ついにこの日がきた。今日は、レーム全体で革命祭という祭りが行われている。名前の通り、俺たちが起こした革命が成功したことを祝う祭りなのだが、現在ではそんな理由などほとんど忘れて、騒ぎたいからやっているだけになっている。まぁ、そんな風になっていても、一応は革命が成功したことを祝っているのでそこはいいんだ。革命が俺たちが一緒に行動するようになった理由なんだし、そこらへんは考えないとね?
とりあえず、プロポーズする時間は決めてあるし、シェーラの予定が空いていることも確認した。場所ももう決めてあるし、指輪も納得いく物が用意できた。演出だって、今日までいっぱい練習して、無意識にでもやれるようになったはずだ。なのになんでこうも緊張するかなぁ!大丈夫大丈夫って自分を安心させようとしても、めっちゃ不安になってくるし!正直ダンジョンを攻略する時よりも緊張するんだけど。
よ、よし!もう一回確認しよう!まずは全身魔装してお姫様抱っこで予定の場所まで連れて行く。そしたらマルコシアスの能力で雪みたいにした氷で包んだ炎を降らせる。そしていろいろ言って、指輪を渡す。OKOK、イメトレ完了!…あぁ、不安になるぅ。
っと、時間だ。覚悟を決めろよ、俺。頑張れ!
「シェーラ、今の時間大丈夫?」
「えぇ、祭りでやらなきゃいけない仕事も全部終わったし、今日もう暇だけど…こんな時間にどうしたの?」
「とりあえず何も言わないで、俺と一緒に来てくれないか?」
「良いけど…どうしたの?」
「あとで話すからさ。じゃあ、行くよ!」
その言葉と共に全身魔装をする。そして、シェーラをお姫様抱っこする。
「えぇっ⁉︎な、何してるの⁉︎ユリウス!ちょ、ちょっと!」
俺は何も言わず空へと歩いて行く。
「ちょ、ちょっと⁉︎何か言ってよ‼︎」
「前にも一度だけこんなことがあったよな」
そう言いながらも俺は空中をゆったりとしたスピードで歩いていく。
「えっ?…うん、たしか、ビムのダンジョンのときだっけ?」
「あぁ、あの時はゾンビに追われていたりして、あんまりゆっくりできなかったけどさ」
「う、うん、あの時も急にこんなことするから驚いちゃって」
「嫌か?」
「ふふ、嫌なわけないじゃない」
「それは…嬉しいな。シェーラはいつも俺を気にしてくれていたよな。ビムに行った時も、働き詰めだった俺を心配したからだっただろ?」
「ふふ、どうだったかしらね?もう昔のことすぎて忘れちゃったわ」
「シェーラがそう言うんなら、そういうことにしとくよ。…感謝してる。ありがとな」
「どういたしまして」
「っと、見えて来たな」
「あの崖のこと?」
「秘密だよ。すぐわかるけどな」
「ふふ、なら教えてくれても良いじゃない」
「いや、こういうのは秘密にしといた方がそれっぽいだろ?っと、よし、シェーラ、下ろすよ?」
「ええ、大丈夫よ。それで、わざわざこんな…わぁ、綺麗だ。これは…雪?いえ、微かに光っている?これは…マルコシアスの能力?」
「おお、大正解だよ。よくわかったね」
「だってあなたが時々練習していたから…」
「あれ?見られてた?気をつけてたんだけどなー」
「ふふ、私をなめないことね。魔法ってすごいのよ?」
「あぁ、魔法か…そこまで考えてなかった。っと、この話はここまでにして…シェーラ、俺たちが初めて出会ったときを覚えてるか?」
「たしか、あなたが家出して来たんだっけ?それで、私がいた森にやってきたのよね」
「あぁ、そこで5年後にまた来てって言われてさ。それで5年後に行った時にマルコシアスのダンジョンを攻略したんだ。まぁ、あれを攻略って言うのかは謎だけどさ」
「ふふ、あの時のあなた、カッコよかったわよ?あなたが熱く語る姿、今でも思い出せるわ」
「そうやってまっすぐ言われると、ちょっと恥ずかしいな。えーと、それで、マルコシアスから貰った力を使って革命を起こしたんだ。その時もいろいろと支えてくれてさ。いや、その時だけじゃない。いつだってそうだ。シェーラが支えてくれたから俺はやってこれたんだと思う。そういう風に支えてもらって過ごしてるうちに、いつのまにか一緒にいるのが当たり前になってたんだ。…でも、違ってた。転生して、会えなくなってわかったんだ。一緒に入れることは当たり前じゃないんだって。
それでもさ!俺は少しでも長く一緒にいたい。これからも一緒に時間を重ねていきたい。
だから!俺と結婚してほしい!」
その言葉と共に結婚指輪を差し出す。頼む!お願いだ!受け取ってくれ‼︎
「……………はい!私をあなたの隣にいさせてください!」
あぁ、今まで生きてきてよかった。本当にそう思える。
いやー良い最終回でしたね。
え?違う?
あ、途中でユリウスって言ってるのはワザとです。
新作公開中!
原作:魔王様の街づくり!~最強のダンジョンは近代都市~
名前:魔王様の宗教づくり!
原作はなろうにあるやつです。
もしよかったら読んでみてください!面白いとは保証できないけど…