やっぱ動きやがったよこいつらぁ!
半分くらい燃やしたところで動き始めやがった。ていうかウザいなこいつら。切っても普通に動くし、なんか臭い汁みたいなの飛んでくるし!個体によっては内臓とか飛び出てて見たくないし!それに数も多い!
3K(臭い・キモい・数が多い)だよ!1番戦いたくない敵だよ!
あぁ、うぜぇ!
っと、よし、上はそれなりの高さがあるな!
「シェーラ!掴まれ!上から抜けるぞ!」
その掛け声と共に全身魔装をし、シェーラの手を掴む。そしてそのままゾンビどもの上を通り抜けて行く。
「よしよし、上手く行ってるな」
「そ、それよりもその、これって…(お姫様抱っこされてる)」
「ん?あぁ、ごめんな。でもこれが1番安定するんだ。我慢してくれ」
「いえ、別に嫌ってわけではないのだけれど…って前!前見て!」
「え?うわぁぁぁ⁉︎ざっけんなよ!なんで天井からも落ちてくるんだよ!…チッ、しゃーない。シェーラ!しっかり掴まってろよ。さらに加速するから!」
「…ハァハァ、ゾンビどもはもう追ってこないのか?なんか、地面も土みたいなのからレンガに変わってるし、それも関係してるのかな?」
「そうみたいね。…あっ!あそこに何か書いてあるわよ」
「おっ、本当だ。えーと、なになに?『汝の強さを示せ 悪霊を全て成仏させし時 おのずと道は開かれる』?…え?あいつら全部倒せってこと?」
「というよりもあなた、この文字が読めるの?」
「えっ、あ、あぁ、小さい頃に勉強の一環として習ってな」
「そう。私に隠し事をするのは少し気に入らないけど、今は許してあげるわ」
「…ごめんな。俺が皇帝をやめる時くらいになったら話すからさ。それまで、かなり待たせちゃうかもしれないけど、待ってくれないか?」
「仕方ないわね。あなたに言う覚悟ができるまで、待ってあげるわ」
「ありがとな」
「で、これどうするのよ。現実逃避もいいけど、そろそろ考えましょ」
「もうちょっと逃げてちゃダメ?」
「ダメ」
「そう…やっぱちまちまと削ってくしかないかなぁ」
「まぁ、それしかないわね。じゃあ、頑張りましょ!」
「あぁ!そうだな!」
−1時間後−
全然減らねぇ!ちょっとこいつら数多すぎじゃない!というか、俺が有効な攻撃を放てないのが辛い!切るだけじゃ死なないし、死体だから嘘なんてつかないからマルコシアスも使えないし!クッソォ、とりあえずだるまにして、あと、腕だけで動かれたりしてもキモいから、関節も切っとくか。大丈夫大丈夫、4年間働き続けるのに比べれば余裕余裕。
−3時間後−
8割くらい燃やしたかな?やっと目に見えて減ってきたよ。流石にちょっと疲れてきた…
−4時間後−
やっと全部倒しきれた。…おかわりきたりしないよね?
ってあれ?入り口の方に道ができてる?
「これは…どういうことだ?」
「おそらく地面の中にいたゾンビがいなくなったことで、地面が低くなったようね。ほら、あっちを見て。さっきの文字が書いてあったところが高くなっているわ」
「あ、本当だ。ということは、あっちに進めば良いのかな?」
「そうなのでしょうね。できれば、もうゾンビは出てこないでほしいわ」
「まったくだ」
今できた道を進むと、そこには大きな扉があった。それには、まるで押してくださいとでも言うような手形のようなものが2つあったが、両方とも右手のものだった。…ミスかな?いや、みんなで協力しろ的な感じなのはわかってるよ?でもさ、もし1人で迷い込んじゃたりした人はどうしろって言うんですかね?諦めろ?
…まぁ、俺たちは2人いるから良いんですけどね?
「シェーラ、これってどうやって開けるかわかる?」
「えーと、あ、マギとしての知識の中にあるわね。そこの手形に手を合わせた状態で、『開けゴマ』と言えば良いみたいね」
「そ、そうか。じゃあ、やるか!」
「せーの!」
「「開けゴマ!」」
ゆーてそこそこの強さとそこそこの教養とそこそこの運があればダンジョンってクリアできそうだよねっていう