レーム帝国で生きていく   作:ルクセウス

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ご都合主義があります。ご注意ください。


第27話

国際同盟ができて3年が経った。今ではほとんど、というか、現在確認できる国はレーム以外 全て国際同盟に入った。その結果、国際同盟の4つの法律が世界のルールになった。その内容って言うのが、

・奴隷制の廃止

・兵役制の廃止

・国家間の移住の自由

・世界統一貨幣の制定 だった。

これには国際同盟に参加していないレームでも影響を受けざるを得なかった。というのも、兵を減らさなければ「攻めてくるんじゃないか」と、まともに貿易してくれなかったし、奴隷を減らさなければ「奴隷なんてものが未だにいる国が作ったものなど信用できない」と、足元を見られたからだ。だから、まずは兵を減らした。その結果 浮いた軍事費で奴隷を解放した。それを少しづつ繰り返していき、最終的に兵は国の治安を維持するのに必要な分まで減らし、奴隷は全員解放した。まぁ、奴隷を解放したって言っても、ほとんどの人は奴隷の時の職場に再就職したけどな。これも、奴隷の扱いを良くしてくれた、マーデルのおかげだな。あっ、兵士達にはもちろん、新しい就職先を用意しといたよ。

まぁ、奴隷や兵のことを置いといても、他国からはあまりいい風には見られてない。これは、仕方ないことでもある。国際同盟に入っている国は運営負担金を払わなければ貿易できないところを、レームはそれを払わずに貿易をしているんだからな。その代わりと言ってはなんだが、レームは貿易品にはバカ高い関税がかけられてるんだけどな。まぁ、相手が得してる部分だけを見て文句を言うのが人間だからな。『隣の芝生は青く見える』ってヤツだ。

 

 

政治的な話はここら辺にしといてプライベートな話に行こうか。

まぁ、やっぱり一番はシェーラとの子どもが生まれたことかな。で、その子のことについてなんだけど、うーん、なんて言うか、ティトスの記憶を持ってるみたいなんだよね。その所為かはわからないけど、成長が速いんだ。今は実際には2歳のはずなのに、見た目的には10歳くらいにしか見えないんだよ。それに、容姿もティトスにそっくりなんだ。だから、初めは別の名前があったんだけど、最近はティトスと呼んでいる。

最近のティトスは、もっぱらレームで保護していたマルガちゃんのところに行っている。最初に再会した時のマルガちゃんの喜びようはすごくって、それまでは なんでティトスの記憶を持ってるのかとか考えてたけど、それだけでもういいかなって。これが知らないヤツの記憶とかなら別だけど、ティトスならよっぽどのことがない限り大丈夫だろうし。

あぁ、でも、2人目は理由がある程度わかるまではやめておこうってことになっている。せめて誰の記憶を持って生まれるのかわからないと怖くて仕方がないからね。これでレームに恨みを持ってるヤツでも生まれてきたらしゃれにならないからね。

他に言わなきゃいけないことは……ないな!この3年、国内では移民問題なんかが起きるわ、国際同盟は入れ入れとうるさいわ。その所為で、ほぼずっと働いてたからなぁ…。まっ、そんな感じで、あんまりプライベートな時間ってのがなかったんだよね。……少しでも問題が減ってくれると嬉しいなぁ。




誰かアリババがシンドバッドと同じ村に同時期に生まれて、一緒に冒険する2次創作を書いて。
え?その時のパルテビアに金髪がいる筈がない?
……頑張れ‼︎

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