楽しくなってきました
「このやり方なら陸奥はパワーアップするでしょう」
「まだ、不十分だ」
「十分過ぎますよ。特別な治療水を浴びせれば、治癒力を早め傷を治すなんて。これだけでも画期的ですよ。軍事医学の常識を超えてますから」
その日から怜人と長谷川はG元素を改良していた。とはいっても、金も資材も有限である。怜人が妻を蘇らせるために買った機材が役に立った訳だ。賢者の石はないため、金は造れない
「だが、作る必要はない。人体生成と鋼鉄と弾薬があればいい。これさえ、あれば陸奥鉄のような触媒はいらない」
「まあ、蘇らせるものではないから難易度は下がりますが‥‥本当によろしいのですか、艦娘を増やすって」
「いいんだ。陸奥は実験台にされる可能性もある。三浦社長でなくても誰かが身体能力に興味をひくはずだ」
確かに陸奥の身体能力は目を見張るものである。その力に魅力する者が現れてもおかしくない
「だったら、増やすまでだ」
「艦娘軍団を作る気ですか? そんな事をして、日本政府が認めて……いや、世界が認めて貰えるのですか?」
「ああ、移民として認めさせてもらう。無理なら土地を購入して艦娘の村を作ればいい。……知らないのか? 北海道の土地だって外国がバンバンと買っているが、誰も問題にしない。通らないなら、ネットで差別されたと呼称すればいい」
「悪知恵働き過ぎでしょう。確かに国内問題はありますが」
人権という概念は、人類最大の発明である。確かに昔では当たり前だった奴隷や人身売買など非道な事は無くなった
しかし、それを盾にして自分の主張を押し通す事情もあるのも事実である
例えば、ドイツでは移民が可哀想だからといって国内に引き受けたのである。しかし、移民が多くなった結果、外国人が構成された街がいくつもある
日本も例外では無く、北海道には外国人が土地を買い漁り、既に村が成り立った所もある
怜人はそれを真似てやろうとしている。艦娘を増やして村を作り、反論も人権やヘイトスピーチやらを唱えれば嫌でも応じる事に成る
また、税金を納めると言えば、役所も多目には見るだろう
「陸奥は言った。いつかここを出て暮らしたいと。だけど、本当にそうなると思うか? 普通の人ではないと気づかれたら」
「未来から来た殺人ロボットだって家族を作った。アメリカの映画のネタですが*1」
「そんな都合のいいことなんてあるか。確実なやり方で艦娘の幸せを掴むんだ。兵器とか言って差別する人間は、如何に心が狭い人か分かるチャンスだ」
怜人は力強く言った
「移民問題や外国人労働者問題を再燃させても迷惑になるだけです」
「そんな事よりもマシだ。あんな夢よりも」
怜人は部屋をウロウロした。あの夢は、ただの夢とは思えない。艦娘がゴミのように倒れ殺される夢は、正夢だろう
「陸奥は協力していますが、不審がっていますよ?」
「構わない。陸奥……いや、艦娘のためだ」
二人は研究していたが、陸奥と優子は違っていた
「ねえ、貴方のお父さんってあんなに研究熱心だった?」
「違う。でも、リンフォンを手に取ってから、またおかしくなった」
「また、死者を蘇らせる研究を?」
「でも、それにしては可笑しいよ。むっちゃんに関する研究ばかり。しかも、妖精と一緒に艤装の改造までしている」
