かにテロを警戒するのも無理はない。宗教団体や科学信奉者は地球外生命体の存在は邪魔者以外何者でも無いはずだ

 

 それもそのはずで、彼等は人類を万物の霊長とした基本概念に立っているからである

 

 彼等が地球外生命体の存在が本物であると分かった時、どんな反応をするのか? 友好的な態度よりも過激な行動を取るのだろう

 

 だから、警察や自衛隊の関係者も呼んだのだ。会場のあちこちに警察と自衛隊の関係者がいる

 

「以上で説明を終わらせていただきます。勿論、口外は決してしないように。この後、契約書と宣誓書に署名してもらいます。これは合同企業のプロジェクトではありません。国家絡みのプロジェクトです」

 

 司会は観客の騒めきを遮るように大声で秘密である事を注意喚起していた。こうして、極秘会議は終了したのだ

 

 

 

(だから製薬会社は、このプロジェクトに参加していたのか)

 

 宣誓書に署名をしながら柳田怜人は、ため息をつきながら心の中で呟いていた。恐らく、新薬と治療法の革新的な医療技術を手に入れたいのだろう。呼び寄せるための餌に自分は食らいついたわけだ。そのため、他企業の社員や政府の役割からの視線を痛いほど感じていた。ライバル会社にとっては、目障りな人物であり、政府にとっては自分達の管轄に来なかったのだから。国の手柄ではなくなってしまう事もあるのだろう

 

 だが、三浦社長や国の思惑は彼にとっては、どうでも良かった。こっちは娘がいるのだ。刑務所に行くのは御免だ。だが、これは自分の計画に役立つかもしれない

 

 死者を蘇らせるための方法があるのなら、何だってやってやる

 




本作品は艦これの前日譚……誕生秘話です
よって、初めの数話の間は艦娘が登場しません

艦娘と深海棲艦はなぜ誕生したか?それについて書こうと思ったまでです
しかし、よく二次創作の艦これ前日譚である『謎の敵が現れた!戦ったけど、人類は存亡の危機に立たされた!そして、どういう訳か人類の味方である艦娘が現れた!』というよりも神話の一部分のような作品を描こうと思ったまでです

どのようにして彼女達は誕生したのか?

まあ、オリ主である柳田怜人が拘わるかも知れませんが
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。