本当はアリババくん的なことをさせようかなとも思ったんだけど、正直全身魔装が完成してるやつに勝てるのっているかなって…
それに、煌帝国みたいな政治的な介入してくるのも、カシム的なのもいないし。もし仮にいたとしても、黒のジン一体程度なら、全身魔装で苦労なく倒せそうだからなぁ。
『革命はここに成った‼︎俺たちが国を変えたんだ‼︎これからこの国は、みんなが本当に笑えるような国になる‼︎いや、違うか…みんなでそんな国を作っていくんだ‼︎』
シェーラに魔法を使ってもらい、国民達に革命を成功したことを伝える。やはり多少の犠牲は出てしまったし、最終的に貴族や皇帝は殺さなければならなかった。しかし、これでこの国はきっと良い方へ向かってくれる。これで俺の役目は終わりだ。あとは将軍くらいの地位に落ち着いて…
「あなたまさか将軍くらいの地位になろうなんて考えてないでしょうね?」
「え?シェーラ、ダメかな?」
「ダメに決まってるでしょ!もうみんな、あなたが皇帝になると思ってるわよ!私もちゃんと支えてあげるから、ちゃんと皇帝になりなさい!」
「マジかぁ…」
マジかぁ…
そういうわけで、皇帝になった。
-1年目-
あぁ、クッソ忙しいなぁ!なんでこんなに問題があるんだよ!貴族ども不正しすぎだろ!最近では、マルコシアスの能力まで使って偽装を見破って時間短縮してんのに!てか、1年かけてやっと半分も終わってないっておかしくない⁉︎もういやぁ…
-2年目-
もうやだぁ!なんか問題増えてるぅ!なんでパルテビアさん攻めてくるのぉ!とりあえず増援送って…あぁ、クッソ!俺の金属器がどんなやつにでも一定の効果があるのだったら、速攻で行って、速攻で殲滅してくるのにぃ!
-3年目-
や、やっとパルテビアとの戦争が終わった…それ以外の問題も8割方終わったし…あとは、部下の使い方もわかってきた…これで効率が良くなったぞぉ。
-4年目-
シゴトスルタノシイ。シゴトフエルウレシイ。シゴトスルタノシイ。シゴト、シゴトシゴトシゴトシゴトシゴト…
「ユリウス、気晴らしにダンジョン攻略に行きましょう。働きづめ良くないわ」
「ゴトシゴト…ユリウス?…ハッ⁉︎俺は今までいったい何を…確かあれは、9割くらい終わったところでさらに隠れてた問題が…ウッ。そ、そうだな。ダンジョンに行こう。そうしよう。それが良い。うん」
「えぇ、そうするべきだわ(ダンジョンによっては数時間潜っただけで、外では数ヶ月過ぎてるものもあるってことは黙っとこ)」
-近場の森-
「ここら辺で良いわね。じゃあ、えい!」
その掛け声と共に、黄金に輝く宮殿が出てきた。…そういえば、これって金でできてんのかな?これを取って売れば、財政も楽に…
「それはやめた方がいいわ。これは金色に光っているだけで、本当に金なわけじゃないし、そもそもダンジョンを攻略したら消えちゃうんだから。もしそんなものを外国に売った日には、レームの信用は地に堕ちるわ」
「それもそうか。というか、なんで思っていることがわかるの?声に出てた?」
「だって、これでも4年間ずっと一緒にいたのよ?顔を見れば、何を考えてるかくらいわかるわよ」
「そっか!それで、このダンジョンには、どんなジンが眠っているんだ?」
「ここは…第26迷宮『ビム』ね。ここにはそこそこ強い力が眠っているみたいね」
「そうか。まぁ、とりあえず行くぞ!」
「オー!」
あっ、またこれか。アルマトランって話だけど、塔みたいなのあったりしないかな?って見えるわけないか。
ハッ!ここは…
「やっと目を覚ましたのね。というかあなた、前も起きるの私よりも遅かったよね」
「そうだね。なんでだろう?」
「さあ?私もわからないわ。それよりも早く先へ進みましょう」
「それもそうだな。じゃあ行くか!」
クッサ!何これマジクッサ!これは…腐敗臭?ってあれは死体か?あ、あそこにも。なんか動きそうだな…
「とりあえず、警戒しながら進もう。もしかしたら、あの死体が動き始めるかもしれないし、地面から出てくる可能性もある。あ、シェーラ。魔法であの死体を燃やせたりするか?」
「できるわよ、それくらい」
『
「あ、あと、臭いを誤魔化す魔法とかってない?」
「そんな魔法はないことはないけど、風を起こして臭いを飛ばすだけじゃダメ?」
「いや、全然それでいいよ!お願い、それ早く使って」
「仕方ないわね、『
あ、だいぶマシになった…
てか、アモンとかザガンみたいな感じっぽいな。ということは、ここは探索系?
よし!攻略じゃあ!
9割終わったところで、元の倍以上ある量の問題が出てきました。
あと、主人公くんは4年間、睡眠や食事などの生理的欲求以外で休んだことはありません。だから、家臣的にはダンジョンに行くと言われても「やっと休んでくれる。よかった」としか思われていません。どんだけ働いたんだよ…
あと、描写されていませんが、シェヘラザード様もちゃんと働いています。まぁ、こっちはちゃんと休憩を挟んでいましたが