リビングでは二人とも研究を怪しんだ。コーヒーを飲んで世間話をしていたが、怜人が地下研究室に籠っているのをみて、不審に思うな、という方が無理である。と言っても、死者を蘇らせるような禁断の研究ではない
陸奥の研究をしている。しかも、治療や艤装の改造が主である
「セクハラされたりした?」
「セクハラって……そういう感じでは無かったわね。注射は射たれたけど、特に変化は無かった」
怜人はたまに陸奥に注射をしてくる。そして、定期的に身体能力を計測しているのだ。しかも、パワーアップしている感じが沸いている
陸奥も優子も話し合っている時に、玄関のチャイムが鳴った
今日は祝日であるため、人が訪れるのは珍しくない
優子がインターホンに出たが、ディスプレイに映っていたのは、スーツを仕込み、報道機関の腕章を付けたジャーナリストだった
『柳田さん! 柳田さん! お聞きしたいのですが!』
優子は呆れて受話器を置いてインターホンを切った
「優子ちゃん、誰?」
「ジャーナリスト。パパを追い回している人」
優子は玄関を開けようかと迷った。ここで、下手に出ると厄介な事になるし、陸奥もいる
陸奥の存在が公になるかも知れない。自分の父を呼ぼうか迷っていると、彼が階段を上りながらやって来た
「誰なんだ?」
「例のジャーナリストが来てる」
「全く、人を陥れるためには手段なんて選ばないのか?」
怜人は不満そうに呟くと躊躇なく玄関を開けた
そこには、以前会ったジャーナリストの下園がカメラマンと一緒に玄関の前にたっていた。他の記者が来ないことから、自分はもう忘れ去られたものだろう
「柳田さん、お聞きしたいです! 日米が核兵器を超える兵器を開発している事についてどうお考えですか?」
玄関を開けるや否や、挨拶も無しに質問してくる
普通の人は何を言ってるのか、全く分からない。しかし、怜人は大体この質問が何なのか分かっていた
(どうせ、架空兵器をでっち上げて政権批判したいだけだろ)
つまらない事だと分かると玄関を閉めようとした
「‥‥‥‥アメリカはG元素を使って世界を──ちょっと閉めないで下さい!」
「オカルトなら間に合ってる。他所へ聞け」
「お願いですから聞いてください! 論文もあるんですから!」
下園はあまりにもワメき散らすため、怜人は諦めて閉めるのを止めた
下園とカメラマンは家に上がったが、怜人は論文を取り上げると目を通した
「で、何のようだ? コーヒー? それとも、首になったから雇って欲しいと? 悪いが、求人広告は出していない」
「違います! 取材です! 気象兵器と貴方にすんでいる身元不明の女性!」
怜人は受け流していたが、最後の言葉にピクリと反応した。とうとう、陸奥の存在がマスコミにも掴まれた
追い返そうか迷ったとき、優子と陸奥が現れた
「怜人、この人は?」
「無関係の人間」
「招き入れたの?」
陸奥は呆れたが、下園は食いつくように駆け寄った
「貴女は誰? 何処から来たの? 取材させて」
「ちょっと待って。私は──」
陸奥は迷った。優子からこの時代について色々と聞いている。自身が体験したことではないが、昭和時代とは違い情報はあっという間に世界に広まるという
どうしようかと迷い、怜人に目を向けたが、彼は論文に赤ペンで何かを書き加えていた
何をしているのだろう?
「パパ? 何をしてるの?」
優子も気付き、呆れていた
「何をしてるんです! 人の論文に誹謗中傷を書くなんて!」
「添削だ。この論文はデタラメだ。数式が違うし、エネルギー保存の法則どころか、熱力学第二法則を無視している。大学やり直した方がいいぞ」
怜人は赤ペンであちこち書き込んだ論文を呆気に捕られている下園にぶん投げた。陸奥も覗き込むように見たが、難しい内容や数式に二重線を引いて、余白に何かを書いていた。下の方には『15/100、頑張ろう』と書き込んでいる。この人は本当にぶれない
「こ、これを書いた人はテレビで出ている有名な専門家ですよ! 国公立大学出身です!」
「じゃあ、雇い直したどうだ? どうせ、裏口入学して単位を楽に取るようお願いしたんだろう」
カメラマンは抗議したが、怜人はあっさりと答える始末だ
あれこれと言い争いになり、騒々しくなろうとする中、またチャイムが鳴った
「また、お仲間か?」
「そんなはずは‥‥」
下園が首を傾げた。同業者ではないはずだ。柳田に関する事は妻の件で仲違いしている。もう、訪れる事はないと思っていたが
怜人はため息をつくと、インターホンに出る
そこには、若手の男女がいた。スーツを着こんでいることから仕事関係なのか? どう見ても近所挨拶ではなさそうだ
『すみません。国民生活センターの者ですが?』
「‥‥はい」
怜人は何も言わずにインターホンを切りドアを開けた。二人は軽く会釈すると女性が口を開いた
「実は先日、お買い上げになられたパズルに不良品があるとの連絡がありました」
「そのため、我々は回収に当たっています。どうか、ご協力お願いします」
二人の礼儀正しい言葉に怜人は胸騒ぎをした。不審ではない。女性は分からないが、男性は何処かで見たような顔だった
「わかった」
怜人は直ぐに誰かを思い出すと、無表情で家の中に入り、言い争っている陸奥達を放って置くと地下施設に入る
「先輩? どうしたのです?」
「リンフォンを奴等に渡す」
「奴等って?」
「特別国家公務員がやって来た」
何が何だか分からない長谷川を他所に怜人はリンフォンと紙の束を持ち出すと再び階段を上がった
「おい、五月蝿いぞ。陸奥‥‥レーダーは出せるか?」
「あるけど、どうしたの?」
「空を捜索してもらいたい。頼む」
「分かった」
陸奥は下園を質問してくる無視して艤装を装着し対空電探を作動させる
「‥‥いたわ。九時の方向に。でも、機影が小さい。この時代の航空機は、小さいのにレシプロ機よりもスピードが出るの?」
「くそ。リンフォンまで嗅ぎ付けられた」
怜人は手に持っているリンフォンの手に僅かに力が入った
どうやって知ったんだ? こちらの研究が漏れた? いや、それはない。ネットには疎くない。では、考えられるのは
(僕と同じように考えている人もいたのか)
「大丈夫?」
怜人は困惑する陸奥に艤装を外すように言うと玄関に向かった
「はい、こちらです」
「確認しました。こちらも助かっています」
怜人は玄関では笑顔でリンフォンを差し出した。男性がリンフォンを受けとろうとすると怜人は、リンフォンを引っ込めた
「ついでに説明書も要らないか? ああ、面白い仕組みだからちょっと弄って見たんだ」
怜人はA4の紙に書かれた紙10枚ほど、リンフォンと一緒に渡す
男性は何気なく紙に目を向けたが、内容を見て目を見開いた。しかし、それは一瞬であり、何事もなかったかのように笑顔でこちらを見た
「いや、本当に不良品でしたよ。ところで、G元素は実は歴史の影に隠れていた事に気づいた人は僕以外にもいたのですか?」
「さあ、なんの事だか」
「だといいよ。三浦社長も友達が多いことだと」
二人の男女は顔を曇らせたが、怜人はどうでもよかった
三浦社長‥‥地球上からG元素を探りを入れたわけだ。歴史に埋もれていることも。そして、こちらを何らかの方法で監視していることに。リンフォンもオカルトではないと気づいたんだ
しかし、まだ陸奥には手を出していない。それだけでも幸運か
「とりあえず、このパズルは回収させて貰います」
「どうぞ、お好きに」
「本部へ、奴等はこちらの存在に気づいた」
『それは、あり得ません。パズルの存在もつい1ヶ月前にこちらが知ったばかりです』
「奴らは気づいている。渡された書類には、ワームホールの記述がある」
オペレーターの否定に男性はイラつきを隠せないまま、報告した。二人は帰路についたが、男性はいまのやり取りにインカムでありのまま、報告した
『だとしたら、中々やるではないか。グローバルホークで僅かの時間だが、レーダー波を確認した。古いタイプだが。あの教授はタヌキだな』
「レーダーも買い込んだのですか?」
今度は上司がインカムに出たが、その内容に男性は呆れ、側にいたの女性呆れていた
『今は放っておけ。今は君達を安全な方向へ導かなければ』
2人は路地に消えていく。上からの指示された通りに
「おい、どうしたんだ? リンフォンをよく分からない男女に渡すなんて」
「聞きたい事があるんだ」
後から追って来た長谷川や言い争いしている陸奥達を怜人は無視し、紙と鉛筆を手に取ると書き始めた
「長谷川、お前は自衛隊に詳しいか?」
「まあ、一応は、ですが」
「男性の方は見覚えがある。G元素の性質や用途を政府関係者に説明していたとき、防衛大臣の警護をしていた人だ」
怜人は紙に昔の事を思い出しながら書き出す。陸奥も優子も怜人の行動に目をやり下園も後を追うように怜人に目をやった
怜人は絵画はあまり得意ではない。しかし、なんとか防衛大臣を警護していた自衛官がつけていた部隊マークを書き出した
「日の丸に鳥の翼と剣が書かれた部隊マークだ。知ってるか?」
「絵がとても下手くそですが、それは特殊作戦群、自衛隊内ではS部隊と呼ばれる特殊部隊です。でも、本当ならあり得ません。通常なら公の場でも素顔を隠しているほどの秘密部隊のはず」
長谷川は首を傾げながら答えた。柳田が見違えたのならともかく、本人の記憶力はすぐれていることから、それは無いだろう
となると、なぜ特殊作戦群はリンフォンを手に入れようとしているのか
「自衛隊っていまの日本の軍隊よね?」
「そうだが、なぜリンフォンを?」
陸奥はこの時代にやっと馴染めたくらいだ。しかし、憲法関連はあまり得意ではない。そのため、外国人が自衛隊を「
「ちょっと、何の話をしてるの?」
下園が身を乗り出した。特ネタと思ったらしい。怜人は仕方なく話した。別に秘密にしとく必要なんてない
「では、ネット掲示板であるリンフォンは実在し、G元素で造られたと?」
「そうだな」
怜人は簡潔明瞭に答えた。G元素は造れるという情報は伏せた。これは、誰も知らないものだ
「なら、辻褄が合います! アメリカのBH計画は本当だということに!」
「なんだ、それ?」
怜人を初めとする一行は困惑した。そんな彼らを他所に下園はバックから書類と写真を取り出した
「アメリカのNGOが極秘文書を入手しました! 米軍はG元素を使った超兵器を開発していると! 人工的にブラックホールを発生させるというものです!」
「それは、何処の情報だ!」
長谷川は目を輝かせて下園の前に詰め寄った。どうやら、オカルトに食いついたらしい
「エ……エリア51です」
「そうか! なら、UFO伝説は本当だったんだ! UFOが墜落したロズウェル事件は本当だった!」
「あ、あの違います……」
長谷川と下園がちょっとした口論になってしまった。いや、本人たちは真面目だろうが、宇宙人の仕業だ、とか、陰謀論だ、それはフェイクニュースだ、などと言ってる始末である
怜人達どころか、着いてきたカメラマンもドン引きするほどである
「ねえ……彼等に何を渡したの?」
「リンフォンの研究データ。他所の国がブラックホール兵器研究してるなんて興味はない」
怜人は何気なく陸奥の質問に答えたが、陸奥は更に警戒した。彼は国が何をしようが興味はないだろう。では、怜人たちは何を研究しているのか?
ここのところ、自分の身体能力や艤装を研究している。こちらに気を遣うのは嬉しいのだが、どうもそんな様子ではない。妖精もだんまりだ
「ねえ、優子ちゃん。頼みがあるんだけど」
陸奥は優子に近づき、小声である事を頼んだ
「これで、ログイン出来る」
「パスワードというのを知っているのね」
その日の夜、優子と陸奥は地下研究室に忍び込んだ。怜人は既に寝ており、長谷川も自宅に帰っていた
扉の鍵は掛けられていたが、優子はとっくに鍵がどこにあるか分かっているどころか、合鍵まで持っていた。しかし、予期してはいたが、研究資料がない。怜人が自衛隊に渡した研究資料はパソコンに入っているだろう。幸いな事に妖精はいない
ロックされており、入る事は出来ない。しかし、優子は抜け目がなく、パスワードも知っていた。いや、ハッキングという高度な知識ではなく、IDとパスワードが書いて隠してあるメモ紙を使ったからだ。いつも、何処で隠しているのか
娘の優子は父が、何をしていたのかを確認するため、父のパソコンの中身を見ていた。妻を蘇らせる実験を見た時は驚いたが、その時は追及はしなかった
だけど、今回は違う。何かを研究している。それも、よからぬことを
パソコンにログインした優子は早速、検索したが、内容が高校生程度の知識ではよく分からない。どれも計算式や専門用語だらけである。しかし、優子と一緒に見ていた陸奥は、あるデータに目をやった
「ちょっと待って。二つ目のファイル。それ……ちょっと見て」
優子のパソコンの操作でファイルにアクセスしたが、そこには『艦娘計画』と書かれていた。科学知識は無視したが、ある文字を見て目にとまったのだ
それは……
「これって」
「私を強くする方法」
陸奥は息を呑んだ。どれも、人には出来ないやり方である
攻撃を喰らっても死ぬことがない防御方法。手足を吹き飛ばされるなどの大怪我をしても特殊な水で完治するやり方。燃料や弾薬の摂取で生命エネルギーを得る方法。そして、艤装を付けている間、普通の食事をしなくても生きていける
例えるなら、陸奥は、武装集団相手に戦えるだけの能力があると言う事に成る。それも、負傷したりしても回復する手段を持つ。人間みたいに入院期間や治療なんていらない
「G元素製造方法がある。あのパズル……現代科学や物理法則を受け付けてないんだ。だから、むっちゃんはパワーアップして──」
「待って! これ、私に何と戦わせる気?」
陸奥は愕然とした。どれも、戦闘には必要不可欠な手段ばかりだ。しかも、コンピュータのシミュレーションで陸奥は、あの爆沈事件のように海上で爆発しても生きていられるのだという
「私、私……自由に生きていくはずじゃなかったの!? 医療技術の発展だから、非道な実験ではないからと安心していたのに!」
「むっちゃん、落ち着いて」
「離して!」
荒い息をする陸奥に優子は落ち着かせようとした。新聞記者には、自分は人間だと言った。怜人の言う通りに生まれが違うだけだと
しかし、怜人は陸奥を強化している。陸奥を戦わせるための研究である
「……む、むっちゃんと同じように誕生させるシステムまで研究しているけど」
「ダメよ!全員、戦争に巻き込まれてしまう!」
陸奥は即答した。怜人は何を考えているか、分からない。人外の力を与えようとしている。私兵軍団でも作る気なのか? 日本に喧嘩を吹っかけようとしているのか? それにしては、おかしいような気がするが
陸奥は震えている自分の手を見て呆然としている中、優子は陸奥をなだめた。このままだと、陸奥はサイボーグのように感情の無い兵士かロボットのようになるだろう
戦うためだけに存在する者として。ワームホールやリンフォンなんて怜人から見ればどうでも良かったのだ
そのため、2人は論文データの最後の文字を見ていなかった
そこには、こう書かれていた
『これで艦娘の命が簡単に消える事は無い』
『我らに平和を』
人は不測の事態で命を落とす事がある
突然の病や事故などに
しかし、もし防げて軽傷程度で済んだら?そして、簡易的な医療を受けて回復したら?それもそれで嬉しい限りでしょう
軍事医学では尚更のこと
意外なことではありますが、医療の技術進歩も軍事技術と密接な関係があるため、切っても切れない関係である。実際に手術支援ロボットである『ダビンチ』も戦闘地域での負傷兵の治療目的に開発されたもの。医師を危険な戦闘地帯に派遣しないで済むという遠隔医療は画期的なもの
将来、細胞サイズのナノロボットを使えば、注射などで体内にナノロボットを送り込み、人工的に細胞を改変して長寿命化を実現できる可能性があると唱える者もいる
艦娘が撃沈しない限り、生きているのは喜ばしい事……であるはず……